シロヤシオを求めてブナの森へ
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日程 |
2004年05月23日(日) |
山名 |
檜洞丸 |
山域 |
丹沢 |
入/下山地 |
日陰沢橋 |
メンバー |
MML9人 |
藤野駅(8:00)日陰沢橋(8:55)−(9:40)林道交差−熊笹ノ峰−(12:27)檜洞丸−(12:37)青ヶ岳山荘(13:38)−(14:12)熊笹ノ峰−(15:50)日陰沢橋藤野温泉
檜洞丸は丹沢山塊第二の高峰である。標高は1,601mで、日陰沢橋から登る標高差も1,000mを超える。小雨も降っていたため、単独ではまず行くことはない。仲間が集まり、シロヤシオの開花の時期であることが、今回の決行の後押しとなった。
前夜は青野原オートキャンプ場に泊まった。山のメーリングリストの8周年を記念しての宴会だった。しかし、朝早く起きてひと山登っていただけに、疲れて早く寝てしまったようだ。そして朝になりテントをたたみ、中央線藤野駅へ今日合流する仲間を迎えに行った。予定通り8時に駅前に着き、2人をピックアップして日陰沢橋へ向かった。
集合地点の日陰沢橋は国道からかなり入ったところにあった。駐車スペースは特にないのだが、車止めの手前に縦列駐車した。仲間は総勢10人集まり、記念撮影。いざ出発と言うところで一人が体調不良でリタイヤ。あれれ。
【日陰沢橋にて】
小雨のぱらつく中、10人(-1名)が檜洞丸山頂へ向かった。
車道の車止めを回り込んでアスファルトの道を歩く。5分ほどで登山口となり、山道へ入っていく。スギの樹林帯の長い急坂が続き、車道に出る。この車道は下から続いているのだが、距離が長いので歩くのは不適だ。少し休憩して、再び山道に入る。
【ブナの空】
スギの植林を抜けるとブナの森になる。
まわりの風景から徐々に杉の木が無くなり、ブナが目立ってくるようになる。見上げるとブナの葉越しに緑の透明な光が降り注いでいる。そして地面をよく見ると、ブナの子葉がそこかしこに顔を出している。これらの子葉は一年と待たずにほとんどがかれてしまうという。そして運良く生き残っても、親木が朽ちるまで太陽の光を受けることができないので、じっと耐えていかなければならない。
【シロヤシオ】
山の下の方のシロヤシオは花弁がすでに落ちていて、もう終わりかと思いきや、登るにつれ純白の花をまとった木々が多く見られた。
【トウゴクミツバツツジ】
トウゴクミツバツツジも満開だ。シロヤシオと競演し、赤白縁起が良い。
熊笹ノ峰というテーブルのある場所に出る。このあたりで雨がそれほど強くはないが、気になりだし、皆雨具を付ける。ここから山頂までは標高差で100mほど。その間で、期待していたシロヤシオやミツバツツジなどが満開で、色とりどりに目を楽しませてくれた。写真を撮りまくったのは言うまでもない。
日陰沢のある裏丹沢は交通の便も悪く、そこから登る人は少ない。しかし表側から縦走してきた人とすれ違う時に聞いた話では、前夜の蛭ヶ岳山荘は定員の二倍が泊まり、一つ布団に二人だったそうだ。
檜洞丸の頂上に到着。小雨にもかかわらず、訪れる人は多い。雨も降っていたことで少し先の青ヶ岳山荘で休憩することになった。青ヶ岳という名は檜洞丸の別名だそうだ。小屋で休憩料代わりの珈琲代\500を払い、談笑&昼食。帰りは来た道を戻った。
【ブナの巨木】
熊笹ノ峰に近いところでブナの巨木がどっしりと構えている。枝を左右に大きく広げ、その幹には多様な植物が共生していた。
【檜洞丸頂上】
檜洞丸へは5つのコースがあり、それぞれのコースから集まったハイカーでごった返していた。指導標前は人気の撮影スポットだが、人がいなくなったところを見計らって撮影。
駐車場に戻り、メンバーは一次参会。5人が藤野やまなみ温泉へ向かった。あいにくの雨であったが、満開のシロヤシオを見ることができ、またブナの森では存在感のある巨木が癒しを与えてくれた。、とても印象に残る山行となった。
登山道の植物
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【フタリシズカ】
センリョウ科。花穂が2本あることから二人静であるが、これは3本あった。
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【ギンリョウソウ】
イチヤクソウ科。和名は銀竜草。ちょうど形が龍のようになっている。
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【シロヤシオ】
ツツジ科。花期は5〜6月。今年は5/20前後一週間が見頃。
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【ブナの子葉】
元気に発芽したブナの芽であるが、そのほとんどがすぐに枯れてしまう。厳しい世界である。
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温泉情報
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藤野やまなみ温泉★★★
神奈川県津久井郡藤野町牧野4225-1(0426-86-8073)
\600,10:00〜20:00(休館:水曜日,12/29〜12/31)
生ビールあり,大広間,飲食販売
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Camera:SONY DSC-U30
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