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尾鈴山-日本二百名山

尾鈴山-日本二百名山

眺望無く、森を楽しむ九州の山

眺望無く、森を楽しむ九州の山

【稜線はシャクナゲが咲く】

稜線はシャクナゲが咲く

山行情報
日程 2014年05月03日(土)
山名(山域) 尾鈴山(九州
入/下山地 正面登山口
メンバー 単独行
行動時間 4時間0分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.0km 907m 907m 18,300歩
■■■

コース(タイム)

正面登山口(6:36)ー(8:00)尾鈴山ー長崎尾ー(10:39)正面登山口

 《山概略》
 尾鈴山は九州東部の日本二百名山。九州東部は高速道路が断片的にしかなく、都市からはアプローチが困難な山である。そのため手つかずの自然が残され、植物の固有種が多く、国内唯一の名勝指定された矢研の滝などの瀑布群がある。

 《アプローチ編》
 福岡からのアプローチとなるので、前日出発とした。東九州道は大分県の佐伯ICから一般道となる。県道37号を走り、蒲江ICから無料区間の自動車専用道に入る。延岡からは国道10号を南下し、日向道の駅まできたところで車中泊をする。
 翌朝、まだ暗いうちから尾鈴山へ向かう。途中ナビの設定を間違えたため関係ない林道に入り込み時間をロスする。30分以上時間をロスしつつも、尾鈴キャンプ場へ向かう道に復帰する。
 尾鈴キャンプ場の前を通過し、名貫川沿いの林道を上流へと走る。林道は思ったより酷くはなく舗装されている。幅は狭くはないが、離合は苦労する程度だ。幸い下ってくる車はなかった。林道が名貫川から離れて左に急カーブするところに駐車スペースがある。特に目立った道標はないが、車が一台駐まっていたので、その場所が分かった。

 《尾鈴山へ》
 林道は左右に分かれ、右手の方が登山口になる。名貫川に架かる橋を渡るが、橋の上から左手に綺麗な滝が見える。10mほどの甘茶滝だ。滝で有名な尾鈴山だが今回のコースで見ることのできる滝はこれだけである。


登山口近くの甘茶滝
【登山口近くの甘茶滝】
   尾鈴山登山口
【尾鈴山登山口】

 橋を渡ると林道はもはや車が通れないほどに荒れている。すぐに登山道入口があり、左手の斜面に取り付く階段が見える。山頂まで1時間30分と書かれているので意外と楽な山だ。
 原生林のなかの階段を登り始めると、間もなく1合目の道標がある。すでに標高は800mだが、ここでは標高は関係なく、山頂まで等間隔で道標が出現するようだ。1合あたり10分程度だろう。
 樹林帯はひたすら続き、眺望は一切現れない中を黙々と歩き続ける。7合目を過ぎたあたりからモミやツガ、ブナの木が見られるようになり、8合目過ぎからツツジの花が色鮮やかに目を引くようになる。尾鈴山ではウラジロミツバツツジやアケボノツツジが咲いているようだが区別がつかない。

1合目からスタート
【1合目からスタート】
   唯一の展望所
【唯一の展望所】

 9合目を越えると低木が増え、青空が見えるようになる。展望所というところで初めて周りの山々が見えるようになる。天気は良いのだが霞んでいてあまり遠くまでは見渡すことができない。眺望があるのはここが最初で最後である。
 展望所の先に尾鈴神社の鳥居があり、それをくぐると小さな苔むした祠がある。軽く拝礼し、先に進むとケルンのある尾鈴山山頂(1405.2m)である。一等三角点があるが樹林に囲まれ眺望はない。

尾鈴山山頂
【尾鈴山山頂】
   展望のない稜線
【展望のない稜線】

 山頂で少し休み、奥へと進む。このあたり道標はなく、道も不明瞭だが何となく進んでいくと、木々にビニールテープが結ばれ道のようになっている。それに沿って行けばいいのだろう。地図では右手に万吉山へ行く道があるようだが、このビニールテープで行かれないようにしているのかもしれない。
 稜線は緩やかなアップダウンが続き、シャクナゲの花もところどころで咲いている。眺望がない分、花を楽しみながら歩く。途中タヌキのような動物が目の前を横切っていった。九州には熊はいないことになっているので、不意の動物の出現に緊張する必要はない。

ツツジが咲く
【ツツジが咲く】
   シャクナゲが咲く
【シャクナゲが咲く】

 ケルンのあるピークに到着する。長崎尾(1373.6m)である。ここには三等三角点。黒い木が周りを取り囲んでいる。ここを通過し、下って少し登り返すと駐車場への分岐がある。指導標の柱に温度計があり、16度を示していた。山歩きには最も適した温度だ。このあたりはシャクナゲ千本林と言うようだが、シャクナゲの花はちらほら見かける程度だ。

長崎尾のピーク
【長崎尾のピーク】
   庭を歩いているよう
【庭を歩いているよう】

 駐車場に向かって尾根の下りが続く。ここまで人と会うことはなかったが、この下りでは多くの登山者とすれ違うことになる。自分と逆のコースなのだが、この尾根の方が緩やかで登りやすいということだ。
 尾根道を下っていくと、一度林道に出る。真新しい林道で、この林道を少し左に進むと、右手に大きな石が二つ置かれたところがあり、そこから山道の下りが続く。林道をショートカットする道で、そこを下るとちょっとした広場があり、多くの車が駐められている。ここに駐車場があるのはここに来て初めて知った。できたばかりなのだろうか。駐車場を通り抜けると、再び林道に出るので、林道を歩いて下っていくと自分が駐めた駐車スペースにたどり着く。ここにも多くの車が縦列駐車していた。

雑木林の尾根を下る
【雑木林の尾根を下る】
   真新しい駐車場
【真新しい駐車場】

 下山後の温泉は、道の駅近くにある日向サンパークのお舟出の湯へ。JAF会員証で100円引きとなった。

付近の山 市房山(2013.04.28)

立ち寄り湯情報
 
日向サンパーク お舟出の湯★★★★
場所:宮崎県日向市幸脇303−5(TEL:0982-56-3800)
泉質:塩化物泉
料金:500円・時間:10:00~22:00
休館:第1・3月曜
食堂:有、露天:有
Camera:CANON PowerShot S100

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