|
東海自然歩道-(和市~四谷) 東海自然歩道-(和市~四谷) 愛知の東海自然歩道を歩く 愛知の東海自然歩道を歩く 【岩古谷山頂は断崖絶壁の上】
コース(タイム)和市(7:47)-(8:48)岩古谷山-(9:40)鉄塔下-(10:32)御殿岩-(11:46)鞍掛山(13:30)-(15:06)四谷千枚田駐車場
《山概略》
《岩古谷山へ》 登山口には東海自然歩道の案内板があるが、古いため下半分の説明は消えている。指導標の東海自然歩道の方へ歩いた。民家の裏庭のような所を登っていくと梅の花が咲いている。その先から植林帯に入るが、入口に不思議な標語があった。「よく見よう火入の前の風かげん」と書かれている。古いものだろうが、たき火のことだろうか。 道は一度林道を横切り、岩古谷山と書かれた方向へ進む。登山道は明瞭で、東海自然歩道の道標がところどころにあり、ベンチも豊富にある。いずれも古いがよく整備された自然歩道だ。稜線までは東海自然歩道十三曲がりというらしく、つづらの登りが13回続く。 稜線に出たところはテーブルのある休憩所だが、まだ休むほどは歩いていない。続いて稜線の登りに取り付いた。周りは暗い植林帯から明るい雑木林に変わる。まっすぐに伸びる斜面を登ると正面に岩のピークが見えてくる。丸太の階段を下り、急な鉄の階段を上っていく。
岩を這うようにして登っていくと見通しの良い岩場のテラスに出る。明神山や南アルプスの南の端を見渡すことができる。しばらく眺望を楽しんでから登りを続ける。大岩を右にまき、再び眺めの良い岩場の上に出る。 岩場から少し進むと朽ちたトイレがあり、その先に岩古谷山(799m)の山頂がある。先ほどの岩場よりは眺めは良くないが、ベンチや東海自然歩道の案内板がある。岩古谷山は愛知県の指定名勝ということだ。
山頂から少し奥へ行くと岩の高台があり、そこを登ってみると、そこにも山頂と書かれた道標があった。狭い岩場で目の前は断崖絶壁だ。風に飛ばされないように慎重に岩の上に立つと、これから向かう鞍掛山方面を見通すことができた。
《鞍掛山へ》 岩場を下り、急な鉄階段を下る。階段がなければこの岩はどうやって登ったのだろうと思うほどの急斜面である。樹林帯をゆったりと下っていくと、鞍掛山まで3.7km、2:50分という指導標がある。まだまだ先は長い。登り返してすぐに防火用水のドラム缶の前に三角点(707.4m)があるが眺望はない。
アップダウンは続き、次のピークには鉄塔が建つ。その下のベンチには(前からそうだが)番号が振ってあり、ここはNo.9である。鞍掛山に掛けて数字は減っていくが、No.1の次はNo40となり、初めて来る者には目安にならない。鉄塔の脇を通り抜けると下りが始まる。 大岩を右にまき、荒尾集落への分岐を通過して再び登り。上に行くほど勾配は増し、岩場を登っていく。明るい場所で振り返ると、先ほどは見えなかった南アルプスの雪を頂いた稜線が見えている。 坂を登り切るとベンチのある休憩所があり、その先は下りになる。アップダウンが続き、御殿岩の下に出る。岩の上から登山者が降りてきて、最高に眺めが良いというので我々も登ってみることにした。岩の高さは5mほどだが、突き立った岩の上に立つのは恐ろしく、四つんばいで移動して岩のピークへ行く。すると、岩古谷山の奥に恵那山や聖岳を見ることができた。今回のコースでは御殿岩からの眺めが一番よかった。
御殿岩から降りると、「危険登らないで」という札があることに気がついた。また、説明によるとこの岩には昔、天神が祭られていたらしい。すでに登ってしまったので後の祭り、失礼いたしました。 御殿岩からはゆるゆると下り、岩のやせ尾根を通り、山のような大岩を左に巻いて進む。ベンチと便所(たぶん使用不能)があり、先ほどの大岩が障子岩と言うらしく説明がある。 次の登りはいよいよ鞍掛山頂に向けての最後の登りとなる。もみや栂の針葉樹林の中を登っていくと、大きなあずま屋が見えてくる。その左手に樹林に覆われ眺望が全くない鞍掛山(882.6m)の山頂がある。山頂にはなぜか黒い熊の彫り物が置いてあった。 山頂一帯は園地となっていて、ここで大休憩。豚キムチ鍋を作って昼食とし、2時間弱滞在した。 ここまで登ってきた他の登山者も何組かいたが、彼らも我々と同じく和市から登ってきたようで、ピストンでそこまで戻るという。あのアップダウンを再び歩くとは恐れ入る。
山頂を後にし、四谷方面へ下山する。東海自然歩道の指導標では仏坂峠の方へ進むことになる(本来仏坂峠へは稜線をそのまままっすぐ行けばいいのだが、東海自然歩道ではいったん四谷に下ってから仏坂峠方面へ登り返すルートとなっているため、東海自然歩道とは関係無い人にとっては摩訶不思議な指導標となっている)。 四谷への下山道は、針葉樹林の中をひたすら下り、いくつかのベンチを通り過ぎる。ベンチ番号がNo1からNo40に変わり、道なりに進んでいくとかしやげ峠に出る。この峠は江戸時代までは伊奈街道の一部であったらしい。近くに墓地があるのですでに里には近いことが分かる。ここからコースを間違え、10分ほど時間をロスし、再び峠へ戻ってくることになる。
切り通しのような道を進んでいくと、正面に千枚田が見えてくる。もちろんこの時期、田には何もなく観光客の姿も見られない。千枚田に向かって降りていき、千枚田の中に入るとあぜ道のような所を通っていく。四谷の千枚田は棚田百選に選ばれているようだが、日本に棚田が百もあること自体が驚きであった。 千枚田を通り抜けると、今朝セットしておいた駐車場まではすぐである。登山口の和市に置いてある車を回収して、豊川の本宮の湯へ向かった。 愛知県の東海自然歩道コース http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/shizenho/c.html
Camera:CANON PowerShot S100
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |