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上海放浪2004

上海放浪2004

不快指数120%!日本より暑い!

不快指数120%!日本より暑い!

【金茂大廈の中から見上げる】

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コース(タイム)

7/30 横浜=成田=空港=ホテル(上海寧夏賓館)
7/31 ホテル=上海動物園=豫園=金茂大廈=南京路=ホテル
8/1 ホテル=空港=成田=横浜

 ホテルでシャワーを浴び、友達とロビーで合流する。タクシーで豫園へ向かった。目的は小吃天地で上海焼きそばを食べることであった。小吃天地は巨大なアーケードで、様々な中国料理を食べることができる場所である。以前テレビで見たことがあり、ここで上海焼きそばを食べてみたかったのである。タクシーを降りて、豫園の西側にある小吃天地を探した。しかしいくら探しても見つからない。そしてようやく見つけたのは、駐車場と化した小吃天地跡地であった。
 小吃天地はあきらめ、とにかく何か食べられるところを探した。今日は起きてから何も食べていない。豫園の中は観光客でごった返し、有名な小籠包の店は行列ができていた。豫園から外れたところまで歩いていくと、城隍廟があり、その近くに食堂があったのでそこに入った。さっそく青島ビールと上海焼きそばを注文した。友達はワンタンスープみたいなものを注文したようだ。ビールにはグラスではなく、プラカップが付いてきた。ビールを注いで持つとふにゃふにゃでなんだか味気がない。上海焼きそばもちょっと違った。きしめんみたいな麺で、なんだか焼きうどんだ。注文は友達に任せていたが、上海焼きそばとして注文してくれたのだろうか。
 とりあえず腹は太った。お土産屋が並ぶ通りを歩いていると、これも以前テレビで見た陶器の小便小僧を発見。小僧の頭の上からお湯をかけると小便をするというおもちゃだ。顔にはいろいろなデザインがあり、アニメのしんちゃん似のものもあった。料金は一個5元だが、2個買って8元にしてもらった。

【金茂大廈】

 1993年3月に完成した上海で最も高いビル。88階高さ420.5m。


【金茂大廈トイレ】

 54階、地上258メートルからの立ち小便を楽しむことができる。


 金茂大廈の喫茶店で涼んだ。ここは2年前にも来ている。見上げる吹き抜けのアトリウムには感動したものだ。ここで小一時間ほど休憩する。料金を支払うと、領収書をくれるが、それがくじになっている。コインで削るとその場で結果が分かる。”謝謝nin”と出てきたのでハズレだ。この手のものは台湾でもくじつきレシートとして普及しているが、脱税防止だそうだ。国の発行するくじ(領収書)なので、消費者は受け取りたいし、出す方もその売り上げがお上に筒抜けになるということなのだろう。日本でも見習って欲しいものだ。
 金茂大廈を出てテレビ塔前の広場に行くと、記念撮影の商売人が多くいる。今時の記念撮影はデジタルカメラで、すぐに印刷してもらえる。一枚20元で、デジカメさえ持っていれば誰でもできる商売だ。印刷は別の場所で行っており、撮影する人とは別の業者なのだろう。たぶん撮影業者がその都度いくらか支払っていると思われる。デジカメ自体は日本と価格差はないので4万円くらいのものだ。一人の客で100円の利益があるとして、400人くらい撮ると元が取れる計算になる。なかなか良い商売ではないだろうか。

