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九州の山黒岳 |
【天狗岩】 高塚とは反対の右手に行くと岩の積み重なった天狗岩へ行かれる。 登り切ったところは左右に道が分かれ、左手が高塚と標識がある。右手は地図上では天狗岩であろう、しばらく右手に歩いていくと、岩の積み重なった岩峰が見えてくる。黒岳の山頂はこちらではなさそうなので、引き返し、先ほどの標識のあたりに戻る。ここで昼食にし、食べ終わった頃に高塚の方から人が降りてくる。大きな秋田犬と柴犬を連れた夫婦のハイカーであった。彼らに黒岳の山頂の位置を訪ねると、高塚がそうだという。手持ちの地図上では、どうやらその辺が省略されているようで、ここからさらに10分ほど左手に登っていかなければならなかった。 【天狗岩方面】 高塚から天狗岩を望む。 【黒岳山頂】 正確には高塚山頂(1,587m)、後方に見えるのは三俣山(1,745m)。 あやうくピークに立つことなく下りかけていたが、彼らに助けられた形で高塚へ向かう。山頂付近はミヤマキリシマが多く、花もかなり咲いている。今回はこれを見るのが主な目的だったので、十分目的は達成された。高塚(1,587m)にはしっかり黒岳山頂の(持ち込み)標識がある。ここまで、周りの眺望はいっさいなかったが、ここは見通しがよい。平治の山腹の一部がややピンクがかっているのが見える。あと2週間もすればこれらのミヤマキリシマも満開となってピンクに染まることだろう。 【高塚からのパノラマ】 左から大船山、三俣山、平治岳、見えにくいが万年山、英彦山方面が見える。 【風穴】 覗くと雪が詰まっている。なるほど、ビールを冷やすには打ってつけだ。ロープを伝って降りることになる。 下りは黒岳荘に降りていくコースもあるが、来た道を戻っていく。風穴のところで、行きに気づかなかった風穴を探す。このあたりは巨岩が多いが、その一角に風穴が見つかった。1メートル四方ほどの入り口に縄がかけられ、これを伝って降りることができる。覗いたところ万年雪が見える。大正時代にはここでは蚕を保存するための天然冷蔵庫として利用されていたらしい。この原生林の中でよくぞ見つけたものである。最近はビールをここにデポし、黒岳から下りてきたころにはすっかり冷えて、それを飲むのだそうだ。 男池までは多くのハイカーとすれ違った。平日でも結構人が来るものだ。次の日曜は九重の山開きなので、より多くの人が訪れるのだろう。男池は小さな池であるが、地下から水がわき出している。黒岳の原生林が育んだ名水である。旨くないわけはない。 黒岳は山頂を除いて、終始原生林の中の登山道なので、直射日光を浴びないで済む。真夏の登山には適しているだろう。その原生林も植生豊かで、まさに21世紀に残したい自然である。最近行った中では一押しの山の一つだ。次に訪れるときは5月上旬のツクシシャクナゲの季節に来たいものだ。 帰りしな、よく行った筋湯温泉へ向かい、町営の打たせ湯で汗を流した。 【うたせ湯】 町営の共同浴場。駐車場は建物の裏にあるが、数台しか停められず、常に満車状態。少し離れたところに広い駐車場がある。 画像処理工程:ネガ→COOLSCAN2→PaintShopPro4.20J→JPEG圧縮レベル40 |
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