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雷山−福岡県の山 雷山−福岡県の山 300の坊舎で繁栄した雷神の山 300の坊舎で繁栄した雷神の山 【雷山山頂】
コース(タイム)中宮(9:06)−奥の院−(10:23)雷山(10:32)−(11:30)中宮=雷山神社=伊都国歴史博物館
《山概略》 【中宮の駐車場】 境内には保存樹のイロハカエデや杉の巨木がある。この周辺はイチョウなど紅葉樹が多く秋には紅葉が楽しめる。 中宮の駐車場からは、しばらく舗装道を歩いて登ることになる。 《雷山へ》 中宮の周りは人の気配がない。神社の前にカエデの大樹がある。樹齢400年以上で前原市の保存樹となっているようだ。雷神社にはイチョウやカエデの木が多く、紅葉の季節には彩りの鮮やかさを楽しめるようだ。この時期はまだ紅葉の気配もない。 中宮の駐車場からいま車で降りてきた道を歩いて登り返す。車道の脇には様々な秋の花が咲いている。ヒガンバナ、ミズヒキ、スミレなど。写真を撮りながら歩いて行く。 左手に石の鳥居。雷山国際キャンプ場を左に見ながら通過。一般車通行止めの看板を通過。しばらく歩くとロープの車止めが張られている。この先はNTT雷山無線中継所で関係者以外立入禁止となっている。その少し手前に登山口のような場所がある。筒に竹の杖が何本も用意されており、ここが雷山の登山口に違いないと思い、そこから山の中へ入っていった。
コンクリートの階段を上り、うっそうとした中を登っていくと、奥之院と書かれた岩が立っていた。さらにその奥には岩に彫られた仁王の姿が見られた。道はそこで途切れ、これ以上上に進むことはできなかった。どうやら登山道ではなかったようだ。車道まで引き返した。この奥之院はGPSで場所を捉えることができていなかった。 先ほどのロープが張られた車道をそのまま上っていくことにした。すると今度こそ登山口が左手に現れた。雷山山頂と書かれた立て札もあるので間違いがない。 登山口から登ってすぐに、雷山神社上宮に到着する。三基の石祠が並んでいる。意外と大きい石の祠である。ここから道は三方向に分かれる。雷山々頂524M、自然歩道入口2248M、雷山スキー場とある。数字は距離だろうか、ずいぶん細かい数字だ。雷山スキー場は名ばかりで、もはや何年も前からスキーができるほど雪は降らないはずだ。 雷山山頂に向かって歩き続けた。道は尾根らしくなる。自然林に囲まれているが、ときおり前原の町並みがみえたりする。両脇にクマザサが目立ち、V字型の狭い壁を通り抜けると山頂が見えてくる。
雷山山頂(955.3m)に到着。20年以上前に来たことがあるはずだが全く記憶がない場所である。広い山頂には巨石が点々と地面から顔を出している。先客は2人で、一人は無線ヤで、一人は草地に腰を下ろして周囲の山なみを眺めていた。この日は雲が多く、好展望が期待された山頂からは鉛色の空が広がっていた。この山頂から背振連山が始まり、東に向かって井原山、背振山とピークが続いている。それぞれを単独で登ったことはあるのだが、この稜線を繋げて縦走したことはない。いつか歩いてみたいものだ。 【山頂からのパノラマ】 下山は来た道ではなく「車道経由雷山観音」と示された指導標の方へ降りた。斜面を降りていくと草原に立つNTTのアンテナが見えてくる。この草原がかつてのスキー場だったのだろう。今降りている斜面がゲレンデということになる。草原の中にあって消えかかった踏み跡に沿って進んでいくと、アンテナの右手にスキー場山小屋がある。コンクリート製で、屋上が展望台のようになっていて階段が付いていたので、そこに登ることにした。途中草むらの中に蛇がとぐろを巻いていてどきっとする。 小屋の屋上に上ってみたものの、眺望は大したことがなかった。すぐに降りて車道へ出た。車道を降りていくと、数分で登山口の分岐を通過する。ここからは来た道である。車を止めている中宮まで下った。 《千如寺へ》 雷山に来たのは雷山観音を見るためでもあった。中宮から少し車で下ったところに千如寺がある。今回は拝観であるから堂々と駐車場を利用することができる。道を挟んだ反対側にある寺の中へ入った。雷山観音は木造十一面千手千眼観音像で国指定重要文化財である。頭部に十一面、本体に四十二本の手、光背に千の手があり、その手に千の慈眼を持っている。丁寧に住職の説明を受けた。 《伊都国歴史博物館へ》 千如寺の次に向かったのは、伊都国歴史博物館である。雷山の麓の町は魏志倭人伝に記述のある伊都国のあった場所である。当時日本国内で最大のムラを形成した国である。博物館ではその時代の遺物を中心に展示されている。中でも王墓から出土した銅鏡はそのほとんどが国宝に指定され、警備も手薄な田舎の博物館で無造作に展示してある。中には世界最大の銅鏡もあるのだが、さすがにそれは太宰府の国立博物館で展示しているということだった。
Camera:Canon IXY 910is
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