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日本百名山九重山'99 |
【平治岳と大船山】 九重山の読みは諸説あるけれども、ここでは「ここのえやま」と読んでほしい。なぜなら一般的に読まれている「くじゅうさん」は久住山という1787mのピークがあり、ふもとの九重町は「ここのえまち」である。山域を総称して言う場合は、ひらがなで「くじゅう」と表記していくのが筆者のこだわりである。 アプローチ&ルートGW真っ只中の長者原の大駐車場はほぼ満車であった。ここ数年で駐車場のキャパシティーはかなり増えているが、その収容量をしのぐ車が押し寄せている。バス停の前には、大型モニターを積んだ車が停まっており、NHK−BSを流している。ちょうど大分県の特集週間で、この日も各地を中継しており、すぐ近くの寒の地獄温泉にもカメラが入っているようだ。上空にはヘリが舞っている。 【ガイド犬平治号】 平治号秋田犬は昭和48年頃このくじゅうに住みつきました。以来、登山者とともに山歩きを楽しみながらくじゅうの登山コースをすべて覚え、登山者をガイドしてきました。山中で迷ったり、濃霧や吹雪に遭い、立ち往生した登山者を誘導して無事に下山させたことも数多く、平治号の活躍は多くの人々から賞賛されました。 登山者たちに愛され、かわいがられた平治号も老衰のため昭和63年6月にガイド犬を引退、同年8月3日静かに永眠しました。 くじゅうを、登山者をこよなく愛した平治号の声が聞こえます。 「くじゅうを美しく 今日も安全登山を」と 【雨ガ池コースの原生林】 長者原から自然観察路を経て、雨ガ池経由で坊ガ鶴へ向かう。12:17 【坊ガ鶴からのパノラマ】 坊ガ鶴には色とりどりのテントが張ってある。学生山岳会系が多く、やたらやかましい。もっと離れたところにテントを張ればよかった。自分が学生時代にも数十人で幕営したことがあるが、やはり騒いでいたのだろうか。13:31 【クサボケ】 晩夏から初秋にかけて黄熟した実がなるが、地元の人は「長者梅」と呼び、砂糖焼酎につけるという。 【平治岳より】 左から、大船山、久住山など、硫黄山、三俣山。8:09 【ミヤマキリシマ開花準備中】 平治岳の中腹より三俣山方面を望む。ミヤマキリシマの開花までは、あと3週間くらいだ。 8:22 【一人一石運動中】 ごぶし大の石が山積みになっており、この先の目印のあるぬかるみに運んでくれとのことであった。 石積みのところから数分のところで、「ここから先に石を置いてください」とかかれた看板が出てくる。手前のほうかかなりその持ち込んだ石があるため、なるべく奥のほうに置くようにする。この区間は大戸越の手前まで三度ほど出現する。 【ハルリンドウ】 リンドウ科 9:41 【法華院温泉】 ここの温泉は、標高1303mの九州では最も高い所に湧き出る温泉として知られ、泉質は単純硫化水素泉で、動脈硬化症や高血圧症などに効くと言われています。ここは約500年前に天台宗の修験場として九重山法華院白水寺が建立され、修験僧の出入りでにぎわいを見たが、明治になると廃寺となり、本坊だけが残る由緒あるところです。現在は、雄大なくじゅうの山々が望める山の温泉宿として、山男の疲れをいやす秘湯が人気を集めています。 【中岳からの展望】 九州本土最高峰の中岳(1791m)。 11:01 【天狗ガ城】 11:13 【天狗ガ城からの展望】 11:16 【御池】 冬には凍結し上に乗っても大丈夫であった。飲用には適さないだろう。 11:25 【天狗ガ城から久住別れへ向かう】 右下に北千里が見える。 11:32 【くじゅうわかれ】 長者原登山口と牧野戸登山口から入山した人たちが交わる、交通の要所となっている。 11:36 【すがもり小屋跡】 小屋はすっかりなくなり、石組みだけが残っている。10年程前に、この小屋に泊まって新年を迎えたこともあった。 看板は硫黄山への立ち入りを禁止している。 12:08 すがもり越からガレ場を下り、登り返すと林道となる。少し行くと右手に登山道があるが、そのまままっすぐ林道を歩いて長者原へと戻っていった。 いつもは長者原で温泉に入っていたが、今回は九重IC近くの九重町温泉館「見晴らしの湯」まで車で向かった。入浴料金は300円。福岡の実家へ帰る途中、予報どおり雨が降り出した。市内に入ったころには大雨となり、翌日まで降り続いた。 Camera:CANON Power Shot A5 |
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