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函館山-北海道の山 函館山-北海道の山 三連休パスで北海道の山旅 三連休パスで北海道の山旅 【函館山と市街地】
コース(タイム)函館駅前(12:39)-昼食-谷地頭--(15:08)函館山(17:00)-(17:45)宝来町
《山概略》
昼食を終え、函館の市街地を歩く。目の前には函館山が見えているのでそこに向かって歩く。登山口は函館山の左の方の立待岬の方にある。市電に沿った歩道を歩き、高田屋嘉兵衛像の前を通過する。谷地頭という市電の最終駅があり、さらに山の方へ歩いて行く。これまで平地だったが登り坂となる。途中近所の人に登山口の位置を訪ねて、林の中の道を歩いていくと、七曲りコース入り口がある。 七曲がりコースといっても所詮は低山である。それほど険しいものではないが、登っていくと汗は出てくる。一汗かく頃には地蔵山見晴台という眺めの良い場所に出る。函館空港方面や津軽海峡を見渡すことができる。見晴台まで来ると急な登りはなくなり、歩きやすいササ原の道となる。道なりに進むと電波塔が見えてきて、その前を通過すると道は林道に変わる。 林道を少し歩くと広場のようなところに出て、立派なトイレがある。目の前に小高い丘があるので、その方へ行ってみる。階段状の坂を登ると草原で、眺めも良くなる。函館の市街地もくっきり見えるようになる。函館の市街地は砂が堆積してできた陸地だが、びっしりと住宅で埋まっている。この丘は千畳敷要塞跡があり、砲台の跡がある。コンクリートで囲まれた要塞の中を歩くこともできる。日露戦争時に本土決戦に備えて作られた要塞だろうが、使われることなく150年が経過している。
千畳敷要塞の丘を下ると牛の背峠で、地蔵が置かれている。これは函館山の縦走路に置かれた三十三観音像で、歩くたびに見かけることができる。林道歩きが続き、右手には函館市街が常に見えている。このあたりから夜景を見ても綺麗だろう。つつじ山を巻いて、入江山の方へ足を伸ばした。入江山(291m)には観測所跡がある。バルチック艦隊でも探していたのだろうか。山頂のトーチカのようなところからは目の前に函館山が見えている。 入江山は突き出たところにあり、そこから戻って箱根山の展望台を目指す。途中、御殿山第二砲台跡という要塞跡があり、その上の部分を歩く。函館の地理や歴史の説明があるのでわかりやすく、ちょっとした博物館だ。函館山は日清戦争後から要塞化が進み、昭和21年まで一般市民は入山禁止であったようだ。
第二砲台跡から少し下ると、舗装道の駐車場にでる。ここから旧登山道への分岐もあり、帰りはここから下ることにする。ここまで山では人と会わなかったが、旧登山道からは子供が登ってきていた。駐車場から登り返しの階段があり、展望台とかかれた指導標があるので、そこを進むと山頂に到着する。 いまさらではあるが、函館山という名称は山の総称であり、いくつもピークがある。函館山の最高峰はロープウエイ駅のある御殿山(334m)である。山頂部分はコンクリートで覆われ、ロープウエイを利用して多くの人がやってくる。しかし、麓から歩くと、様々な角度から函館の町並みを眺めることができ、歴史を知ることができる。なかなか貴重な体験だった。
山頂の展望台で日没まで待って夜景を撮影した。途中小雪が舞ったりして天気の変化が心配されたが、陸地にびっしりと広がるイルミネーションを見ることができた。展望台は狭く、観光客が怒濤のごとく押し寄せるため写真を撮るのは難儀したが、一応の目的は果たすことができた。 帰りはロープウエイで下ることを考えていたのだが、行列待ちで30分以上かかりそうだったので、旧登山道を歩いて下ることにした。もちろん真っ暗闇だが、ライトは準備していたので難なく下ることができた。街まで降りて、市電の宝来町駅から電車に乗り、函館駅前のビジネスホテルに宿泊した。翌日は移動して青森市内散策で、その次の日は八戸の種差海岸ハイキングの予定だったが、これは雪のため中止となった。
Camera:CANON EOS 6D
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