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一切経山−日本三百名山 一切経山−日本三百名山 埋められた経典はどこに、噴煙あげる山 埋められた経典はどこに、噴煙あげる山 【吾妻富士から見た一切経山】
コース(タイム)浄土平(8:45)-(10:06)一切経山-(10:46)釜沼-(11:28)吾妻小富士-(11:50)浄土平
《山概略》
《一切経山へ》 しばらく雨が落ち着くのを車の中で待つが、なかなかやむ気配がない。大山さんを促して雨具に身を包み車の外に出た。ちょうどビジターセンターの職員達が出勤したところで出発した。天文台の裏手の雪原から歩き始めようとすると道が分からない。ビジターセンターを回り込むと木道が見えたので、そこを歩くことにした。 木道の周りは湿原なのだろうか、雪は半分ほど溶けていたが、花の類はまだ咲いていなかった。木道から砂利道になり、最初の登山口は有毒ガスが出ていると言うことで立入禁止となっていた。少し鎌沼の方へ歩いてから回り込むように一切経山に登ることになる。
蓬莱山との間のV字谷のような雪の斜面を登った。ガスが深くなり、周りの景色は全く見えない。ともすればホワイトアウトになりそうだ。GPSで確認しながら夏道から離れないように進んだ。しばらくすると、右の方に酸ヶ平避難小屋が見えてくる。 酸ヶ平避難小屋からも白いガスの中、白い雪の斜面を登っていく。道が尾根にさしかかると雪はなくなり、茶色の砂礫地となる。液状化の地面で足を踏み込むと5cmほど埋まり、登山靴があっという間にドロドロになる。一切経山まで0.6kmという道標を通過し、ドロドロの地面と格闘しながら進んでいく。坂が緩やかになる頃には風が強くなり、前進が困難になる。
一切経山の山頂は広く、石を寄せ集めて小山になっているところが山頂であるらしい。その少し先には一等三角点がある。さらにその奥まで進むと五色沼がかすかに見える。強風に絶えながら少し待っていると、ときどきガスの切れ目から真っ白な五色沼が見えてくる。
いつの間にか雨はやみ、山頂から撤退した。少し下ると風の影響もなくなり、登りではほとんど見えなかった周りの風景も徐々に見えだしてくる。下の方に見える酸ヶ平避難小屋近くでは3人程のスキーヤーが前大嶺の方へ登っていった。そちらの方が雪があって滑りやすいのだろうか。 酸ヶ平避難小屋からは鎌沼の方へ向かった。途中から木道が出ていてそれに沿って歩いた。この辺りの湿原はこれからお花畑になるのだろうか。鎌沼はどうって事ない沼であった。ベンチ状になった木道でひと休みした。
浄土平の駐車場まで戻り、そのまま吾妻小富士を登った。この時間では周りに観光客の姿も見え始め、気軽に吾妻小富士を登っている。ジグザグの登山道を登ること数分で、火口壁の縁に到着する。山頂は火口壁の反対側だが一周すると1時間ほどかかるので、今回は手前の縁までである。火口の中は火口の面影はなく、ありふれた砂場のようだ。特に規制はしていないので下まで歩いて降りられそうだ。
浄土平の駐車場に戻ったがまだ昼前である。この日の宿は裏磐梯国民宿舎である。喜多方の町に立ち寄り観光してから宿に入った。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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