|
鎌倉アルプス−神奈川県の山 鎌倉アルプス−神奈川県の山 観光客でにぎわう鎌倉の裏庭縦走 観光客でにぎわう鎌倉の裏庭縦走 【大平山から由比ヶ浜を望む】
コース(タイム)鎌倉駅(8:39)−瑞泉寺−大平山−(11:22)北鎌倉駅=横浜
《山概略》
参道の入り口は二頭の狛犬が鎮座している。その間を進み、鳥居をくぐる。しばらく桜並木が続き、八幡宮前交差点を渡ると鶴岡八幡宮の境内になる。何度も来ているので本殿までは行かずに先を急いだ。右に曲がって流鏑馬通りを進み、次は鎌倉宮を目指した。鎌倉小の外周を進み、清泉小学校の横を通る。世間では少子化問題が騒がれているが、ここでは二つの小学校が並んでいる。真っ直ぐ行くと頼朝の墓があるようなので寄ることにした。狭い石段を登っていくと五輪塔が見えてくる。その塔が墓のようだ。背後は山で、ひっそりとたたずんでいる感がある。 鎌倉宮に行く途中、左手に永福時(ようふくじ)跡がある。永福時は頼朝が建てた当時鎌倉随一の大寺院だったようだが今はその面影は全くない。柵の中には不法投棄のゴミが散乱している。 鎌倉宮を通過し、次は瑞泉寺を目指す。瑞泉寺までは行かずにその手前で右に曲がり、すぐ左手が天園ハイキングコース入り口となる。この入り口はこんなに狭かったっけ、というぐらい狭く、ぼやっとしてたら見過ごしてしまいそうな場所である。入り口を入ったところにはハイキングコースの案内板もある。 住宅街から急にハイキングコースに入り込み、自然林が残るうっそうとした中を登った。昨日降った雨の影響で地面は濡れていて、しかも粘土質であるため滑りやすい。ずるずる滑りながら登っていたら突然大きく滑って前のめりに転んでしまった。右手には一眼レフカメラを持っていたので、それを壊してはならんと一瞬で判断すると肘を地面に激しく叩きつけることになった。激しい痛みとともに、突如襲ってきた不幸に憤慨し、引き返して帰ろうかと思ったが、なんとか気を持ち直し山歩きを続行した。
ハイキングコースはときどき分岐があるが、指導標の建長寺方面を目指して歩いて行く。まわりは日も差さないほどの樹木で覆われ、眺望はしばらく望めない。斜面にたたずむ貝吹地蔵のあたりはすべに易いところで慎重に登る。登り切ったところに天台山の三角点があるはずだが、それに気づかず通過してしまう。しならく緩やかな道が続き、杉林から竹林へと変わる。 竹林の中の分岐を左に曲がると左手に天園休憩所がある。その少し先を更に左へ行くと見晴台があるようなので寄ってみる。見晴台といっても岩場があるだけで、その岩の上に立つと由比ヶ浜や町並みが見え、伊豆半島や富士山の姿も見ることができた。 見晴台近くの茶屋には「横浜市内最高地点」がある。海面からの高度は159.4mであるらしい。このあたりの尾根は鎌倉と横浜の境になっている。坂の多い横浜という印象だがその最高地点は意外と低い。ちなみに横浜みなとみらいにある日本一高いランドマークタワーの高さは295.8mであり、自然の高さを圧倒的に超えていることになる。 茶屋の先は車が通れるほどの道となる。茶屋関係の車だろうが実際に車が入ってきた。道を少し下るとゴルフ場の脇に出る。目の前にティーグラウンドがあるが、その先にみなとみらいの高層ビル群が見えている。ちょうどゴルファーがそのビル群に向かって球を打っていた。
ゴルフ場の脇を通り過ぎると、広場に出る。以前鍋宴会をしたことのある場所だ。この日は小春日和の良い天気だったが誰も宴会などしていない。奥に見える小山は大平山で、その斜面では数人のハイカーが休んでいた。その小山を乗り越えて奥へと進んだ。道は再び山道となる。徐々にハイキングコースを歩く人が増えてきて団体ともすれ違うようになる。さらにトレイルランの集団も現れる。彼らは突然現れ狭い山道を突進してくるので普通に歩いている人たちは反射的に避けてしまう。まさに山の暴走族だ。自転車も一台走っていた。 道は建長寺の分岐にさしかかる。以前はそのまま建長寺に降りていったが、建長寺を通過すると参拝料を払わなければならない。今回はまっすぐに無料の道を進むことにした。これから登ってくる人たちと多くすれ違うが、普通の街の格好をした観光客が靴を泥で汚しながら歩いている。やがて道は石段の下りとなり、笹のトンネルを抜けると住宅地に出る。車道を道なりに進み、明月院の前を通過する。道は観光客であふれ、人の波をかき分けるようにして進むと横須賀線の線路に突き当たり、右手に北鎌倉駅が見えてくる。 【円覚寺の前で】 北鎌倉駅のすぐ近くにある円覚寺では多くの人が出入りしている。紅葉のこの時期が一番人出が多くなるのかもしれない。今回は寺社はほとんど見学せず、鎌倉アルプスを歩いただけで帰途に就いた。まだ昼前であった。 Camera:SONY DSC-WX1,EOS KISS X2
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |