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位牌岳(愛鷹山)-日本二百名山 位牌岳(愛鷹山)-日本二百名山 愛鷹山第二のピークはブナの森 愛鷹山第二のピークはブナの森 【気持ちの良い長泉森林公園】
コース(タイム)公園駐車場(8:00)-(8:45)池の平-(11:37)稜線分岐-(11:57)位牌岳-(14:43)つるべ落としの滝-(16:30)公園駐車場
《山概略》
《位牌岳へ》 駐車場を出発し、一段上ると芝生の広場があり、展望台がある。森の入り口には長泉町森林公園の案内図がある。位牌岳山頂へ続くルート案内図だが、肝心の位牌岳の文字がない。長泉町の領域は山頂手前までしかないので、山頂を案内図に入れるわけにはいかないのだろう。何ともお役所らしい。 植林帯の中に入り、階段状の坂を登っていく。案内図が頻繁にあるので分岐があっても分かりやすい。林道を横切ると小さなトイレがあり、さらに登っていくと植林帯を抜けて明るい広場にでる。公園の中で展望台と言われるところで、振り返るとうっすらと伊豆半島の天城山が見える。櫓の下にはヤマモモが実っていた。 展望台から左手に山道が続いている。マムシに注意という張り紙を見て奥へと行くと、幅5mほどに刈られた坂道となる。両脇は笹がびっしりと生えていて、4mほどの壁になっている。上空は青空で気持ちよく歩ける道だ。
笹壁の道がしばらく続き、正面に池の平と書かれた門が見えてくる。これをくぐると芝生の広場にでる。ここにも展望櫓が建っていて、上に立って眺めると愛鷹山のピークや駿河湾方面を一望することができる。 切り開かれた池の平から再び森の中へ入る。道幅は狭くなり、普通の登山道になる。道ばたに地面から出てきたばかりのタマゴタケを見つけて収穫する。これはこの後の昼食の鍋の具材となる。
道はが尾根コースと谷コースに分かれるので、右手の尾根コースへ進んだ。周りはブナの木が目立ってくる。この山は草木が密集して生えていて、よく登山道が造れたものだと感心する。登山道から外れる余地は全くないほどだ。周りの景色もほとんど見えないのだが、高度を上げていくと、時々眺望のある場所に出る。愛鷹山のピークや箱根方面の山並み、そして頭の上の方だけの富士山も雲の切れ目から見ることができた。
登りが緩やかになり、視界が開けた場所に出る。ブナの倒木が多く、特異なエリアだ。正面に富士山が見えるはずだが、雲が多くその姿は見えない。この倒木帯は道が分かりにくいが、目の前の位牌岳のピークに向かって歩いた。 再び樹林帯にはいるが、ブナの立ち枯れも目立つ。定点観測木のプレートが取り付けられたブナはたいてい枯れている(枯れたブナを観測しているのかもしれない)。そしてそこには様々な奇妙なキノコが生えている。 谷コースの道と合流し、さらに進むと愛鷹山からの道と合流し、主稜線となる。ここまで来ると、山頂までの距離は残りわずかで、位牌岳まであと10分の道標がある。
位牌岳のピークは長泉町の領域ではないので、山頂の手前に長泉町標高最高地の石柱がある。町が道を整備するのはここまでなのだろうか。山頂を目の前にして町としても無念だろう。 樹林の中を歩いて行くと、いつのまにか位牌岳山頂(1457.5m)となる。四方を樹林に囲まれているので山頂らしくない。三角点と山頂を示すプレートがあり、それが山頂であることを示している。 山頂では写真を何枚か撮るだけで退散することになった。山頂手前に眺めの良いテラスがあったので、そこでゆっくりと休むことにした。
崖っぷちのテラスまで戻り、そこで大休憩。周りはトリカブトの花が多数咲いている。この日は仲間が多く、送別山行主賓の仲間がミネストローネパスタを作ってくれ皆で食べた。小一時間休憩して下山。 稜線分岐からはつるべ落としの滝方面の沢コースを下った。沢と言っても水流はなく、ほぼ枯れた沢である。登りとは違った雰囲気の中、足場の悪いガレを下った。 滝の手前までほとんど水はないのだが、長い樋に水を渡しているところが遠目に見えた。どうやらその水がつるべ落としの滝となるようだ。滝の下まで降りていくと落差20mほどの岩壁から水が流れ落ちている。落ちた水はそのまま地面に吸い込まれるようで、滝の先に沢はない。 【つるべ落としの滝】 滝の下の岩に腰掛けて小休止した後、さらに涸れ沢を下った。道脇にある板状節理や干じょう岩などの自然の造形を鑑賞し、指導標の示す桃沢橋方面へ向かった。 山火事用心と書かれた赤い横断幕をくぐると桃沢橋登山口で、すぐ右手の林道に橋がある。橋は渡らずに左の方へしばらく歩いて車止めを越える。道が分かれているので左に進むと、今朝歩いた道に合流する。
駐車場に戻ったのは16:30。駐まっている車は少なかった。駐車場の入り口ゲートは17時に閉まるようなので、位牌岳を往復するとぎりぎりである。時間に間に合わなければ係員が待っているかもしれない。あまりのんびりできないコースだ。 沼津にはあまり温泉が無く、近いところでニューウェルサンピア沼津と言う施設が入浴できるようで、そこに向かった。天然温泉とうたっているが、あまり温泉らしくないさっぱりとした湯だった。 この日は連休中日だったが帰りの東名は大渋滞。秦野中井ICで降りて一般道で帰った。
Camera:CANON PowerShot S100
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