23年ぶりの乗鞍。北アルプスを一望
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日程 |
2005年05月28日(土) |
山名 |
乗鞍岳 |
山域 |
北アルプス |
入/下山地 |
位ヶ原山荘前 |
メンバー |
MML12名 |
横浜(20:30)=(01:30)三本滝駐車場(8:15)=(8:47)位ヶ原山荘前−蚕玉岳(11:48)−剣が峰−蚕玉岳−位ヶ原山荘前(14:57)=三本滝駐車場=安曇乗鞍温泉館
【乗鞍岳山頂から北アルプスを望む】
成層火山である乗鞍岳は、いくつもの峰が南北5キロにわたって連なる山の総称である。山名の「乗鞍」はそのなだらさが馬の鞍に似ていることからの命名といわれている。最高峰は剣ヶ峰で、標高3,026m。
山の仲間の呼びかけで、乗鞍岳へ行くことになった。まだ雪が残るこの山は、スキーで行くことになる。しかし私はスキーの道具を持たないので、普通の登山靴で望むことになった。過去の経験から、スキーでも登山靴でもそうたいして行動時間に違いはないはずだ。
出発は前夜から行くことになった。アプローチには4時間ほどかかるので、前夜のうちに着いておいた方が楽だ。金曜日、定時に仕事を終え早々に帰宅する。準備は前の日からやっていたので出発まではスムーズだ。
相模大野駅近くで、Chifuさんをピックアップ。相模湖ICから高速に乗り、塩尻ICで降りるのだが、ETCの深夜割引適用のために0時より早く出ないように時間調整をする。待ち合わせ場所である、三本滝の駐車場は行ったことが無く、ナビにも記載がなかった。山の地図でその場所を目指した。
駐車場は車止めの手前にあり、スペースは半分ほどが埋まっていた。仲間の車も来ていたが、すでに車中で寝ているようだ。こちらも少し寝酒を飲んでから車中泊した。
翌朝は快晴。山に雪がある様子は全くなかったが、駐車場の隅にはには除雪した雪の名残が山になっていた。8:15発のバスに乗るまでに11人の仲間が集まった。バスは2台でやって来たが、すでに下から乗客が乗っいた。それでも全員が座ることができた。車内のアナウンスによると、帰りのバスは14:57の一本だけらしい。覚えにくい中途半端な時間設定は良いとして、一本だけというのは何とも寂しい。山頂まで行って戻って来る時間としては十分であるが、皆同じような行動になると言うことだ。
【位ヶ原山荘前】
この日はバスが2台出た。帰りのバスは14:57発だけだ。
後ろに剣が峰が見える。
バスが標高2300mの位ヶ原に着くと、山肌には多くの雪が残っているのが見える。青空とまっ白な雪で絶好の日和だ。
バスを降り、車道を少し歩く。目の前に見えているのが剣ヶ峰だろうか。車道から右手の雪原に入っていく。ここで皆はスキーに履き替える。
雪の上は歩きやすく、ワカンやアイゼンを持ってきていなかったが、それも必要なさそうだ。雪原をしばらく登っていると、石碑が雪の上に顔を出している。地図にある宝徳霊神だろうが意味は分からない。
【スキーで登る】
この山に来る人はほとんどがスキー。
我々一行はかなりゆっくり歩いているので、2台のバスの乗客のうち最後尾を歩くことになった。先頭組はもうかなり前の方を歩いている。雪原からいったん車道に出る。トイレの小屋があり、肩の小屋口となっている。標高は2600m。自衛隊の車両がここまで登ってきて、何かの設営準備をしていた。
肩の小屋口から剣ヶ峰の稜線にかけてが、ちょうどゲレンデとなっている。自らの足で登らなければならず、ここからが難関である。左が急坂で、真ん中がやや急坂、右が緩い上り坂となっている。私は真ん中を登った。仲間は、スキーで右の坂を上ったようだ。
ゲレンデの上を二羽の鳥が飛んでいた。後ろで誰かが「つがいのライチョウです」と言うのが聞こえた。遠いので写真は撮れなかったが、その二羽のライチョウはハイマツの中に着地して、その後見かけることはなかった。この時期のライチョウは求愛の時期らしい。まだ羽はまっ白だったが、これから雪解けとともに、黒っぽくなっていくのだろう。
標高2600mは空気も薄いのだろうか、急坂を数歩も歩くとすぐに息が切れて足が止まってしまう。それを何度も繰り返しているうちに、なんとか蚕玉岳の頂上に到着する。
蚕玉岳(標高2979M)の頂上周辺はガレ場で雪はだいぶ解けている。北アルプスの眺望が広がり、穂高や槍がはっきりと見える。コロナ観測所のドームも、23年前に見た印象そのままだ。岩に腰掛け、眺望を楽しみながらしばらく仲間を待った。しかし当分来る気配もないので、剣ヶ峰の方へ向かった。
【剣ヶ峰にて】
乗鞍山塊の最高峰、剣ヶ峰(標高3025.6m)。国内では19番目の高さになる。頂上には売店の小屋があるが閉まっている。入れ替わり立ち替わり、人がやってくるが、スキーが目的の人が多いので長居をする人はいない。
写真は近くにいる人に携帯電話で撮ってもらった。後ろに見えるのは御嶽。
頂上では携帯電話(au,voda)の電波が入る。仲間に電話をすると皆山頂まで来ると言うので待つことにした。眺望を眺めながら待つこと30分で、10人全員が山頂に到着。記念写真を撮って下山した。
【剣ヶ峰からのパノラマ】
季節柄、眺望は期待できないのだが、北アルプスや御岳はしっかりと見えていた。肉眼では富士山も見えていた。
蚕玉岳からの下山はスキーヤーにとっては一瞬の至極の瞬間である。何時間もかけて登ってきて、下るのは数分である。スキーのない私も後れを取るわけにはいかないので、尻セードで一気に下る。ポリ袋を尻に敷いて滑ったがあまり役には立たず、びしょ濡れになった。振り返ると極太のシュプールができていた。
【雪の回廊】
立山ほどではないが、ここにも5mほどの雪の回廊がある。ここはバスの終着地より上にある。
位ヶ原山荘前まで戻りバスを待つ。2台来たバスのうち一台は定刻よりも早く出発した。三本滝駐車場で一部解散し、残ったもので、休暇村の温泉へ入った。
温泉情報
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安曇乗鞍温泉 天峰の湯★★★
場所:長野県松本市安曇4307(TEL:0263-93-2304)
泉質:炭酸水素塩温泉
料金:\500,時間:11:00〜17:00
露天有り、炭シャンプー・オレンジシャンプー?
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Camera:CANON EOS 10D,SONY DSC-U30
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