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金北山-日本三百名山

金北山-日本三百名山

金の山を縦走

金の山を縦走

【金北山縦走路】

金北山縦走路

山行情報
日程 2016年6月11日(土)
山名(山域) 金北山(越後
入/下山地 金北縦走路入口/白雲台
メンバー 単独行
行動時間 4時間43分
歩行
距離
登り
下り
歩数
13.1km 973m 956m 25,700歩
金北山マップ

コース(タイム)

金北縦走路入口(9:17)-(9:59)マトネ-(12:43)金北山(12:52)-自衛隊道路-(14:00)白雲台

 《山概略》
 佐渡島は沖縄本島に次ぐ広さを持ち、全域が佐渡市(人口約58,000人)である。島の形はS字型で周囲は262.7kmあり、北が大佐渡、南が小佐渡と呼ばれ、その間に国仲平野が広がる。大佐渡にある金北山は島の最高峰で標高1171.9m、日本三百名山の一つである。当初は北山と呼ばれていたが、江戸時代に金鉱が発見されたことにより金北山と呼ばれるようになった。

 《アプローチ編》
 今回の島の山旅は、佐渡のカンゾウ祭りに合わせて日程を組み、山には行かない山氏と同行することになる。  朝一番のフェリーで佐渡入りしたかったため、新宿バスターミナルから夜行のバスに乗ることにした。三列シートで新潟港まで行くので条件が良かった。夜行バスはあまり寝られるものではないが仕方がない。金曜の夜22:40に新宿駅西口を出発し、翌朝の5:42に新潟の佐渡汽船ターミナルに到着した。
 フェリーは6:00出発で、2時間半かけて佐渡に向かう。佐渡は大きな島の割には空路はなく、このフェリーとジェットフォイルが唯一の交通手段となる。フェリーの中では10年以上ぶりの知人達と再会したり、旅番組のロケが行われていたりと、退屈することはなかった。
 両津港からはレンタカーに乗り換え、ドンデン山荘近くの金北山縦走路入り口まで向かった。運転は今回の旅の相棒で、彼は山へは行かず、下山口の白雲台まで迎えに来てもらう予定だ。ドンデン山荘付近は高原になっていて、緑の綺麗な風景が広がっていた。


両津港からの金北山
【両津港からの金北山】
   金北縦走路入口
【金北縦走路入口】

 《金北山へ》
 縦走路入り口は特に駐車スペースはなく、舗装された林道の脇にそれらしき入り口がある。車が通れそうな幅があり、金北山縦走路入口と書かれた柱が立っていて、バイオトイレががある。ドライバーのY氏と別れ、さっそく歩き始める。  登山口からはしばらく平坦な道が続くが、周りは深い緑に覆われていて眺望はない。道はくねくねと曲がり、方向感覚がなくなりそうである。しばらく歩くと広場のようなアオバネ十字路に出る。車で上ってきた途中にあるアオバネ登山口からの合流である。金北山へはマトネ方面へ進む。

マトネ(937.5m)
【マトネ(937.5m)】
   マトネから金北山へ
【マトネから金北山へ】

 登山道にはオダマキなど様々な花が咲いている。緑の中の一本道を進んでひと登りすると、急に視界が開けて金北山の稜線が見えてくる。芝生の気持ちがよい広場のマトネ(笹峰。937.5m)である。ここまでは西進してきたが、ここからは南へ縦走することになる。
 マトネからの稜線は低木帯で眺めの良い道が続く。両津港や大きな加茂湖が見えている。山に囲まれたそのあたりの平野にはびっしりと住宅が建ち並んでいるのが分かる。加茂湖の横には佐渡空港の滑走路が見えるが、現在この空港には定期便が無いはずだ。日本第二の島でも採算が合わないのだろうか。
 縦走路には要所要所に名前が付いていて、ポイントとなっているが、地図には記載されていないので位置関係が分かりにくい。源台禿という見晴台を通過する。

石花越分岐点
【石花越分岐点】
   稜線歩きとなる
【稜線歩きとなる】

 稜線の日当たりの良いところにピンク色の花が咲いているが、ハマナスのようだ。帰って調べるとハマナスだった。海岸線に咲くイメージがあるが、島の山にも咲くようだ。コハマナスという小ぶりの花も見られた。
 小股沢のコルあたりの道は砂礫のような所を通る。目の前に見えている金北山はなかなか近づかない。それにしても、アルプスの稜線を歩いているような感じだ。森林限界を超え、強い日差しを浴びながら見通しの良い稜線をアップダウンしながら進んで感覚が似ている。

