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雨乞山−愛知県の山

雨乞山−愛知県の山

渥美半島を一望する展望の山

渥美半島を一望する展望の山

【雨乞山頂】

雨乞山頂

山行情報
日程 2010年11月20日(土)
山名(山域) 雨乞山(三河地方
入/下山地 伊川津揚水機場前
メンバー 単独行
行動時間 1時間00分
歩行
距離
登り
下り
歩数
1.8km 208m 208m 2,777歩
280x158

コース(タイム)

揚水機場前(12:08)−雨乞山−(13:05)揚水機場前

 《山概略》
 首都圏に生活していて渥美半島の雨乞山に登ろうと思う人はまずいないだろう。市販されている愛知県の登山のガイドブックにはまず紹介されていない。この山を知ったのは、分県登山ガイドの愛知県版で大山を紹介しているページである。メインコースではなく、サブコースの通過点として簡単に紹介されている。それも縦走コースなので、マイカーでアプローチするには不向きなコースである。
 大山は渥美半島の最高峰ではあるが、鉄塔があるなど俗化されている感じがあった、そこで今回はあえて雨乞山を登ることにしたのである。

 《アプローチ編》
 この日の午前中は、田原市郊外の衣笠山を登り終えていた。街で昼食を終えてから、雨乞山の登山口へ向かった。およそ10kmほどの道のりは、横浜では1時間ほどかかるが、この地では10分ほどである。国道259号から石神を左折し、狭い集落の道に入った。集落を抜けると畑が広がり、登山口となる伊川津揚水機場前の建物が右に見えてくる。車は揚水機場前の狭い空き地に駐めた。


揚水機場前に駐める
【揚水機場前に駐める】
   雨乞山登山口
【雨乞山登山口】


 《雨乞山へ》
 伊川津揚水機場横の道を奥へ進むと、右側に貯水池がある。雨乞山の麓に貯水池があるというのはいかにも雨の少ない土地なのだろう。この半島には田圃はなく、ほとんど畑であった。メロンが特産と言うが、メロンは水が少なくても育つのだろうか。貯水池のすぐ前に雨乞山の登山口があり、一応道標が立っている。
 登山口からはいきなりの急登である。山は小さければ小さいほど傾斜はきつくなるもので、この山も多分に漏れない。鹿児島の開聞岳などは山を螺旋状に周りながら登るため、それほど急勾配ではない。しかし雨乞山は山頂に向かってほぼ直登である。ロープを伝いながら登らないと足がずるずると滑り落ちていくほどである。
 急坂を登り切ると貯水池がある。こんな山の中腹に作らなくても、下界にはいくらでも土地があるように思われるが、何か訳があるのだろう。池は網で覆われていて落ち葉やゴミが入らないようになっている。
 中腹の貯水池の少し先に岩場の展望台がある。北の方の展望が開け、伊川津の町並みや渥美湾を見渡すことができる。足もとの岩場をよく見ると、丸い円盤がはめ込まれ、四等三角点となっている。標高は書いていないが、地図では148.1mとなっている。

ロープが頼りの急登
【ロープが頼りの急登】
   中腹の三角点
【三角点からの眺望】

 三角点から先は見通しの良い尾根歩きになる。西の方には頂上付近に鉄塔が建つ大山が見える。そこまで縦走路は続いていて、2時間ほどで行けるはずだ。
 背丈ほどの樹林の中を進み、右手に雨乞神社への分岐があるので寄ってみる。数十メートル先に岩壁があり、穴のようなところに小さな祠が置かれていた。古くから雨乞いのために祈られた神社だろう。
 分岐に戻り、岩を登っていくと雨乞山の山頂(233m)に到着する。わずかな標高だが渥美半島を一望できる場所である。天気にも恵まれ絶景が広がる。渥美湾には車両運搬船だろうか、大型の船が浮かんでいる。トヨタの田原工場から出荷されるのだろう。田原市は豊田市と共に法人収入の9割がトヨタからのものであるらしい。

雨乞神社
【雨乞神社】
   雨乞山頂
【雨乞山頂】
【渥美湾を一望】

 山頂で10分余り滞在したが、他に誰も訪れることはなく静かな山頂を楽しむことができた。海を見る山はなかなか無いものである。下山は来た道を戻り、車のところに到着したのは出発からちょうど1時間ほど経った時だった。
 渥美半島をサイクリングしている仲間との合流までまだ時間があるので、伊良湖岬まで車を飛ばした。行ってみることにした。岬の駐車場に車を止めて遊歩道を歩いたが、恋路ヶ浜はその名とは裏腹に、海は荒れ波が音をたてて寄せてきていた。

灯台 【灯台】

 渥美半島にはこれと言った観光地はない。温泉もないので、下山後の楽しみと言ったら食べることになる。それでも一応の見所として、半島の先っぽの伊良湖岬の灯台と日出の石門を訪れた。

【日出の石門】

付近の山 衣笠山・滝頭山(2010.11.20

本日のお宿情報
丸栄
場所:田原市伊良湖町宮下2822-23(TEL:0531-35-1390)
料金:9030円(ビール1本付)
特徴:天然の魚介類、笑う女将
周辺の見所:伊良湖岬、日出の石門
Camera:SONY DSC-WX1

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