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神奈川県の山陣馬山2005 |
高尾山口(9:08)−(9:55)高尾山−影信山−(14:00)陣馬山−(15:18)陣馬の湯(16:00)−(16:56)藤野駅 会社の登山部が10年以上ぶりに復活した。復活と言っても再建されたわけではなく、以前の仲間が集まって山へ行こうということになったのである。今から10数年前、入社2年目で登山部に入り、毎月のように山へ連れて行ってもらっていた。しかし、2年ほどで活動は停滞し、そのまま廃部の憂き目を見ていた。当時は部の中で私が一番若かったが、10年以上経って今回集まるメンバーの中でも私が一番若いことになる。新入部員が入らないので当然ではあるが。 当日は高尾山口に9時集合のつもりで、ちょうど時間に着くようにダイヤを調べて電車に乗っていた。乗り換えでふと気になったので、今回のリーダーに電話をしてみると、9時集合ではなく、8時集合であることが分かった。すでに遅刻である。集まっている人たちには先に行ってもらうことにして、追いつくことにした。30分ちょっと差である。 電車を乗り継ぎ、予定通り?、9時に高尾山口に到着。先行メンバーに追い着くべく急いで登り始めなければならない。まずは、いつものように登山口のロープウエイ駅の写真を撮ってから...とカメラを構えると、なんとデジカメのバッテリーが切れているではないか。しかもこの日に限って予備のバッテリーや一眼レフカメラも持ってきていなかった。悪いことは続くものである。でも大丈夫、このカメラは単4電池なので、そこらで売っているはずである。 ところがまだ朝が早いのか、駅前の土産物屋は開いていなかった。国道20号の方まで捜索すると、コンビニが見えたのでそこに飛び込んだ。ここなら間違いなく売っているはずである。商品棚にその目的の単四電池はあるにはあった。驚いたのはその値札の数字である。\294と表示されている。10本の価格ではない、2本の価格である。単なるアルカリ電池2本が294円もするのである。一瞬買うのにためらう金額ではあるが、買わなければ今日一日の山行の写真が何も残らないことになる。泣く泣く買った。 気を取り直して、ロープウエイ駅まで戻り、写真を撮る。駅前は大量の幼稚園児が2列縦隊で仲良く手をつないで歩いている。まさか歩いて高尾山に登るのかと思ったが、ケーブルカーで登るようである。大量と書いたが、その園児の数はおよそ200人以上で、引率の先生だけでも20人ほどいたようである。 園児はロープウエイで山へ登るとしても、私は歩いて登らなければならない。今回はこれまで使ったことのないコースを行くことにした。高尾山口から登るコースはいくつかあるが、一番左の稲荷山コースである。 【稲荷山コース登山口】 ケーブル駅を左手に行くと、稲荷山コース登山口がある。沢に架かる橋を渡ると階段の登りが続く。 階段の登りは長いこと続かず、登り切ったところに赤い鳥居の旭稲荷がある。稲荷の祠の上に更に屋根がある奇妙な稲荷だ。稲荷山の由来となったのだろう。その先に稲荷山展望台があるが、天気が悪く見通しはない。晴れれば八王子市街や都心も見えるらしい。 先を急ぐ。先行者を次々と追い抜きながら、高尾山の頂上を目指す。頂上直下は再び階段が続き、それを登り切ると、見慣れた高尾山山頂に到着する。45分かかった。山頂で四人の仲間とようやく合流。 旧登山部で知っているのはリーダー一人だけだった。二人は初対面で、紅一点の女性は高尾に住むリーダーの知人だった。総勢五人で陣馬山へ向かった。 陣馬山から高尾山へは何度か歩いたことはある。しかし、その逆を行くのは初めてである。防火線で広い一丁平を通過し、城山の山頂で小休止する。 【小仏峠】 峠ではあるが、頂上と書いてある。548m。明治天皇巡幸碑が近くにある。 高尾山から陣馬山にかけてのコースは花が良く咲いている。夏よりも多い印象だ。花を見つけるたびに写真を撮るが、コンパクトデジカメではピントが合いにくい。半分以上がピンぼけだった。 影信山で、昼食休憩。茶屋を中心に椅子やテーブルが多く配置しているので休憩適地だ。我々が休憩している間にも続々と人が集まりだし、気が付いたら人だらけになっていた。 白沢峠、底沢峠、明王峠、奈良子峠と越えて、陣馬山に到着。山頂の白馬は健在だ。山頂写真を撮っても空が白いため、白い馬は空にとけ込んでうまく写らない。 【登山道は花が多い】 秋のこの時期の方が良く花が咲いているようだ。もちろんキノコも旬だ。 陣馬山からは南面の栃谷尾根を下る。急な下り坂で一気に下る。ここまで来ると頭の中は温泉にはいることしかない。アスファルト道まで下り左手に進み、温泉宿へと向かう。陣屋温泉は登山者が多かったが、風呂の中は我々だけだった。風呂は思ったより小さく、4人はいるとほぼ満員。熱い湯にしっかり浸かって素早く出た。 【陣屋温泉】 秘境の温泉というふれこみだが、ここまで車道が続いている。タクシーを呼びつけて帰る登山客もいる。宿はとても儲かっているようには見えないが、ここ一軒だけではなく、奥にも宿屋はあるようだ。 陣屋温泉から藤野駅まで歩く。途中バス停があるが、バスの本数は少なく待っているよりも歩いた方が早い。途中道路沿いの酒屋で缶ビールを買い、一気に飲み干した。日が落ちて暗くなり始めた頃、藤野駅に到着。何台も特急が通り過ぎたあと、ようやく各駅列車が来た。高尾で乗り換え、八王子で降りる。駅前の居酒屋に入り、この日の反省会を開いた。
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