【浦東】

 観光客相手の写真屋がたむろしている。


 とにかく暑い。タクシーに乗って南京路へ移動した。
 二年前に南京路の上海国華瓷器商店で景徳鎮の皿を買ったことがあったが、それがなかなか気に入っていた。そして今回もそこで買おうと、記憶を頼りに南京路をさまよい歩いて店を探したが、なかなか見つけることができない。どうやら店は移転し、ブティックのような店に変わっていた。
 涼しい場所を求めて、KFCへ入った。この手のファーストフードは中国人の収入では割高感があるはずだが、家族連れや子供の姿が多い。空席を見つけてしばらく休んだ。
 南京路にはいろいろな店があり、お土産屋も多い。三陽南貨店で果物の乾物を買った。様々な果物を干物にしたもので量り売りしている。帰国してから食べたが、ちょっと甘すぎ。鴨舌の袋詰めも買ったがこれは友達にあげてしまった。
 次に南京東路の藝術瓷器有限公司へ向かった。ここも以前行ったことがあるが、上海国華瓷器商店ほど庶民的な皿が売っていなかった覚えがある。高給な景徳珍ばかりという印象だった。とりあえず店の中に入って物色してみると、以前買ったものと同じデザインの皿が売っていた。4皿ばかり購入した。
 夕食は友達にお任せで人民公園近くの食堂に入った。注文もお任せである。唯一指定したのは、いつも飲んでる青島ビールだけ。

【豆腐の料理】


【生きたエビの料理】
 料理が出てきたとき、エビは容
器の中で飛び跳ねていた。やが
て酢で酔っぱらったエビは動か
なくなった。


【アサリの料理】


【卵の料理】


 食事を終え、友達と別れた。人民公園まで歩いて、さらに暗くなった南京路を歩いた。外灘まで歩いたが、有名な浦東の夜景の電気は消えていた。今年の中国は電力不足で、日中の気温が36度を超えると、その日の夜の夜景は点灯させないということであった。さらにこの日はモーターボートのF1の時期らしく、外灘一帯は立ち入り禁止になっていた。それでも多くの人が訪れ、通路は大混雑している。南京路まで戻り、地下鉄に乗ってホテルまで戻った。

【南京路】

 日が落ちても蒸し暑さは続く。南京路は多くの人が歩いている。吉野家も盛況であった。



【三日目】
 最終日は朝早い飛行機で帰ることになる。ホテルをチェックアウトするとき、100元のデポジットが返ってくるはずだったが、なんと4元引かれて戻ってきた。そんなことってあるのだろうか。
 HISの手配したマイクロバスで空港へ向かう。空港が近くなると、リニアの高架が見えてきた。しばらく高速道路と並行して高架が続いている。ひょっとしたらリニアが走るところが見られるかも知れないと思い、カメラを構えた。しかしなかなか現れない。空港駅が見えた頃にようやくこちらに向かってくるリニアが見えてきた。タイミングを合わせてシャッターを押したつもりであったが、カメラの反応が遅く、画像には映らなかった。
 中国の空港としては初めて自力で出国手続きまですることになる。一番やっかいなのが空港税の支払いである。これまではツアーのガイドさんがまとめて買ってくれていたので、どこでどうやって買うのかは意識していなかった。人の流れを観察して分かったことは、どうやらまず、プリペイドカードのようなものを買うらしい。そのカードをどうするのかと思ったら、駅の自動改札のような機械に通すのである。そうすると、自動改札の奥からプリペイドカードではなく、見慣れた空港税の領収書が出てくるのである。手順が分かれば簡単であるが、初めてだととまどうシステムだ。

【浦東国際空港】

 過去に来たときは、虹橋空港の方を使っていたので、この空港は今回初めて利用した。


 機内に乗り込むと、中は灼熱の蒸し風呂状態だった。乗客の一人が、乗務員に文句を言っていたが、エンジンがかかるまで冷房は動かないらしい。本当だろうか。更に悪いことに、最後の乗客がなかなか現れず、30分ほど待たされる。その間汗がだらだらと出てくる。これ以上待たされたら、乗客が次々に熱射病で死んでしまうと思われたときに、ようやくその最後の乗客が乗ってきた。悪びれた様子もなく、両手にはお土産を抱えている。やがてエンジンが動き出し、徐々に機内が冷えてきた。ようやく日本へ向かうべく飛行機は滑走路に向かった。

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Camera:CANON EOS 10D,SONY DSC-U30

NOYAMA
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