神奈川県の山大山三峰山から日向山 |
今回もマイナールートで丹沢の山へ行くことになった。三峰山は以前一般ルートで歩いたことがあったものの、山行記を書きそびれていたので気になっていた。今回仲間の誘いで行く機会ができたのでちょうど良かった。
本厚木駅前7:50発のバスに間に合うように自宅を出発。suicaが私鉄でも使えるようになり、相鉄線と小田急線で初めてそれを利用した。乗車券を買う手間がかからないのは便利だ。バスも随時対応するようだが、今回のバスは対応していなかった。 本厚木駅前のバス乗り場では、Chifuさんがすでに待っていた。バスの出発5分前で、大山さんは来ないのかと思ったら、1分前になってひょいと現れた。バスは煤ヶ谷までおよそ30分で470円。 【煤ヶ谷】 本厚木から神奈中バスで30分、470円。左に曲がり、谷太郎川沿いの道を進む。 バス停から少し先を左に入り、谷太郎川に沿った舗装道をしばらく歩く。道ばたには小さな花がいくつも咲いており、物知りの大山さんの解説を聞きながら、のんびりと歩く。狭い道だが何台も車が通りすぎていく。道路脇には公衆トイレが2ヶ所ほどあり、このあたりの訪問者は登山者だけではないのかもしれない。 【尾根のとりつき】 鳥屋待沢手前の尾根を登る。惣久径路とか惣久尾根などといわれているようだ。 今回の登山口は名もない尾根の起点からで、鳥屋待沢の橋の手前から登り始める。山道があるわけではなく、単なる山の斜面をそれも急坂を登っていく。しばらく登るとかすかに残る作業道のようなものがあり、歩きやすいその道を沿っていく。途中、黄色の小さな花を咲かせた木があった。クロモジというものらしく高級料亭や和菓子屋で爪楊枝として使われる良い香りのする松の一種だそうだ。 鹿よけの柵の扉を2度通過し、道は尾根からトラバースに変わる。結構急斜面で、危険なところもあるが、トラロープが張られているので安心である。三峰山の主稜線に合流するところでは、上ってきた道に降りないよう、ロープが張られている。小休止の後、通常の登山ルートで三峰山を目指す。三峰山までは1.3kmの指導標がある。急坂が続き、急な下りもある。下りの手前には杖の置き場があり、20本ほどの木の杖が集積されていた。真新しい鎖場の下りの後、ハシゴの登りがある。 【三峰山へ向かう急坂】 山頂まで上り下りを繰り返しながらいくつかの小さなピークを越えなければならない。鎖場もあり、丹沢には珍しいスリルのあるコースだ。 三峰山頂上(934.6m)は人が多く、そのまま通過する。ここまで歩いて来てほとんど人とは会っていないのに、山頂には必ず多くの人がいるから不思議だ。期待していた山頂休憩だったが、腹が減っていただけに、通過するのはなお残念だ。唐沢峠に向かって稜線をまっすぐに進み、不動尻に降りる分岐を左に見て、さらに稜線を進む。ここからのコースは10年前の「山と高原地図」には無いが、今年発行したものでは、赤い破線のコースとなっている。 それほど奥まで入らずに、厚木方面を望むことができる小広い場所で休憩となった。おにぎり2個の昼食で空腹を解消し、20分ほど滞在して行動再開。道はアップダウンを繰り返し、左手には三峰山の山稜が見えてくる。再び不動尻への分岐があるが、大山方面へ向かう。 【マイナールート入り口】 大山まで1.8kmを示す指導標が立つ場所を左に入る。 前回の山行でも通った唐沢峠に到着し、そのまままっすぐ南下する。前回とのコースのダブりはほんの数十メートルで、ほとんど交差するような感じだ。大山まで1.8kmを示す指導標があり、その柱にマジックペンで「広沢寺・日向薬師・鐘ヶ岳マイナールート」と書かれている。ここから、一般ルートと別れ、厚木市と伊勢原市の境界尾根を東へすすむ。道は案外はっきりしており、迷いそうにはなさそうだったが、一ヶ所紛らわしい分岐があった。 【P-778地点】 P-778地点から大沢分岐方面と日向キャンプ場方面に分かれる。大沢分岐へ向かう。 急な尾根をぐいぐいと下り、少し登り返したところに杉の木が立つP-778地点がある。そこから15分ほどで大沢分岐。右手の梅の木尾根方面へ折れる。マイナールートの割には、道もはっきりしており、道標もある。浄発願寺に向かうという親子連れとすれ違い東へと進む。 日向山(404.3m)に到着。この山頂には誰もいない。以前にも来たことがある山頂で、眺望は全くないと思っていたが、それは記憶違いで、厚木方面の町並みがかすんで見えていた。山頂では様子を見ただけで、来た道を少し戻り日向薬師へ向かった。 【日向山】 「ナイスの森」日向とある。企業の土地だろうか。 観光客の多い日向薬師の境内を通り抜ける。宝物殿の開扉は年間数日のはずだが、この日は期間外だったが開いていた。杉の大木が立ち並ぶ参道を歩き、バス停へ到着する。ちょうどタイミング良くバスがやって来たところだった。いつもならそのバスに飛び込むところであったが、我々の予定ではバス停前の売店で缶ビールを買って飲むことだった。バスの本数は多く、次のバスでもいいやということで、それを実行に移し乾杯した。結局ビールを飲み終えそのバスに乗ることはできた。 今回「丹沢・大山フリーパス」というものがあることを知った。知らなかったわけではなく、気にしていなかったのだが、仲間がそれを利用していたので、それがお得なのか検証してみた。 丹沢・大山フリーパスには、A切符とB切符に分かれ、いずれも小田急線の本厚木〜渋沢間と神奈川中央交通バスの指定区間が乗り降り自由となる。そして、Aキップのみが大山ケーブルも自由区間となる。山ヤは通常ケーブルは使わないので、B切符について考察したい。
Camera:Panasonic DMC-FX9
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |