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加入道山-丹沢 加入道山-丹沢 すぐに溶ける丹沢の雪 すぐに溶ける丹沢の雪 【雪が積もる加入道山頂】
コース(タイム)無料駐車場(8:28)-(11:44)加入道山(12:32)-(14:25)無料駐車場
《山概略》
再び鹿よけ柵を越え、しばらく歩くとあずま屋があるので少し休憩する。この日の天気は午後から晴れとなっていたが、山の中はガスに覆われている。積雪は10数センチだが、足が滑り出したので途中でアイゼンを着けた。雪の上はシカや小動物の足跡が目立つがその姿を見ることはできない。 稜線までもうすぐの所まで登ったところで道が分からなくなった。あってはならないことだが、今回2人とも地図を持ってきていなかった。しかし、GPSがあるので迷うことはない。道は加入道の山頂から離れつつもトラバースを続けているようだが、急斜面でとても道があるようには思えない。直登するのが一番確実だがけっこうな急斜面である。 下から迷彩服を着た1人の男が登ってきてこちらに近づいてきた。北朝鮮の脱走兵かと思い一瞬緊張したが、我が国の自衛隊員であった。話をすると、訓練で雪山に登っているらしい。大室山で別の隊員と合流すると言っていた。手には地図とコンパスという昭和時代のボーイスカウトのような装備だったが、首にはGPSをぶら下げていた。しかし、そのGPSは私物と言うことだった。訓練で私物のGPSを持ち込むのはいかがなものだろう。その隊員は、急斜面を力強く登って行った。 我々はトラバースの道にチャレンジしたが、けっきょく直登した方が安全だと判断し、稜線に向かって急斜面を登った。アイゼンを着けていても足がずるずると滑るような斜面を苦労しての登り、稜線の道に出ることができた。 先ほどの自衛隊員が再び現れ、携帯がつながらないので少し下るといい残し、結局そのまま下山したようだ。大室山はどうなったのだろうか、日本の国防も心配になってきた。
稜線からは一本道で加入道山頂に続いている。まわりにはブナの木が多く、枝葉には霧氷ができている。日が照ってくるとそれらの霧氷がバラバラと音をたてて落ちてきて頭上に降り注ぐ。霧氷の雨を突破し、間もなく加入道山の山頂(1418.4m)に到着する。 山頂では1人の男性が写真を撮っていたが、話をすると僕と会ったことがあるという。お互い何度も丹沢には来ているのだが、どこで会ったのだろうか。山頂にはひとつのテーブルがあり、そこで昼食休憩をとった。この日はカップ麺とおにぎりと菓子パンで簡単に済ませた。 大室山方面から1人の男性がやってきて彼の弁によると、大室山方面は腰ほどのラッセル状態で途中で断念して戻ってきたそうだ。我々もラッセルは望むところだと言いたいところだが、相方はすでに体力を使い果たし、このまま下山することになった。
《下山》 稜線を白石峠方面へ下り、先ほどの這い上ってきたところを越え、道標のあるところまで行った。道標は道志村を示しているので、ここから下れば間違いはない。しかしながら急斜面のトラバース道は崩れたあとなのか、細く滑りそうで危険である。慎重に進むと、先ほど自分たちが進んできた道と合流した。 来た道を下っていると、30人以上の団体が登って来た。この先が危険なことは伝えたが、彼らは無事に登ったのだろうか。引き返すのが妥当なところである。 ときおり太陽が出てくるようになり、雪は急速に溶け出した。半分ほど下ると登ってきたときの風景とはがらりと変わっている。団体が歩いたこともあるが、足もとには土が見えていた。あずま屋でアイゼンを外し、駐車場まで戻った。
下山後の温泉は、あてにしていた二つの温泉が休業中だったため、紅椿の湯へ行くことにした。ここは料金が高めだったのでこれまで行ったことがなかった。しかし、料金なりの綺麗な施設で、入浴客は少なくゆったり入ることができた。大広間での食事もメニューが豊富で、今回は紅椿定食をいただいた。揚げたての天ぷらは美味しく、料金は安かった。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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