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開聞岳-日本百名山

開聞岳-日本百名山

九州の名峰薩摩富士は螺旋で登る

九州の名峰薩摩富士は螺旋で登る

【駐車場から見る開聞岳】

駐車場から見る開聞岳

山行情報
日程 2017年4月30日(土)
山名(山域) 開聞岳(九州
入/下山地 登山者駐車場
メンバー 単独行
行動時間 4時間10分
歩行
距離
登り
下り
歩数
8.2km 908m 908m 17,100歩
開聞岳マップ

コース(タイム)

かいもん山麓ふれあい公園(05:55)-(06:40)五合目-(07:51)開聞岳(08:17)-(10:05)かいもん山麓ふれあい公園

 《山概略》
 開聞岳は鹿児島県の薩摩半島の南端に位置し、綺麗なコニーデ型の山で、薩摩富士とも呼ばれている。また、麓に枚聞(ひらきき)神社があることから、ひらききだけと呼ばれることもある。
 平安時代まで噴火を繰り返していたが、現在は休火山となっている。山の周囲の半分以上が海で、登山口は山の北にあるふれあい公園付近一つである。登山ルートは山を一周するように螺旋状に伸びている。

 《アプローチ編》
 開聞岳に最初に登ったのは、就職して最初に買った車で福岡に帰省したついでに鹿児島まで足を伸ばした時であった。もう20年以上前のことである。そして今回も、GWに帰省する際に、高千穂峰とともに登ることにした。
 高千穂峰に登った日は、九州自動車道のパーキングで車中泊し、翌朝まだ暗いうちから開聞岳へ向かった。長崎鼻あたりで夜が明け、そこから見える開聞岳を撮ろうと立ち寄った。しかしあいにく朝靄が強く、うっすらと開聞岳のシルエットが見える程度で撮影には適さなかった。
 開聞岳の駐車場は、かいもん山麓ふれあい公園を利用するつもりだったが、その手前に登山者駐車場と書かれた看板があったので、それに導かれて、その広い空き地に駐車した。


登山者用駐車場を出発
【登山者用駐車場を出発】
   登山口に到着
【登山口に到着】

 《開聞岳へ》
 駐車場から開聞岳へ向かうのだが、いきなり道が分からない。車を登山者用駐車場に導くくらいなので、登山口までの案内があっても良さそうだが、それらしきものはない。とりあえず目の前に見えている開聞岳に向かってまっすぐ進んだ。しかしこれは間違いで、車で来た道を少し戻って右手に入る道が正しいと下山してから気がつく。そうとは知らず、山に向かって進むと広いグラウンドのようなところへ入っていく。その奥に階段があるので、それを登ると道がない。林の中に入り込み、とにかく前進すると、どうやらゴルフ場の中を歩いているようだ。ゴルフ場を抜け出て車道に出ると、ようやく登山道と書かれた指導標を見つける。
 車道を道なりに進んでいくと、右手に登山口が見えてくる。ここは2合目で、山頂まで3.5kmで成人は3時間と書かれている。さっそく登山道の中へと入っていく。ここから樹林帯で、しばらく眺望は見られない。

南国特有の森へ
【南国特有の森へ】
   2.5合目、まだまだこれから
【2.5合目、まだまだこれから】

 登山道の緑はいつもの雰囲気とは違い、南国らしい感じだ。緑が鬱蒼としていて、シダ類が目立つ。10分ほど歩くとベンチのある2.5合目に到着する。人が多く入っている山である。ベンチには必ず人がいる。2.5合目からは細いえぐれた道になる。人が歩いた道に雨が流れて、えぐれていくことが想像できる。それを防ぐためか、石組みされた道もある。

石段で山道保護
【石段で山道保護】
   5合目のテラス
【5合目のテラス】

 登山道には1合目ごとに標識があるので分かりやすい。4合目を通過し、5合目になるとテラスがあり、海の方が見えるようになっている。しかしながら真っ白で何も見えない。引き続き一本道を進む。6合目の先に木が横倒しになり、そこをくぐって通ることになる。頭上注意と書かれているので、長い間その状態なのだろう。
 7合目の先は見晴台になっている。鹿児島沖の島々が見渡せるらしいが、靄で何も見えない。前回来たときも見えなかったが、同じ時期だった。せめて同じ山に登るなら違う時期に来るべきだった。

屋久島や種子島が見えるはずだが
【屋久島や種子島が見えるはずだが】
   仙人洞
【仙人洞】

 山伏が修行したという仙人洞を通過する。道は火山らしく、岩が増えてくる。この時期、登山道の花はあまり見られないが、タツナミソウやタチツボスミレ、ヒメミヤマスミレなどを確認することができた。9合目には温度計がある。11度を示していた。登山にはちょうど良い温度だ。

眺望は雲だらけ
【眺望は雲だらけ】
   最大の難所は朽ちたハシゴ
【最大の難所は朽ちたハシゴ】

 山頂直下には、この日の最難関のハシゴがある。ほとんど垂直に登るもので、ハシゴ上にはロープもある。木製のハシゴだが、かなり古く、半ば壊れていると言っても良い。注意しながら登った。ハシゴの上は左の方へトラバースする。

山頂直下の鳥居
【山頂直下の鳥居】
   開聞岳山頂
【開聞岳山頂】

 赤い鳥居を斜めに見て、岩をよじ登っていくと展望が開けて開聞岳の山頂(924m)となる。2時間ほどで登ることができた。山頂にある三角点は二等三角点。岩だらけの山頂で、その一つの岩に皇太子殿下登山御立所と岩のプレートが置かれている。これは前回登ったときもあったのを覚えている。昭和63年にお立ちになったようだが、今の皇太子なのだろう。山頂から眺望を楽しむためには、いくつもある岩の上に立って見ることになるのだが、あいにく靄が晴れない。下界の町や、山裾の渚が見える程度だ。

下界の町がかすかに見える
【下界の町がかすかに見える】
   登山者用駐車場に戻る
【登山者用駐車場に戻る】

 山頂には20分あまり滞在した。靄が晴れる気配もなく、来た道を下山する。まだ早い時間なので、続々と登ってくる人たちとすれ違う。途中、8合目の展望台からは長崎鼻がうっすらと見えてた。次に来るときは見通しの良くなる冬に来たいものだ。
 下山後は、えい中央温泉センターへ立ち寄った。町の銭湯のようで、安く入ることができた。昼食もここで頂いた。その後、鹿児島市内で維新ふるさと館に立ち寄り、薩摩川内のビジネスホテルに宿泊。翌日ようやく福岡の実家へ到着した。

付近の山 高隈山(2013.4.29)、桜島(2013.4.29)

立ち寄り湯情報
 
えい中央温泉センター★★★★
場所:鹿児島県南九州市頴娃町牧之内2890(TEL:0993-36-3715)
泉質:塩化物泉
料金:350円・時間:10:00~22:00
休館:第2・4月曜(祝日の場合は翌日)、元旦
食堂:有、露天:無
Camera:CANON EOS M3

NOYAMA
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