天然杉の間を抜ける
【天然杉の間を抜ける】
   ツンブリ平
【ツンブリ平】

 一カ所だけ天然杉の木立の中を通り抜ける。その場所だけ不思議な空間だ。そこを出ると再び砂礫帯になる。ツンブリ平、そしてブイガ沢のコルという場所を通過する。登り返しではハクサンシャクナゲの群落を通過する。真砂の峠と言うところは好展望で、正面に金北山が見える。山頂部分に多くの建造物があるのが見える。自衛隊の設備だろう。金北山までまだ一山越えなければならないようだ。
 いもり平と言うところに出る。稜線の下には水場があるようだ。休むことなくそこは通過する。登り返しで振り返ると、歩いてきた道を見渡すことができる。

残雪期ルートとの分岐
【残雪期ルートとの分岐】
   カエルがゲコゲコあやめ池
【カエルがゲコゲコあやめ池】

 天狗の休場を通過する。両津港が真下に見え、フェリーが入港するところが見えた。道はようやく樹林帯の中に突入する。少し進むと、道は残雪期ルートと夏道に分かれる。とりあえず左手の夏道の方へ進んだ。緑の中を歩いて行くと、役の行者という場所があり、石像が何体か置いてある。ここから無意識に歩き進んだら、道を間違えてしまった。役の行者には分岐があったようだ。引き返して縦走路に復帰した。
 樹林帯を抜けると鐘池にでる。一面に緑の草が生えているので水があるのかどうかは分からない。その先にもあやめ池があり、そこは水量豊富のようだ。カエルがゲコゲコと大合唱をしている。

金北山山頂到着
【金北山山頂到着】
   縦走は続く
【縦走は続く】

 神子岩への分岐を通過し、ひと登りすると目の前にタンクのような構造物が見えてくる。どうやらそこが金北山の山頂のようだ。左に回り込んで、右手に延びる階段を登ると神社のような建物がある。金北山と書かれた板が二枚置いてあったので山頂(1172m)に到着したようだ。三角点があるはずだが見つけられなかった。山頂からは正面に西郷港が見える。稜線からも見えていたのだが、島の最高峰から見る眺めはまた格別である。
 縦走路では人と会うことはなかったが、山頂にはなぜか多くの人が来ていた。山頂の脇で少し休んでから、白雲台への縦走を続けた。

金北山山頂を振り返る
【金北山山頂を振り返る】
   白雲台の駐車場が見えてくる
【白雲台の駐車場が見えてくる】

 山頂から少し下ると二体の狛犬があり、仮設トイレがある。そして鳥居があったであろう、二本の石柱を通り抜ける。このあたりの道は石畳だ。道はやがて広い砂利道となる。いわゆる自衛隊道路だ。この道を歩くために、事前にFAXで通行届けを送付している。
 自衛隊道路は緩やかな下りだが、歩きにくい道である。しかもこれは長く果てしない道である。1時間以上かけてこの単調な道を歩くことになる。途中、道路脇の山の上には様々なレーダーが設置してある。年を追うごとに最新のレーダーが増設されるようだが、妙見山山頂には2010年にガメラレーダーを設置している。亀の甲羅のような模様が特徴である。
 道は砂利道から舗装道に変わり、ゲートを通過する。自衛隊基地のゲートの割には歩行者は割と自由に出入りはできる。二本の国防は大丈夫なのだろうかと心配してしまう。ゲートの先には目の前に白雲台の建物が見えてくる。予定していた14時ジャストの到着である。
 白雲台で旅の仲間と合流し、翌日にかけて佐渡を観光することになる。金山や尖閣湾の遊覧船、大野亀、二つ亀、佐渡博物館、トキ保護センター、宿根木など主な観光地はほぼ回ることができた。

《登山道の花》
オダマキ ギンリョウソウ ウラジロヨウラク
 【1.オダマキ】
 【2.ギンリョウソウ】
 【3.ウラジロヨウラク】
■■ ■■ コイワカガミ
 【4.ハクサンシャクナゲ】
 【5.■■】
 【6.コイワカガミ】
■■ ハマナス
 【7.■■】
 【8.ハマナス】

Camera:CANON EOS 80D

NOYAMA
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