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加入道山-丹沢

加入道山-丹沢

すぐに溶ける丹沢の雪

すぐに溶ける丹沢の雪

【雪が積もる加入道山頂】

雪が積もる加入道山頂

山行情報
日程 2012年03月03日(土)
山名(山域) 加入道山(道志周辺
入/下山地 道志の湯の奥
メンバー 黒岩、福島
行動時間 4時間00分
歩行
距離
登り
下り
歩数
6.5km 835m 835m 22,850歩
加入道山マップ

コース(タイム)

無料駐車場(8:28)-(11:44)加入道山(12:32)-(14:25)無料駐車場

 《山概略》
 加入道山は神奈川県と山梨県の境の裏丹沢に位置する。冬の時期に横浜で雨が降ると、丹沢では雪となるので、その後の週末ではスノーハイクを楽しむことができる。金曜日にまとまった雪が降ったようなので、その翌日の土曜日に登ることになった。アイゼンやワカンも準備して万全に望んだ。
 裏丹沢の登山口である道志村にはいくつかの温泉があり、下山後の楽しみとなるのだが、今回は、いやしの湯と道志の湯が休業中であった。

 《アプローチ編》
 橋本駅で仲間の車で拾ってもらった。16号線は渋滞するので、自分の車を出すと帰りは酷い目に遭う。日帰りの場合はなるべく電車でアプローチしたいものだ。ちなみに仲間は八王子在住なので、あまり渋滞には影響しないようだ。
 国道413号の道志道を西進し、道志の湯を目指す。道志の湯が休みであることは、道端に看板が出ていたので知ることができた。登山口は道志の湯の先にあるので、休業とは関わりなく道志の湯の横を通り過ぎた。昨日の雪で道は雪で埋まっているかと思ったが、道は綺麗に除雪されていた。無料駐車場も同様に除雪され、すんなりと車を駐めることができた。

 《加入道山へ》
 駐車場から車道に出て少し登ると右手に登山口がある。車道は除雪されているが登山口からは雪が積もっている。昨日の降雪から誰も歩いていないようでトレースはない。トレースはなくても道は何となく分かるので、歩き進んだ。
 少し歩くと道の脇に横浜市の各区の標柱が立っている。横浜市が記念植樹を行い、区毎にエリアが分かれているようだ。横浜市の水源が山梨県の道志にあることを物語っている。鹿よけのフェンスを越えると植樹の案内板がある。平成13年に1303名が参加した大規模な植樹で、ブナやミズナラなど1万本を植えたそうだ。


鹿よけの柵を越えるための櫓
【鹿よけの柵を越えるための櫓】
   あずま屋でひと休み
【あずま屋でひと休み】

 再び鹿よけ柵を越え、しばらく歩くとあずま屋があるので少し休憩する。この日の天気は午後から晴れとなっていたが、山の中はガスに覆われている。積雪は10数センチだが、足が滑り出したので途中でアイゼンを着けた。雪の上はシカや小動物の足跡が目立つがその姿を見ることはできない。
 稜線までもうすぐの所まで登ったところで道が分からなくなった。あってはならないことだが、今回2人とも地図を持ってきていなかった。しかし、GPSがあるので迷うことはない。道は加入道の山頂から離れつつもトラバースを続けているようだが、急斜面でとても道があるようには思えない。直登するのが一番確実だがけっこうな急斜面である。
 下から迷彩服を着た1人の男が登ってきてこちらに近づいてきた。北朝鮮の脱走兵かと思い一瞬緊張したが、我が国の自衛隊員であった。話をすると、訓練で雪山に登っているらしい。大室山で別の隊員と合流すると言っていた。手には地図とコンパスという昭和時代のボーイスカウトのような装備だったが、首にはGPSをぶら下げていた。しかし、そのGPSは私物と言うことだった。訓練で私物のGPSを持ち込むのはいかがなものだろう。その隊員は、急斜面を力強く登って行った。
 我々はトラバースの道にチャレンジしたが、けっきょく直登した方が安全だと判断し、稜線に向かって急斜面を登った。アイゼンを着けていても足がずるずると滑るような斜面を苦労しての登り、稜線の道に出ることができた。
 先ほどの自衛隊員が再び現れ、携帯がつながらないので少し下るといい残し、結局そのまま下山したようだ。大室山はどうなったのだろうか、日本の国防も心配になってきた。

アイゼンを付けて登ります
【アイゼンを付けて登ります】
   稜線のブナ
【稜線のブナ】

 稜線からは一本道で加入道山頂に続いている。まわりにはブナの木が多く、枝葉には霧氷ができている。日が照ってくるとそれらの霧氷がバラバラと音をたてて落ちてきて頭上に降り注ぐ。霧氷の雨を突破し、間もなく加入道山の山頂(1418.4m)に到着する。
 山頂では1人の男性が写真を撮っていたが、話をすると僕と会ったことがあるという。お互い何度も丹沢には来ているのだが、どこで会ったのだろうか。山頂にはひとつのテーブルがあり、そこで昼食休憩をとった。この日はカップ麺とおにぎりと菓子パンで簡単に済ませた。
 大室山方面から1人の男性がやってきて彼の弁によると、大室山方面は腰ほどのラッセル状態で途中で断念して戻ってきたそうだ。我々もラッセルは望むところだと言いたいところだが、相方はすでに体力を使い果たし、このまま下山することになった。

加入道山頂
【加入道山頂】
   稜線から道志へ下ります
【稜線から道志へ下ります】

《下山》
 稜線を白石峠方面へ下り、先ほどの這い上ってきたところを越え、道標のあるところまで行った。道標は道志村を示しているので、ここから下れば間違いはない。しかしながら急斜面のトラバース道は崩れたあとなのか、細く滑りそうで危険である。慎重に進むと、先ほど自分たちが進んできた道と合流した。
 来た道を下っていると、30人以上の団体が登って来た。この先が危険なことは伝えたが、彼らは無事に登ったのだろうか。引き返すのが妥当なところである。
 ときおり太陽が出てくるようになり、雪は急速に溶け出した。半分ほど下ると登ってきたときの風景とはがらりと変わっている。団体が歩いたこともあるが、足もとには土が見えていた。あずま屋でアイゼンを外し、駐車場まで戻った。

危険な斜面
【危険な斜面】
   下山時にはもう雪が溶けてます
【下山時にはもう雪が溶けてます 】

 下山後の温泉は、あてにしていた二つの温泉が休業中だったため、紅椿の湯へ行くことにした。ここは料金が高めだったのでこれまで行ったことがなかった。しかし、料金なりの綺麗な施設で、入浴客は少なくゆったり入ることができた。大広間での食事もメニューが豊富で、今回は紅椿定食をいただいた。揚げたての天ぷらは美味しく、料金は安かった。

《登山道の花》
山頂の指導標 紅椿定食 紅椿の湯大広間
 【1.山頂の指導標】
 【2.紅椿定食】
 【3.紅椿の湯大広間】

付近の山 大室山(2005.03.19)、鳥ノ胸山(2009.10.31)、菜畑山(2011.02.13)、畦ヶ丸(1996.11.16)、
赤鞍ヶ岳(2004.05.22)

立ち寄り湯情報
 
紅椿の湯★★★★
場所:山梨県南都留郡道志村小椿3888番地(TEL:0554-20-4500)
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉(PH9.03)
料金:1000円・時間:10:00~21:00、無休
食堂:有、露天:有
Camera:NIKON COOLPIX P300

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