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日本二百名山

毛無山


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ひたすら登る紅葉の山、岩の上は好展望
日程 2005年11月05日(土)
山名 毛無山
山域 静岡県
入/下山地 麓(無料駐車場)
メンバー 単独行


横浜(5:15)=無料駐車場(7:19)−登山口(7:37)−一合目(7:53)−五合目(8:50)−九合目(9:57)−(10:09)毛無山−三合目(11:42)−(12:45)無料駐車場=温泉会館=(16:40)横浜

 週末は雨、のお天気ローテーションがここしばらく続いていた。それがようやく崩れ、この週末は天気が良さそうだとの天気予報だった。ようやく山へ行くことができる。と、そんなときに限って風邪を引いてしまった。咳はでるは鼻水はでるは体もだるい。しかし、紅葉の時期でもあり、めったにないチャンスなので出かける事にした。
 行く場所は毛無山。訪れていない日本二百名山で一番近いというのがその理由である。一番近いといっても100km以上は離れている。朝4時に起きて準備して出発。
 東名横浜ICから御殿場ICで降り、富士の南側の富士山スカイラインを通る。途中、大きな駐車場に富士山を撮るために立ち寄る。ここにで多くのカメラマンが富士山に向けて三脚を立てていた。この時期の富士山は赤茶けていて山頂にはうっすらと雪を抱いている。
【無料駐車場】

 登山口にも駐車場はあるが、そこは\500。この無料駐車場からは登山口まで15分ほど歩くことにな。臨時駐車場とあるが、何年も臨時のまま利用されているようだ。


 登山口の駐車場は事前にインターネットで調べていた。登山口の駐車場は有料で、車のナンバーを書いた紙に500円を包んで料金箱に入れなければならない。一方登山口からは少し離れているが、臨時駐車場というのがあって、そちらは無料のようだ。多少歩いてもタダの方が良いので、そこに車を停めることにした。
 国道139号から朝霧高原のところで左折し、左手のグリーンパークを過ぎた辺りの右手に、「毛無山登山者臨時駐車場」の看板がある。富士の裾野の大高原の割にはこの駐車場に割り当てられたスペースは狭い。乗用車7〜8台分だろうか。しかしこの時は私が一番乗りであった(山から戻ってきたら4台停まっていた)。
 駐車場から麓の登山口までは、車道を歩く。途中から東海自然歩道をほんの一部歩くが、ここは昨年の4月に歩いている。麓山の家を左に見て、突き当たりを左折する。右手には何軒か屋敷があるが、金山開発時代の金山奉行である竹川氏の子孫の屋敷ということだ。集落を道なりに歩いていくと、登山口の駐車場が見えてくる。その手前を右手に行くと毛無山へのルートとなる。登山口の登山案内図によると、山頂まで約160分とある。

【金鉱石粉砕器】

 は武田信玄の時代に金が採掘されたそうである。この粉砕器はだいぶ後のものだろうが、最近まで金が掘られていたことが分かる。


 登山口から林道を歩いていると、右手に麓宮という比較的新しい神社が見える。続いて右手に鉄の大きな装置のようなものが放置されているが、「金鉱石粉砕器」と説明書きがある。ガレ場の涸れ沢を渡ると地蔵峠への分岐となる。左が地蔵峠だが、右に行くと毛無山に直接行かれる。先行者が左に行っていたので気になったが、右へ向かった。
 少し歩くと、「滝まで15分」との大きな指導標が立っている。その先に「毛無山一合目」の指導標。ここまで歩いてようやく一合目かと思ったが、このあと一合毎にこの指導標があるので、位置が分かりやすい。下るときにすれ違う人から「あとどれくらいですか」と聞かれることもないだろう。(実際聞かれなかった。)
 続いて「はさみ石」という大きな指導標が。この辺りは巨石が多いが、どれがはさみ石なのか分からない。やがて二合目の指導標。その先に不動滝の見える展望台がある。

【不動滝】

 この山には不動滝の見える展望台にのみベンチがある。滝が見えるのはここ一ヶ所のみ。二段に別れた滝の落差は100m以上ありそうだ。


 この山は登り始めたら、ひたすら登るばかりで、平地歩きが全くない。三合目(8:17)、四合目(8:32)とひたすら次の指導標が現れるのを求めて急登を続ける。五合目(8:50)、六合目(9:05)、七合目(9:20)、八合目(9:36)と通過したところで、富士山展望台にでる。これまで全く眺望はなかったが、ここの岩の上に立つと正面に富士山の姿が見える。しかし逆光でまっ白!。
 九合目(9:57)を越えると稜線に出る。すると、影となっている西面からの風が吹き込んできて急にひんやりとしてくる。毛無山の山頂に向かって、体の左側が寒く、右側は太陽の光で暖かい。
 南アルプス展望台と言うところがあり、ここも岩の上に登るとその展望を楽しめるようだ。先に山頂の方へ行き、帰りがけに見ることにした。

【毛無山山頂】

 標高1,946mの山頂。ここにも山梨百名山の指導標が立っている。正面に富士山が見えるが、太陽の位置の関係で影になっている。夕方にならないと綺麗には見えないだろう。ここからは西側の南アルプスなどは見えない。


 毛無山の山頂は広場になっており、三角点がある。そして、山梨県の山に良く見られる丸太を串刺しにした山頂の指導標が立っている。登ってきたのは静岡県側であるが、稜線を境に西側(寒い風が吹く側)が山梨県となっている。山頂からは富士山もよく見えるが、太陽と同じ方向にあるので、まっ白なシルエットとしてしか見えない。
 山頂にはベンチのような気の利いた休憩設備はない。地面に腰掛け、暖かい陽に当たりながら休憩した。
 帰りがけに南アルプス展望台の岩に登り眺望を楽しむ。4mほどの岩の上に立つと、南アルプスや八ヶ岳が見渡せる。こちらは順光なので、綺麗に見える。3,000m級の山は雪をかぶっている様子が分かる。

【南アルプス展望台からの眺望】

 下りは地蔵峠経由で戻ることも考えたが、やはり体調が良くないので、最短コースの来た道を戻ることにした。下りながら多くの人とすれ違う。二合目辺りでもすれ違ったが、彼らは明るいうちに下ってこられるのだろうか。なかなかコースタイムを短縮できない山である。
 駐車場まで戻り温泉へ行くのだが、この辺りの温泉情報がなかった。知っているところといえば、山中湖の紅富士の湯か御殿場の温泉会館である。前者は渋滞しそうなので、御殿場へ行くことにした。富士の南の国道469号を通り、御殿場へ。
 御殿場温泉会館は、\500と格安の値段。しかも今はやりの100%天然温泉である。湯船からガラス越しに富士山が正面に見えるのだが、この日は残念ながら完全に雲に覆われていて何も見えなかった。
 帰りの東名は、時間が早いこともあり、渋滞はないと思っていた。しかし横浜IC手前で事故渋滞。いつものことだが、山よりも運転に疲れて帰り着き、夕食を食べ終わるとそのまま眠りについた。

温泉情報
御殿場温泉会館★★★
場所:静岡県御殿場市深沢2160-1(TEL:0550-83-3303)
料金:\500,時間:10:00〜20:00(4月〜9月まで21:00)
休館:月曜,源泉100%,弱アルカリ性単純温泉
Camera:SONY DSC-U40,Canon EOS 10D

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