東京都の山棒ノ折山 |
電車に乗っているときにカメラを忘れたことに気がついた。これまでカメラの電池の充電を忘れたことはあっても、カメラ自体を持ってくるのを忘れたことはなかったのだが、痛恨の失態である。しかし、携帯にカメラがついているので、それで間に合わせることにした。携帯のカメラといっても侮ることなかれ、つい先月買い換えたばかりの最新版で、500万画素もある代物である。
カメラを忘れるくらいだから、よほどぼんやりとしていたのだろう。八王子駅での乗換えで、再び痛恨の失策。乗る電車を間違えて東京行きに乗ってしまった。隣駅で引き返したものの、数分遅れで予定の八高線に乗ることができなかった。この遅れが次の接続に響き、結局予定より30分遅れて、さらに待ち合わせ駅も変更して、石川さんと合流した。 御嶽駅を降りていくと、御岳橋で石川さんは待っていた。早速車に乗り込み、青梅街道を軍畑駅あたりで左折し、松ノ木トンネルを通過し、小沢峠手前の成木7丁目あたりの集落の路側帯に車を止めた。
アスファルト道を上っていくとすぐに山道となる。右手に棒ノ嶺、黒山を示す道標がありそれに従って歩いていく。雑木林はすぐに杉山へと変わる。ベンチがあるところで先ほどの6人組が休憩していて通り抜ける。丸太を縦に埋めた階段状の急坂を上り、突然山の中に無人販売所がある。柚子一袋100円と書かれているが、ビニール袋の中の柚子はカビが生えている。 尾根の上りが続き、左に小さな祠がある。その先にはアセビの白い花が鮮やかに咲いている。登りが一息ついた頃、道の真ん中に水準点があり、長久保山(696m)と板に書かれている。GPSの高度と異なるところが気になった。 等間隔に植林された杉林が続き、石川さんと冗談交じりの話をしているうちに、黒山(842.3m)に到着する。樹林の中の山頂だがガスも出てきて眺望はない。ベンチや三等三角点がある。そのまま棒ノ折山へ向かう。 権次入峠を通過する。この道は「関東ふれあいの道」でもあるようだ。ベンチがある度に誰かが休憩している。 11:40に広場となっている棒ノ嶺(969m)に到着。眺めが良い山頂と言うことだが、ガスで真っ白である。関東ふれあいの道の説明があり、御岳駅から棒ノ折山を経由して上日向までのコースが「山草のみち」となっているようだ。あずま屋で小休止をしていると、隣の桜の木で鳥が鳴いている。石川さんによるとウソという名の鳥らしい。桜のつぼみを好んで食べるというので、桜の木にとっては良い迷惑だ。目の前でその鳥は桜のつぼみをついばんでいた。
岩茸石山の山頂(793.3m)を通過。太いスギを伐採しているようで、真新しい切り株が登山道脇に並んでいる。杉林を下っていると、下から細木を大量に担いだ人たちが登ってくる。これから植える広葉樹の添え木となるようだ。スギは伐採して利用される予定もないようだ。その中の一人のボッ荷が、戦後はやれ緑化だとスギを植えまくり、今度は伐採かとぼやいていた。 高水山(759m)に到着。ロシヤ人らしきパーティーとすれ違う。高水山は金網が張られ、あまり風情がない。
歩数:23,964歩 Camera:AU(CASIO) W61CA
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