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不老山-神奈川県の山

不老山-神奈川県の山

誰にも会わない丹沢の秘境

誰にも会わない丹沢の秘境

【コースで唯一の展望所】

コースで唯一の展望所

山行情報
日程 2014年10月11日(土)
山名(山域) 不老山(丹沢
入/下山地 駿河小山駅/山市場
メンバー 単独行
行動時間 4時間1分
歩行
距離
登り
下り
歩数
12.0km 936m 990m 27,000歩
不老山マップ

コース(タイム)

駿河小山駅(7:13)-県境尾根-(9:26)不老山(9:43)-(11:14)山市場

 《山概略》
 不老山は神奈川県と静岡県の境にある標高928mの山である。4月はヤマブキ、5月末はサンショウバラが有名である。平成22年の台風で土砂災害が発生し、6年経った今でも世附方面からの入山は出来なくなっている。今回歩くコースは御殿場線の駿河小山駅から歩き始め、山市場へ下山する縦走路である。電車やバスを利用して山行である。

 《アプローチ編》
 土曜の早朝の電車は、朝帰りの酒臭い若者が多い。小田急松田駅から御殿場線の新松田駅で乗り換える。御殿場線はSuicaの類が使えないので、券売機で切符を買わなければならない。また、ホームにやって来た編成は扉が開かない車両もあるので注意が必要だ。普段とは勝手が違う御殿場線に乗り、駿河小山駅で下車する。降車客はゴルフ客が多い。駅を出るとゴルフ場のマイクロバスが待っていた。


駅前商店街を通る
【駅前商店街を通る】
   左手の道に入ります
【左手の道に入ります】

 《不老山へ》
 駅前にはおやま観光マップがあり、それを見ると不老山までのアプローチが何となく分かる。駅前の道路を西の方へ歩き、右手に踏切があるところまで進む。踏切を渡ると、富士箱根トレイルの案内板があるので、再度地図をチェックする。不老山は世附からの道が通行止めであることが分かる。しかし今回歩く予定の山市場までのコースは問題無さそうだ。
 鮎沢川に架かる橋を渡り、すぐに右折する。橋からは富士山が見えていた。川に沿った歩道をしばらく歩いていくと、凝った手作り道標が現れる。以前別ルートで見たときの道標と同じ作者だろう。道が左右に分かれるところに横断歩道があり、不老山はそこを左手の道に進む。

東名高速の高架をくぐる
【東名高速の高架をくぐる】
   急な登りが始まる
【急な登りが始まる】

 住宅地の中を道なりに進み、東名高速の高架をくぐる。道はダートとなり、車止めを越えていく。大きな堰堤の手前の右手に登山口があり、森の中に階段状の急斜面が続いている。早速急な道に取り付き登っていく。
 道にはところどころに、例の道標があるので迷うことはない。周囲は自然林から植林へと変わる。道は境界尾根となり、右手が神奈川県で左が静岡県となる。谷ヶ山(525.9m)のピークを左に巻き、道なりに歩いて行く。

手作り看板が面白い
【手作り看板が面白い】
   植林の切り出し作業
【植林の切り出し作業】

 山は静かだが、街の方からはバイクの騒音がやたらと聞こえてくる。その騒音から逃れるように奥へ奥へと進んでいく。しばらく歩いて行くと、静岡県側で木材の運び出し作業をしているところが見えてきた。山では植林帯をよく歩くが、林業の作業を見るのは珍しい。キャタピラのトラックが木材を運んで隣の林道を進んでいった。
 生土山分岐を通過し、なおも杉林を進んでいくと、急に明るい場所に出る。送電線の鉄塔があるため、その周辺だけ木が切られて見通しが良くなっている。今回のルートで唯一の展望所だ。送電線が邪魔になるが富士山が大きく見えている。いくつも切り株があり、ベンチ代わりになるが、休憩せずに先へ進んだ。

鉄塔の下は眺めがよい
【鉄塔の下は眺めがよい】
   金時公園からの道と合流
【金時公園からの道と合流】

 登りは続き、林道の終点と合流する。スクーターが2台駐められているが、作業者のものだろうか。一般車両は入ってこれない林道のはずだ。その先に不老山まで0.3kmと書かれた小山町の指導標がある。この指導標の上には金太郎の人形が立っている。
 世附峠分岐を右に曲がる。ほとんど勾配のない道を進むとベンチとテーブルがあり、そこが不老山の山頂(928m)である。周りは木々に覆われ眺望は全くない。ベンチに座って軽く行動食を取った。あまり長居をする山頂でもないので、15分ほど滞在して、山市場方面へ下った。

不老山頂。眺望はない。
【不老山頂。眺望はない。 】
   山市場方面へ下る
【山市場方面へ下る】

 道はひたすら下りの樹林帯である。番ヶ平と言うところは斜面が崩落して見通しが良くなっていたが、ガスが出てきて視界は良くなかった。下りの後半の道は荒れていて、崩落の迂回路もある。
 不老山は春のサンショウバラで有名で、このあたりにサンショウバラの木があるようだが気がつかなかった。梅林を抜けると集落の道に出て、青い吊り橋が見えてくる。その吊り橋の方へ歩き、幅2メートルほどの吊り橋を渡った。吊り橋の先には軽トラが止まっている。まさかと思ったが、自分が吊り橋を渡り終えると、その軽トラが吊り橋を渡っているではないか。大丈夫なのだろうか。

梅畑を通り抜ける
【梅畑を通り抜ける】
   吊り橋を渡って振り返ると
【吊り橋を渡って振り返ると】

 吊り橋の先で道路に突き当たるので、左に進むと向河原のバス停がある。新松田行きのバスの時刻を確認すると、運良く15分後に次のバスが来る。それを逃すと、その次は4時間後だった。
 バスに乗り、山北駅で降りて、駅前にあるさくらの湯に立ち寄った。この日は山の中では誰にも会わない珍しい日だった。

付近の山 大野山(2002.03.23)、矢倉岳(1998.12.23)、屏風岩(2004.07.03)

立ち寄り湯情報
 
山北町健康福祉センターさくらの湯★★★
場所:神奈川県足柄上郡山北町山北1971-2(TEL:0465-75-0819)
泉質:炭酸カルシウム人工温泉
料金:400円・時間:11:00~21:00
休館:木曜(祝日の場合は翌日休、12月28日~翌1月5日休)
食堂:有(ビール無し)、露天:有
Camera:CANON EOS Kiss X6i

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