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吉母富士-山口県の山
吉母富士-山口県の山
ほぼ本州最西端の山
ほぼ本州最西端の山
【山頂からの眺め】
○山行情報 | ||||
日程 | 2022年9月24日(土) | |||
山名(山域) | 吉母富士(小倉ヶ辻)(山口) | |||
入/下山地 | 吉母富士登山者専用駐車場 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 1時間53分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
3.5km | 300m | 300m | ---歩 |
○コース(タイム)
登山口駐車場(09:18)-(10:03)小倉ヶ辻(10:42)-(11:11)登山口駐車場
《山概略》
吉母富士は山口県下関市にある標高309mの山。正式名称は小倉ヶ辻(国土地理院地図にはいずれも記載が無いが、山頂三角点の基準点名は小倉ヶ峡となっている)。麓の毘沙ノ鼻が本州最西端の地であることから、本州最西端の山となる。日露戦争時にはロシア艦隊を探索するための監視小屋が建てられていた。
《アプローチ編》
もともと蓋井島の金比羅山とセットで登る予定だったが、台風の影響で新門司港着のフェリーが欠航となってしまい予定が変更となった。そして日程を改めて吉母富士だけを登ることになった。福岡の実家を朝出発し、関門海峡を越えて下関へ入り、吉母富士の登山口へ。登山者専用の駐車場が用意されている。2カ所の駐車場に5台程度駐められそうだが、利用する人は少ないようだ。
《吉母富士へ》
狭いながらも綺麗に整備され仮設トイレもある駐車場で登山準備をしてると、どこからともなく猫がやってくる。野良猫だろうか、やたらと人になついているようだ。車の中に入ろうとするので追っ払うもその場から離れない。その猫に見送られながら出発した。
少し車道を奥へと進むと、右手に小さい登山者用駐車場がある。こちらが第一駐車場で地元のナンバーの車が一台駐まっている。案内板には吉母富士は本州最西端の富士と書かれている。
緩やかな登り坂の舗装道を進む。目の前に見えているピークが吉母富士だろうか。道はやがて未舗装になり、道脇に捨てられた車はかなり年季が入っている。このあたりの植物には名札が付けられ勉強になる。テンニンソウ、ヤブニッケイ、ノイバラ、ヤブツバキ、ネズミモチ、キハダ、ヒサカキ、イチイ、キンランソウ、ヤマザクラ、スダジイ、イヌサンショウ、等々。一度来ただけでは覚えきれない。
しばらく林道を歩き、やがてベンチの上にイノシシのような形をした木の置物が見えてくる。そこからが本格的な登りである。林道から分かれ、その尾根に取り付く。
急坂が続き、時々それを励ますような立て札がある。見返り地点は休憩ベンチがあるのでそこでひと休み。振り返ると海や入り江が見える。休憩後は多少楽になり、「もうちょっとじゃけ~」の立て札に励まされ、やがて山頂に到着する。山頂は多少木が生えているものの眺望は抜群である。西には蓋井島(ふたおいじま)が見える。その奥には世界遺産の沖島(福岡県)が見えるようだが、この日のコンディションでは見えなかった。しかしながら帰ってから写真を拡大してよく見るとうっすらとは見えていた。反対の東側は川棚温泉方面の海岸線や緑地が広がる様子が見られる。
山頂には登山ノートがあり、登山者が登山者人数をカウントするよう正の字に一字を記入するノートがある。それによると、9月は私で37番目。だいたい月で50人ほど登られている山のようだ。また、二等三角点があるのだが、その説明も余念が無い。山口県には二等三角点が92基あるそうだ。登山者専用駐車場からそうなのだが、これらは「吉見地区まちづくり協議会吉母部会」による努力で、地元の吉母富士愛を感じるところである。
居心地の良い山頂でしばらく過ごし、来た道を降りていく。帰りは勝手知ったる道で、あっという間である。駐車場に戻り、登山靴を履き替えていると、正面の工場から人が現れて話しかけてきた。そして、吉母富士と毘沙門ノ鼻のステッカーときんちゃく貝のストラップを頂いた。こちらが山に入らせてもらったのに恐縮である。
下山後は車で数分のところの毘沙門ノ鼻へ向かった。大きな駐車場が有り、少し歩いたところに展望デッキが有り、その本州最西端の地からは眼前に広がる響灘や北九州方面を一望できる。
【吉母富士(ドラレコ映像より)】
Camera:CANON EOS M6