|
傾山-日本三百名山 傾山-日本三百名山 登山者で賑わうツツジの山 登山者で賑わうツツジの山 【山頂から祖母山を望む】
コース(タイム)九折登山口(05:57)-(07:41)三ツ尾-(09:47)傾山(10:14)-(11:17)千間山-(11:31)九折越-(13:39)九折登山口
《山概略》
《傾山へ》 駐車場は九折鉱業所跡地と思ったが、周りには沈殿槽や浄水施設のようなものがあり、今でも動いているかのようだ。九折川沿いの舗装された道を奥へと歩いた。林道から右手にスロープがあり、そこを登っていく。 用水路沿いの緩やかな道は以前トロッコの道として使われていたようだ。しばらくその道を歩いていくと、九位越への分岐があるが、ここは下山で降りるところで、そのまま直進する。
トロッコ道の鉄橋を二度渡り、左の方へ登山道の分岐があるが、無意識のうちにそこを直進してしまい、道はどん詰まりになってしまった。引き返して登山道へ復帰する。そこには三ツ尾方面を示す指導標があった。山道に入ると初めは急坂だがすぐにトラバース道になる。ロープのある狭い場所もあるが、のんびり歩いていると左手の深い谷に細長い落差のある滝が見えてくる。覗き込んでの落下事故があるので注意しろとの看板がある。しばらく歩いて行くと、その滝のすぐ上を徒渉するように道が続いていた。渡渉地点で足を滑らせて10mも流されれば滝壺へ真っ逆さまに落ちてしまうところだ。
徒渉して谷を登っていくと一般車両は通行止めの林道に出る。登山道は林道のすぐ左手に続いているが、そこに登山ポストとともに、クマ注意の掲示がある。2011年に祖母山でクマとの遭遇騒ぎがあったらしい。九州にはクマはいないと思っていたが、そうではなかったようだ。 林道からは三ツ尾にかけて尾根歩きとなる。道にはところどころに赤テープがあるので安心だ。道にはギンリョウソウやスミレの花が咲いている。植林もあるが、新緑の風景も綺麗だ。 大白谷からの道と合流する三ツ尾に到着して一休みする。このあたりはやせ尾根で馬ノ背のように道が続いている。
しばらく尾根を歩くと、道は二手に分かれる。どちらも山頂へ続くが、直進は三ツ坊主の岩稜コースで、左がトラバースコースとなっている。コースタイムはトラバースの方が短かったので、左手のトラバースコースへ進んだ。 トラバースコースと言っても道はけっこう荒れていて、不明瞭なところも多い。赤テープを頼りに進み、岩場を越えていく。岩稜コースと合流すると、ようやく道は落ち着き歩きやすくなる。アケボノツツジを鑑賞しながら歩いて行くと、正面に祖母山が見えてくる。この稜線は祖母山まで続いているので、大きな荷物を背負って歩いている人は、祖母山まで縦走するのだろう。
目の前に岩峰がそびえ、道は岩場となりハシゴを使って登るところもある。そしてようやく二等三角点のある傾山頂(1602.2m)に到着する。三角点のあるところから更に奥の方へ行くと岩場があり、そこからの眺めは素晴らしい。傾から祖母に続く稜線が一望でき雄大な景色を楽しむことができる。祖母の右手にはくじゅう連山が横たわっている。
山頂からすぐ隣に岩峰が見えていたが、そこは後傾で、九折越方面へ降りていくときに通過することになる。登り返しがつらいかと思ったが、それ程でもなく、簡単に隣のピークにも立つことができた。あらためて傾山のピークを見ると、岩の上に休む何人かの登山者が見えた。 後傾から九折越にかけては眺めの良い稜線で、アケボノツツジ越しに祖母山が見えたりする。ある程度下って振り返ると傾のピークが三つの岩峰であることが分かる。獣害防止ネットが現れると九折越はすぐである。やがて九折越の広場が見えてくる。広場ではテントを設営しているパーティーがいる。山小屋は樹林に隠れて奥の方にあるようだ。
途中から一緒に話しながら歩いていた北九州の人は笠松山まで行くそうだ。自分はそこまで元気がないので九折へ降りていく。樹林帯に入り下っていくと、標高1000mの標識があり、その先で林道に出る。登山道は左手に続き、標高800mを通過する。ロープ場があり、道は谷筋に変わる。左手に沢の流れがあり、顔を洗いたかったが先客がいたのであきらめて先に進む。 道なりに歩いて行くと、用水路沿いの来た道と合流する。ここまで来ると、駐車場は近い。やがて浄水施設?の建物が見え、車であふれた駐車場に到着する。まだ2時前だがずいぶん歩いた一日だった。下山後は竹田温泉花水月に立ち寄り、福岡の実家へと帰った。横浜を出てから四日かかったことになる。
Camera:CANON EOS 6D
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |