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鞍馬山-東海自然歩道 鞍馬山-東海自然歩道 大原から鞍馬を越えて貴船まで 大原から鞍馬を越えて貴船まで 【鞍馬寺へ】
コース(タイム)大原バス停(08:13)-寂光院(08:28)-江文峠(09:24)-(10:23)薬王坂-(11:09)鞍馬寺-奥の院魔王殿-(12:21)貴船神社-奥宮-(13:05)貴船バス停
《山概略》
《鞍馬へ》 大原のバス停の建物の裏口が寂光院参道の入り口となっている。寂光院まで約1kmの距離で、細い道を進む。目の前に川が流れ、その先に京都大原学院のグランドが見える。少し川に沿って進み、人道橋を渡る。川は護岸のない川で、浅く広く流れている。橋を渡ると東海自然歩道の案内板があり、寂光院へ回り込んで江文峠までの道のりが分かる。ほとんど車道に沿っているので、しばらく舗装道歩きが続くようだ。 畑に囲まれた里の道を進む。大原女の小径という道を進み、平家物語ゆかりの泉という朧(おぼろ)の清水の前を通る。辻辻には大原温泉もしくは寂光院への指導標があるので、それに従い住宅地の中を進んでいく。東海自然歩道は寂光院の直前で道が分かれるのだが、ここまできて寂光院を見ないで去ることはないので、寂光院の方へ向かっていく。もっともこの時間では寂光院は開いていないので拝観はできないのだが、その門構えは見ることができる。 寂光院は通りに面して白い壁があり、その端にまだ閉ざされている柵がある。柵の奥は石畳の上り坂となっている。観察できたのはそこまでで、来た道を引き返す。乙が森という伝説の地を通過し、江文峠へ向かう。車道の端を歩くのだが、車が通るのはまれである。人もあまり見かけず、静かな町を歩く。
井出の町並みから西に進み、江文神社の鳥居を左に見て直進する。交差点を渡り、道なりに進むと江文神社と江文峠の分岐がある。江文神社にはトイレがあるようだが、そこへは立ち寄らずに、左手の江文峠方面へ進んだ。 道の先には柵があり、行き止まりかと思ったが、動物避けの柵だった。扉を開けて中に入った。柵の中は山道で、くまに注意の看板があるが、山道はわずかである。植林の中を少し歩くと、すぐに車道に出る。このあたりが江文峠のようだ。車道に出る前に、地面に腰掛け、京都駅前のコンビニで買った弁当で朝食にした。 江文峠の車道を歩いていくと、道を挟んだ左手に山道が続いている。そこには江文峠のバス停があるが、利用者がいるとは思えない。もしバスの利用者がいるならば、その道を歩くことになる。ので、バス利用者も、この山道を歩いているのだろう。道路を渡って、その道を進んだ。 樹林帯の中の道を歩き、県道の下のトンネルをくぐる。資材が置かれた工務店の敷地の前を通り、再び県道と合流する。県道の路側帯を歩いて行くと、静原の集落へ入る。人形のような案山子が置かれた家の前を通り、県道から右手の道に入る。フラワーパーク静原の里とかかれた看板の前を通り、住宅地の中を進む。右手に静原神社があり、一段高い境内には背の高い杉の木が立っている。道なりに進むが、東海自然歩道の指導標が多いので迷うことはない。静原の集落から離れて周りには自然が増えてくる。指導標の指す先は薬王坂となる。
急に登り坂がきつくなる。これが薬王坂だろうか。上からハイカーの騒がしい集団が降りてくる。これまでで一番きつい坂を登り切ると、舗装道は終わり、山道となる。山道も登りが続くが先ほどよりは緩やかだ。指導標によると、薬王坂はまだ先だった。多少荒れた山道を登ると、弥陀二尊板碑とともに赤松の大木がある。板碑は650年ほど前のもののようだ。かなり浸食されているのが分かる。 峠に出ると、そこに薬王坂の道標がある。この周辺ではしきびを栽培しているので採取するなとの看板があるが、しきびという言葉を初めて知った。関西ではこれを葬儀などに使うようだ。
峠を越えてしばらく山道が続き、下ったところに地蔵寺がある。そのすぐ前に八幡宮があり、東海自然歩道の案内板がある。鞍馬川に架かる橋を渡ると、鞍馬の集落に入る。集落の道(鞍馬街道)を左に進むと、右手に鞍馬寺に続く階段がある。東海自然歩道はそのまま鞍馬街道を歩くのだが、今回の東海自然歩道はここまでで終了。引き続き鞍馬を越えて貴船の方へ歩くことにした。 階段を登ると、大きな山門があり、扁額には鞍馬寺と書かれている。ここで参拝料300円を払ってお山を通過させてもらう。登り坂が続き、石垣の間を進む。寺の中に神社があるのか、鳥居がいくつも立っている。魔王之碑がある滝があり、天然記念物の大杉がある階段を登る。このあたりは由岐神社のようだ。 坂は続き、道なりにどんどん進んでいく。ここへ来る参拝客(観光客)も必死に登っている。階段の踊り場が少し眺めが良く、正面に見えているのは比叡山だろう。本殿金堂の前を通り、奥の院参道へと進む。階段を登っていくと、霊宝殿がある。ここに国宝の仏像があるというので、見に行くことにした。入館料は200円。霊宝殿の一階は鞍馬山の自然の展示、二階が寺宝展観室、三階が仏像奉安室となっている。この日は「清盛と義経をめぐる謎」という企画もあり、なかなか見応えがあった。
霊宝殿を後にし、階段登りが続く。義経公背比べ石を通過し、登りきったところに木の根道がある。木の根道の奥に大杉権現社があり、そこから下り道となる。不動堂を通過し、義経堂をちらりと見る。そしてかなり下ったところに奥の院がある。
奥の院からさらに下ると、眼下に赤い橋が見えてくる。もうそこは貴船である。料金所を通過し、赤い橋を渡ると車道に出るので右に進むとすぐに貴船神社の赤い鳥居が見えてくる。ガイドブックでよく見る、赤い灯籠の石階段の場面だ。階段を登ると、貴船神社の本殿だが、一部工事をしている。ここのおみくじは白いかみっぺらで、水路の水に浸して浮き上がった文字を読むという変わり物で、これを試しているのはほとんどが女性だった。
本殿からさらに奥の方へ進み、奥の院まで行ったが、こちらは地味な感じで特に目新しい物はない。門前の店を眺めながら車道を下って貴船のバス停まで歩いた。バスは叡山鉄道の貴船口まで行き、そこから叡山鉄道で京都駅方面へ向かった。次回は鞍馬まで行き、東海自然歩道の続きを歩くことになるが、いつになるやら。 Camera:CANON EOS 6D
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