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一切経山−日本三百名山

一切経山−日本三百名山

埋められた経典はどこに、噴煙あげる山

埋められた経典はどこに、噴煙あげる山

【吾妻富士から見た一切経山】

吾妻富士から見た一切経山

山行情報
日程 2011年05月01日(日)
山名(山域) 一切経山・吾妻小富士(吾妻山周辺
入/下山地 浄土平
メンバー 大山、福島
行動時間 3時間05分
歩行
距離
登り
下り
歩数
7.7km 469m 469m 14,554歩
一切経山マップ

コース(タイム)

浄土平(8:45)-(10:06)一切経山-(10:46)釜沼-(11:28)吾妻小富士-(11:50)浄土平

 《山概略》
 東吾妻火山群の主峰である一切経山は標高1949mであるが、磐梯吾妻スカイラインが浄土平まで通じているので一時間あまりで登ることができる。この山には一切経の経本千巻が埋められているという、敦煌を彷彿とする伝説がある。

 《アプローチ編》
 不動湯温泉で朝を迎えると雨が降り出した。天気予報によると天気は回復に向かっているようなので、予定通り一切経山へ行くことにし、カーナビの目的地を高湯経由で浄土平にセットして出発した。途中、見晴らしの良いところで雲の切れ目から吾妻小富士が見えたので車を駐めて撮影した。
 磐梯吾妻スカイラインの料金は1570円、標高1570mの浄土平へ曲がりくねった道を上っていく。登るにつれ雨は強くなり、モチベーションは下がりつつある。浄土平の駐車場は有料だが、料金所には誰もおらず、ゲートもないので、そのままほとんど車が止まっていない駐車場に車を止めた。


福島市内から見える吾妻小富士
【福島市内から見える吾妻小富士】
   湿原の木道を歩く
【湿原の木道を歩く】

 《一切経山へ》
 しばらく雨が落ち着くのを車の中で待つが、なかなかやむ気配がない。大山さんを促して雨具に身を包み車の外に出た。ちょうどビジターセンターの職員達が出勤したところで出発した。天文台の裏手の雪原から歩き始めようとすると道が分からない。ビジターセンターを回り込むと木道が見えたので、そこを歩くことにした。
 木道の周りは湿原なのだろうか、雪は半分ほど溶けていたが、花の類はまだ咲いていなかった。木道から砂利道になり、最初の登山口は有毒ガスが出ていると言うことで立入禁止となっていた。少し鎌沼の方へ歩いてから回り込むように一切経山に登ることになる。

通行止めのルートを通過
【通行止めのルートを通過】
   雪原の坂を登る
【雪原の坂を登る】

 蓬莱山との間のV字谷のような雪の斜面を登った。ガスが深くなり、周りの景色は全く見えない。ともすればホワイトアウトになりそうだ。GPSで確認しながら夏道から離れないように進んだ。しばらくすると、右の方に酸ヶ平避難小屋が見えてくる。
 酸ヶ平避難小屋からも白いガスの中、白い雪の斜面を登っていく。道が尾根にさしかかると雪はなくなり、茶色の砂礫地となる。液状化の地面で足を踏み込むと5cmほど埋まり、登山靴があっという間にドロドロになる。一切経山まで0.6kmという道標を通過し、ドロドロの地面と格闘しながら進んでいく。坂が緩やかになる頃には風が強くなり、前進が困難になる。

酸ヶ平避難小屋
【酸ヶ平避難小屋】
   立っていられない強風
【立っていられない強風】

足もとは液状化
【足もとは液状化】
   広い山頂に三角点
【広い山頂に三角点】

 一切経山の山頂は広く、石を寄せ集めて小山になっているところが山頂であるらしい。その少し先には一等三角点がある。さらにその奥まで進むと五色沼がかすかに見える。強風に絶えながら少し待っていると、ときどきガスの切れ目から真っ白な五色沼が見えてくる。

ガスの切れ目に五色沼
【ガスの切れ目に五色沼】
   下山時は天気が回復
【下山時は天気が回復】

 いつの間にか雨はやみ、山頂から撤退した。少し下ると風の影響もなくなり、登りではほとんど見えなかった周りの風景も徐々に見えだしてくる。下の方に見える酸ヶ平避難小屋近くでは3人程のスキーヤーが前大嶺の方へ登っていった。そちらの方が雪があって滑りやすいのだろうか。
 酸ヶ平避難小屋からは鎌沼の方へ向かった。途中から木道が出ていてそれに沿って歩いた。この辺りの湿原はこれからお花畑になるのだろうか。鎌沼はどうって事ない沼であった。ベンチ状になった木道でひと休みした。

鎌沼に立ち寄る
【鎌沼に立ち寄る】
   浄土平に戻る
【浄土平に戻る】

 浄土平の駐車場まで戻り、そのまま吾妻小富士を登った。この時間では周りに観光客の姿も見え始め、気軽に吾妻小富士を登っている。ジグザグの登山道を登ること数分で、火口壁の縁に到着する。山頂は火口壁の反対側だが一周すると1時間ほどかかるので、今回は手前の縁までである。火口の中は火口の面影はなく、ありふれた砂場のようだ。特に規制はしていないので下まで歩いて降りられそうだ。


吾妻小富士の火口
【吾妻小富士の火口】
   噴煙を上げる一切経山
【噴煙を上げる一切経山】

 浄土平の駐車場に戻ったがまだ昼前である。この日の宿は裏磐梯国民宿舎である。喜多方の町に立ち寄り観光してから宿に入った。

《喜多方観光》
喜多方ラーメン 喜多方蔵品美術館 喜多方は蔵の町
 【1.喜多方ラーメン】
 【2.喜多方蔵品美術館】
 【3.喜多方は蔵の町】
街角に飯豊の伏流水 酒蔵見学 煉瓦造りの店
 【4.街角に飯豊の伏流水】
 【5.酒蔵見学】
 【6.煉瓦造りの店】

付近の山行記録 安達太良山(2011.04.30)、磐梯山(1999.08.28)、蔵王山(1998.08.04)、
飯豊山(1994.07.29)

Camera:NIKON COOLPIX P300

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