|
不老山-神奈川県の山 不老山-神奈川県の山 誰にも会わない丹沢の秘境 誰にも会わない丹沢の秘境 【コースで唯一の展望所】
コース(タイム)駿河小山駅(7:13)-県境尾根-(9:26)不老山(9:43)-(11:14)山市場
《山概略》
《不老山へ》 駅前にはおやま観光マップがあり、それを見ると不老山までのアプローチが何となく分かる。駅前の道路を西の方へ歩き、右手に踏切があるところまで進む。踏切を渡ると、富士箱根トレイルの案内板があるので、再度地図をチェックする。不老山は世附からの道が通行止めであることが分かる。しかし今回歩く予定の山市場までのコースは問題無さそうだ。 鮎沢川に架かる橋を渡り、すぐに右折する。橋からは富士山が見えていた。川に沿った歩道をしばらく歩いていくと、凝った手作り道標が現れる。以前別ルートで見たときの道標と同じ作者だろう。道が左右に分かれるところに横断歩道があり、不老山はそこを左手の道に進む。
住宅地の中を道なりに進み、東名高速の高架をくぐる。道はダートとなり、車止めを越えていく。大きな堰堤の手前の右手に登山口があり、森の中に階段状の急斜面が続いている。早速急な道に取り付き登っていく。 道にはところどころに、例の道標があるので迷うことはない。周囲は自然林から植林へと変わる。道は境界尾根となり、右手が神奈川県で左が静岡県となる。谷ヶ山(525.9m)のピークを左に巻き、道なりに歩いて行く。
山は静かだが、街の方からはバイクの騒音がやたらと聞こえてくる。その騒音から逃れるように奥へ奥へと進んでいく。しばらく歩いて行くと、静岡県側で木材の運び出し作業をしているところが見えてきた。山では植林帯をよく歩くが、林業の作業を見るのは珍しい。キャタピラのトラックが木材を運んで隣の林道を進んでいった。 生土山分岐を通過し、なおも杉林を進んでいくと、急に明るい場所に出る。送電線の鉄塔があるため、その周辺だけ木が切られて見通しが良くなっている。今回のルートで唯一の展望所だ。送電線が邪魔になるが富士山が大きく見えている。いくつも切り株があり、ベンチ代わりになるが、休憩せずに先へ進んだ。
登りは続き、林道の終点と合流する。スクーターが2台駐められているが、作業者のものだろうか。一般車両は入ってこれない林道のはずだ。その先に不老山まで0.3kmと書かれた小山町の指導標がある。この指導標の上には金太郎の人形が立っている。 世附峠分岐を右に曲がる。ほとんど勾配のない道を進むとベンチとテーブルがあり、そこが不老山の山頂(928m)である。周りは木々に覆われ眺望は全くない。ベンチに座って軽く行動食を取った。あまり長居をする山頂でもないので、15分ほど滞在して、山市場方面へ下った。
道はひたすら下りの樹林帯である。番ヶ平と言うところは斜面が崩落して見通しが良くなっていたが、ガスが出てきて視界は良くなかった。下りの後半の道は荒れていて、崩落の迂回路もある。 不老山は春のサンショウバラで有名で、このあたりにサンショウバラの木があるようだが気がつかなかった。梅林を抜けると集落の道に出て、青い吊り橋が見えてくる。その吊り橋の方へ歩き、幅2メートルほどの吊り橋を渡った。吊り橋の先には軽トラが止まっている。まさかと思ったが、自分が吊り橋を渡り終えると、その軽トラが吊り橋を渡っているではないか。大丈夫なのだろうか。
吊り橋の先で道路に突き当たるので、左に進むと向河原のバス停がある。新松田行きのバスの時刻を確認すると、運良く15分後に次のバスが来る。それを逃すと、その次は4時間後だった。 バスに乗り、山北駅で降りて、駅前にあるさくらの湯に立ち寄った。この日は山の中では誰にも会わない珍しい日だった。
Camera:CANON EOS Kiss X6i
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |