日本二百名山榛名山 |
榛名山は上毛三山の一つで、火口原湖の榛名湖を囲む外輪山を総称して榛名山と呼んでいる。最高峰は掃部ケ岳(かもんがたけ)の1449m。しかし、ガイドブックでは、登山ルートとして外輪山を縦走する相馬山を紹介しているものが多い。湖畔にある形の良い山は榛名富士、こちらはロープウエイが架かっており、あっという間に山頂へ到達できる。おおよそ富士の名がつく山は眺める山で、登っていて面白みのないものが多い。そんな訳で、今回は榛名富士を正面に眺めることのできる掃部ヶ岳を登ることにした。
当日朝、横浜を朝5時に出発したものの、途中3カ所で仲間をピックアップしたために登山口に着いたのは9時を回っていた。駐車場は榛名湖のほとりにある国民宿舎榛名吾妻荘隣の無料駐車場。広い駐車場だが、車は数台しか止まっていなかった。目の前には榛名湖が見えている。榛名湖は水面が標高1084mである。前橋ICから榛名湖までは車でかなり上ってきている。榛名湖を取り巻くすべての山を含めて榛名山と言われるのも納得できる。 5人で駐車場を出発。榛名湖沿いの歩道を歩き、国民宿舎の前を通過する。公衆トイレが国民宿舎の前にある。道標に従い、左斜め後方に折れて山の中へ入る。 
【国民宿舎を通過】天気は快晴だが、このあと樹林帯に入るので、紫外線は気にならない。 快晴の山の中は新緑の光が輝いている。30分ほどで鞍部に出る。山頂は左だが、まずは眺望のよい右手の硯岩に立ち寄る。 硯岩は榛名湖方面が切れ落ちていて今回のコース一番の好展望である。榛名富士を正面に外輪山の峰々が広がる。快晴なのに靄がかかっているようなのは、黄砂の影響だろう。  【硯岩からの眺め】 国民宿舎榛名吾妻荘が見える。オレンジ屋根はマンションだろうか、景観を損ねている。硯岩からの眺めがこの日のクライマックスでじっくり眺める。しかし行程的にはまだ十分の一ほどで、次に掃部ヶ岳に向かう。笹原を切り開かれた道を登っていくと掃部ヶ岳の山頂となる。 
【掃部ヶ岳頂上】榛名山の最高峰（1449m）。休憩中の人に撮ってもらう。このあと続々と山頂に人が集まる。 山頂には20分ほど滞在。まわりが騒がしくなったところで杖ノ神峠方面へ下る。 
【山頂を下る】笹原の下りは思わず小走りになる。 指導標に地蔵岩と書かれている。すぐ近くにある足下の岩がそれかと思ったらそうではなく、その少し先で振り返ると、地蔵のような岩がある（そう見えないが）。 西峰では、再び榛名湖方面の見通しが良くなる。耳岩という大きな岩が目の前を阻む。巻き道があったが、岩の上に登りルートを探したが無さそうだった。南側は断崖絶壁で、安全な巻き道を歩いた。 鉄塔管理道路との盆期があり、峠方面は左後方に折れる。するとその先にさらに分岐があり、一方が掃部ヶ岳方面となっていた。耳岩ルートがあったのだろうか。その方へ向かい、検証しても良かったが、余裕がないので峠方面の尾根を南に下る。途中左手に耳岩の壁が見える。 
【耳岩を振り返る】岩は意外と大きい。 
【杖ノ神峠】杖ノ神峠の林道に出る直前に地蔵と祠がある。山での安全を祈願した。 杖ノ神峠からは、林道となる。１時間の林道歩きはつらいことを予想していたが、この杖ノ神林道はダートで、車は一台も通過しなかったため、結構快適に歩くことができた。榛名湖外周の道路に出ると、ちょうどトテ馬車が目の前を通過していった。トテ馬車は榛名湖の名物で貸し切りの遊覧馬車だそうだ。 湖畔の宿記念公園の前を通り、駐車場に戻る。下山後は、いつもなら温泉であるが、今回は水沢うどんへ向かった。榛名といえば水沢うどんである。群馬の水沢うどんは日本三大うどんの一つである。再び来ることは無さそうなのでこの機に行くことにする。 車で榛名山を下り、伊香保温泉街を抜けると水沢うどん街となる。沿道の建物はことごとくうどん屋だ。目指すうどん屋は「はちみつうどん山一屋」。うどん街を通り越し、ホテル街を抜けたところにその店はあった。看板は見あたらないが、駐車場に車が多いので、その店だと分かった。
Camera：Panasonic DMC-FX9，Canon EOS 10D
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