神奈川県の山高取山 |
1月下旬とはいえ暖かい日が続いている。丹沢でも歩こうと思い、アルペンガイドのページをめくっていると、「浅間山か
ら高取山・善波峠」という、まだ歩いたことのないコースが紹介されていた。丹沢前衛の低山ではあるが、5時間コースな
ので運動不足の体にはちょうど良さそうだ。このコースを歩くことにした。
土曜日の朝、8時過ぎに自宅を出発。小田急秦野駅へ9時32分に到着。蓑毛行きのバスは35分発なので、小走りに バス停へと向かう。バスは30分に一本程度しかない。発車寸前のバスは満員で、ほとんどがハイカーのようだ。大山へ 行く人が多いのだろうか。 バスは25分ほど走って蓑毛に到着。バス停横にはトイレもあり、登山口として配慮されているようだ。さっそく歩き始め る。道は、蓑毛橋の手前を右手に進む。道標は日向薬師を指している。緩やかに坂を上ると、道は二股に分かれ、左手 がヤビツ峠、右手が下社・日向薬師方面となっている。右手を進む。樹林帯の中に入り、林道を二度横切る。三度目の 林道に出たところは、道が複雑で、はじめ林道を右手に行ったが間違えで、しばらく歩いたところで引き返した。車止め のあるアスファルト道を歩くのが正解であった。とにかく上へ上へと目指していけばよい。アスファルト道を少し歩くと、左 手に登山道が続いている。この道は関東ふれあいの道らしく、石碑や道標がときどき出現する。大山山頂への分岐のと ころには、百回登山記念碑がある。石組みの側壁沿いの道は「大山参り蓑毛のみち」とある。しばらく歩きやすい道が続く。 日向薬師への分岐からは浅間山方面へ向かう。数人のパーティーが休憩していた先に数名の女性(おばさん)が荷物も持たずにうろうろしていた。人がほとんど通らない道だけに、私が通り抜けると少し驚いた様子であった。どうやら雉撃ち場を探していたようだ。
2番目の中継所に突き当たると道が分からなくなった。中継所の柵に登山道が左の矢印で示されており、その方に行っても道はなく、中継所をぐるりと一周回ってしまった。どうやらその矢印は逆コースのための浅間山方面への矢印であったようだ。 中継所に向かう車道の少し先に、左斜め後ろに林道が延びており、その道が高取山方面であった。この尾根は電波塔が多く、3番目の中継所を通過すると、轍の深い防火帯のような尾根を下る。送電線の下をくぐるところの周囲は木が伐採されており、眺めが良くなっている。富士山こそ見えないが、箱根方面のやまなみが見えている。 チェーンソーの音が聞こえ、ハイキング道沿いの杉の枝打ちを行っていた。浅間山林道を横断する。
少し歩くと送電線の鉄塔があり、その基礎コンクリの上に座って休憩する。この日初めての休憩である。軽く行動食を取り、尾根の南下を続ける。 鹿よけの柵を通過するが、ここの柵の扉はチェーンでぐるぐる巻きで閉じられており、かなり厳重にしまっている。柵を越えて10分ほどで善波峠に到着する。峠には地蔵が数体置かれている。古い峠なのだろうか。峠からは進路を東に取り、鶴巻温泉方面へ向かう。
山道を下り、民家がすぐ近くに見えてくると、路傍に無人販売所がある。大根やニンジン、白菜の浅漬けなどいろいろ置いてあった。前を歩いていた女性が、生姜のようなものを手に取り、料金箱へ料金を入れていた。そしてその先の民家で会話をしていたが、「そりゃ、生姜じゃなくてウコンだよ」と指摘されていた。その民家のおばさんは無人販売所のオーナーではないようで、お金は戻ってこないので他のと変えたらいい、と言っていた。 道は東名高速の高架をくぐり、住宅街の中へ入り、鶴巻温泉街を抜けて、小田急鶴巻温泉駅に到着する。 Camera:Panasonic DMC-FX9
| |||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |