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【森林限界を超えた稜線歩き】
小仙丈ヶ岳を越えると砂れきの足場となる
【仙丈ヶ岳ピークを望む】
山頂には既に多くの人が登頂を果たし、休んでいる。
【仙丈ヶ岳山頂】
人であふれた山頂。
このショットを撮るために結構粘った。
多くの登山者が、この標識の前で記念撮影する中で、標識の前で休憩するとはいい度胸だ。
仙丈岳山頂は人でごった返し、順番に記念撮影が行われている。山頂では写真撮影だけにとどめ、大仙丈ヶ岳方面に少し行ったところで昼食をとることにする。ほぼ360度の展望に囲まれた贅沢な環境であるが、昼食そのものはお粗末なものである。しかし、メンバーが担ぎ上げてくれたスイカは甘くて旨かった。目の前には左から鳳凰三山を成す地蔵岳のオベリスクの突起や観音岳、薬師岳、日本第2の標高の北岳、白峰三山の間ノ岳、ラクダのこぶのような大仙丈岳から塩見岳に続く仙塩尾根などが見通せる。
【仙丈ヶ岳山頂付近からの眺望】
仙丈ヶ岳−甲斐駒ヶ岳−小仙丈ヶ岳−鳳凰三山−北岳−間ノ岳−塩見岳−大仙丈ヶ岳
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【仙丈小屋】
仙丈避難小屋 収容30人 通年(無人)幕営20張
下りは来た道ではなく、藪沢沿いのコースをとる。こちらのコースは眺望がないぶん、高山植物が豊富である。仙丈ヶ岳山頂まで戻り、仙丈小屋まで裸地が続く。仙丈小屋は避難小屋で、テン場もあるが、トイレは見あたらなかった。
緩やかな道は馬ノ背で、お花畑がしばしば出現。標高2700メートルに「馬ノ背」の看板あり。すでに緑が豊かだ。馬ノ背の稜線を離れ、馬ノ背ヒュッテへ。藪沢にぶつかり、渡ったら藪沢小屋を経て登るとき通った藪沢分岐へ至るが、渡らずに藪沢沿いのコースをとる。右岸ではところどころ小さな滝が藪沢に水を注いでいる。一度だけ藪沢を渡る。そこは休憩地となっている。沢には倒木が多い。
藪沢を渡ると樹林帯となり、日差しがなくなる。途中、人がなにやら慎重に写真を撮っている。純白のギンリョウソウだ。その人の薦めで三脚を貸してもらい、レリーズ代わりのセルフタイマーで写真に収める。道が緩やかになり、大平山荘から北沢峠までは登りに転じる。林道ではなく、ショートカットの山道を最後の一息で登る。
バス待ちの人でごった返す北沢峠を通過し、北沢長衛小屋に帰着。まずは小屋の前の自販機でビールを買い、失った水分を補う。最終バスの時間までは2時間あるので、のんびりとテントを撤収。もう一泊すれば、甲斐駒をやることもできるが、北海道山行が明後日出発となっているので、次の機会に譲ることにする。
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