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福州-中華圏放浪

福州-中華圏放浪

バスで4時間福州へ...

バスで4時間福州へ...

【西湖公園の福州博物館】

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旅行情報
日程 2009年01月16日-19日
滞在地 厦門・福州
レート 13.52円/元(厦門)
費用 フリーツアー:54,800円+15,310円(TAX)
成田往復:6,300円
現地使用:1,361元 (合計106,410円)

コース(タイム)

横浜(16日)=成田(9:45)=(13:30)厦門(17日7:25)=(11:30)福州=福清(18日14:20)=厦門(19日)=成田=横浜

【1月17日】
 厦門京閠中心酒店で朝を迎えた。現地時間で6時でもまだ真っ暗である。6時半からの朝食バイキングへ向かった。さすがに四つ星らしく、バイキングの食事は品質や量が優れている。食事は簡単に済ませて、バスターミナルへ向かった。
 ホテルでもらった市内地図を頼りに松柏長途汽車站を目指す(中国ではバスのことを汽車という)。歩いて10分ほどの場所なので間違えることはないだろう。交差点を二度曲がるとバスターミナルが見えてきた。


【松柏長途汽車站】

 厦門にはバスターミナルが二ヶ所ある。からは中国各地へ行くことができる。時刻表を見ると4時間かかる福州は序の口で、太原・青島・天津・石家庄・杭州・南昌・南京・開封・上海・北京・西安と言った遙か彼方の都市が行き先としてある。一番遠いのは北京だろうか。いったい何日かかるのだろう。


 予約したバスの出発まではあと10分ほどだった。1階の待合室は多くの人民がバスを待っている。中国人は出発ギリギリに到着することはしないのだろうか。長期戦で待っているような姿も見られる。
 待合室の奥には行き先毎に出発口がいくつかあるが、その中に福州行きの出発口が見あたらなかった。主要な路線のはずなのに、無いはずがない。案内所のようなところでチケットを示すと、二階へ上がれと言われた。階段で二階へ上がるとそこにも出発口があった。そして福州行きの出発口を見つけることができた。その出発口は場内アナウンスに従い、出発準備ができたバス毎に乗客が通過することになる。要は飛行機と同じである。アナウンスは中国語と英語で行われるが、聞いていると英語の方がわかりやすい。
 出発口は二階だったが、バスは一階で待っている。横三席のゆったりしたバスだった。バスはほぼ時間通りに出発し、福州へ向かった。
 福州までは高速道路をひた走る。車内では運転席の上にあるテレビでドラマをやっていた。ほとんどの乗客はそれを見ているようだ。後の席ではバスが発車するや車酔いでゲーゲーもどしているおばさんがいたが、到着するまでその調子だったので気の毒だった。
 バスは3時間半ほど走って福州市内に入る。市内は渋滞が激しく、すぐ近くのバスターミナルになかなか入らない。到着したターミナルは前回も利用した南駅だった。
 ターミナルの前の通りでタクシーをつかまえ、西湖公園へ行ってもらう。西湖は杭州にあるのが有名だが、中国各地にあるようだ。ここの西湖は晋の太康3年(282年)に農業灌漑用として人工的に作られている。今回は西湖公園の中にある福建省博物館へ行くのが目的だ。前回来たときが月曜日で休館だったため(公共施設が月曜休館なのは日本だけではないらしい)、そのリベンジではるばるやってきたのである。
西湖公園入口 公園の橋を渡る 福建省博物館
 【西湖公園入口】
 【公園の橋を渡る】
 【福建省博物館】
 土曜日の昼下がり、雲ひとつ無い青空が広がる西湖公園は子供や家族連れでにぎわっている。博物館は公園の奥にあり、入り口に回り込んで正面口になる。ガラス扉の中に入ると、椅子に座ったおばさんがチケットを見せろと言っている。確かこの博物館は無料のはずなのにおかしいなぁと思ったが、そのおばさんはチケットは外にある、みたいなことを言っていた。不思議に思いながら、博物館の外に出て門のあたりをうろうろしていたら、パイプ椅子に座ったおばさんが無料のチケットを配っていた。ややこしい手順だと思いつつ、そのチケットを受け取り、ようやく博物館に入ることができた。

【博物館内の土偶】

 福建省博物館には三万点の文物や四万点の生物標本があるという話だったが、実際に展示しているのはそれほど無い。

 博物館は古い時代から順に展示してある。初めは縄文時代だろうか、竪穴式住居の模型が展示してあった。その構造は日本の竪穴式住居とほとんど変わりがないような感じだ。場所が離れても古代人の考えることはだいたい同じなのかもしれない。
 博物館を一通り見学し、タクシーで先ほど到着したバスターミナルに戻る。このバスターミナルも人であふれかえり、チケット売り場の窓口には行列ができている。目的地は近距離の福清なので、チケットは買わなくても良いはずだと思い、安全検査の係員に聞くとやはりチケットは並んで買わなくてもいいようだ。福清行きのバスが待つ出発口まで行くと、バスの前でチケットを買うことができた。

《福清へ移動》
 福清までは約1時間。窓のガラスが汚れていてほとんど外の景色が見えなかった。テレビドラマを見ているうちに福清に到着した。
 福清では海洋城酒店というホテルを飛び込みでチェックインする。一泊200元程度だが、デポジットで500元取られた。

【金に染まった居士】

 福清出身の鄭侠居士。前回見たときは黒かったが、なんと金色に染まっている。春節を控えての趣向だろうか。日本ではあり得ないことが起きていた。
[二ヶ月前の居士]


 福州からの高速バスが到着した福清のバスセンターから竜江越しに古い塔が見えていた。翌朝ホテルからその方へ歩いていった。古い町並みを通り抜けていくとその塔にたどり着いた。塔の名は瑞雲塔で、碑文によると明の時代の1606年に作られたようだ。地元の人にこの塔のいわれを聞いたがあまり興味がないらしく、情報を得ることができなかった。
【瑞雲塔】

 瑞雲塔は、楼閣式八角七級の塔。万暦三十四年(1606年)の明の時代に作られ、高さは32m、材質は石。福清には水南塔(祝聖宝塔)というさらに古い塔もあるようだ。

【牌楼】

 瑞雲塔のすぐ近くにある。石でできていて、瑞雲塔と同じ時代のものだろうか。車はくぐることができず左に回り込む。


【1月18日】
 ホテルの朝食は部屋まで持ってきてくれるというので楽しみにしていた。すると予定より一時間遅れてバスケットを抱えたおばさんが現れ、菓子パンと紙パックの牛乳を置いていった。子供のおやつか!まさかの展開に唖然とした。
 福清で所用を済ませて、高速バスで厦門に戻る。チケットは昨日のうちに買っていた。席の残りが少なく、一番後ろの席になった。距離は福州から戻るより1時間ほど短いが、厦門島内の渋滞で4時間ほどかかった。

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Camera:Canon IXY 910is

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