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日本三百名山袈裟丸山 |
横浜(3:30)=(6:40)草木ダム(7:20)=塔の沢登山口(7:40)−(8:33)寝釈迦−(9:47)賽の河原−(11:15)袈裟丸山−(12:13)小丸山−避難小屋−(14:42)塔の沢登山口 せっかくの3連休ではあったが、事前の天気予報はよろしくなかった。一人だったら中止にしたところだが、今回は埼玉県在住の石川さんと1ヶ月前から計画準備していたので行くことにした。せめて曇りになることを期待した。 袈裟丸山へのアプローチは東京と埼玉を横断し、国道122号を日光方面へ行く途中の林道に入ることになる。行動時間を考えると遅くとも8時には登はじめなければならないので、自宅を3時に出ることになる。 第三京浜を出て、首都高を走り、国道17号線に抜ける。半分寝ながら運転し、国道122号沿いの草木ダムの駐車場で石川さんを待つ。夢心地で寝ていたら、ウインドウをノックする音で目覚める。予定通り石川さんが到着した。雨はあぱらぱらと降っていたが、行くことを確認し、売店跡の屋根があるところで雨具をつけるなど準備をする。 再び車を走らせ、塔の沢登山口に向かう。途中右手に富弘美術館を見る。以前来たときよりも駐車場がかなり広くなっている。これで駐車待ち渋滞もなくなっていることだろう。その先の左手に、袈裟丸山登山口の看板があるので、左折する。道なりに走っていくと、道は狭くなるものの、アスファルトの道が続き走りやすい。突き当たったところが、塔の沢登山口だ。 【塔の沢登山口】 三連休の中日、小雨が降っているので我々以外の車はない。綺麗なトイレがぽつんと立っている。この駐車場の下にも広い駐車場があるが、あまり訪れる人もいないのか、草が生い茂っていた。 駐車場から林道を歩いていくと、沢に木の橋が架かっている。その両脇には寝釈迦入口と書かれた道標と登山届けのポストがある。滑りやすい木の橋を渡り、うっそうとした林の中へ入っていく。 登山口から30分ほどで、寝釈迦への分岐地点に着く。寝釈迦のいわれが書かれた案内板がある。寝釈迦のところまで岩を登っていく。 【寝釈迦】 塔の沢登山口からのんびり歩いて50分くらいのところにある。身長約3b、幅1b半の巨大な御影石を浮き彫りにした寝釈迦像。北枕で西方を向き、右腕を手枕に寝ている。勝道上人の作、弘法大師の開眼、足尾銅山の病死者を弔うため彫られた等の言い伝えがある。 寝釈迦を後にして下っていくと、賽の河原まで1.5kmの指導標。左に行くと相輪塔となっている。相輪塔の方へは立ち寄らずに、真っ直ぐ賽の河原へ向かう。雨はぱらぱらと降り続き、食用のキノコを採りながら進む。 【避難小屋】 まだ新しい。奥に古い小屋もある。 小屋の中でしばらく休憩した。小屋の中には本(漫画と思ったら小説だった)が散乱していた。 避難小屋から、少し登ると砂礫地に石が積み上げられた不思議な場所に出る。賽の河原というらしい。折場登山口から登る弓の手コースとの合流地点にもなっている。 【賽の河原】 ケルンのように石が積み上げられている。ここも弘法大師の伝説から、子供を亡くした人が、ここで石を積むと、その子に再び会えるという言い伝えがあるそうだ。 雨の降る中を黙々と歩いていると、目の前の斜面を大きな動物が猛烈な勢いで右から左へ下っていった。あっという間の出来事で、笹も深かったためその動物がなんだったのかは判別できなかった。クマだろうか。クマがいてもおかしくない深山である。鹿の鳴き声は良く聞こえていたので鹿かも知れない。それでも危険を察した石川さんは、熊よけの鈴をザックから取り出して、カランカラン鳴らしながら歩くことになった。 【避難小屋】 鉄製の黄色のかまぼこ型シェルター。中に入って休もうという気は起こらない。 小屋の近くに、とても人間のものとは思えないほど大きな”糞”があった。やはりクマは近くにいるようだ。 【笹の藪漕ぎ】 山頂下の笹藪は背丈ほどもあり、道を見失いがちだ。足元も見えないため、ときどき足を踏み外して転びそうになる。 弘法大師が高野山に次ぐ修験道場に適した場所を探しにこの山に来たものの、その場所が見つからなかったので、がっかりして山頂で自分の袈裟を丸めて放り投げたことから、袈裟丸山と名前がついたという。 【袈裟丸山頂上】 標高1,961m。雨が降り、落ち着く場所もないことから写真を撮るだけ撮って下山した。(11:18) 新しい避難小屋まで下ると、そこで初めて人と出会った。3人組の会社員で、道に迷ってようやくここまで来たという。時間的に山頂を目指すのは無理なので、賽の河原で引き返すことになるだろう。山の初心者らしく、どこかお勧めの山はありますかと聞いてきた。この手の質問には答えに窮してしまう。 駐車場に戻り、足尾の国民宿舎へ向かう。銀山平の地下1500mからわき出た、庚申の湯に入った。
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