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大分県の山

・由布岳(2007.5.2
・大崩山(2009.4.30
・傾山(2015.5.2
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両子山-大分県の山

両子山-大分県の山

急登と偽ピーク

急登と偽ピーク

【山頂展望台からの眺め】

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○山行情報
日程 2020年10月3日(土)
山名(山域) 両子山(九州
入/下山地 走水観音
メンバー 単独行
行動時間 3時間0分
歩行 距離登り下り歩数
6.9km639m639m--歩

両子山マップ

○コース(タイム)

走水観音(10:47)-(11:57)トンガリ山-(12:11)両子山-(13:21)両子寺-(13:46)走水観音

 《山概略》
 両子山は大分県国東市にある標高721mの山。国東半島の最高峰である。国東半島は奈良時代から六郷満山と呼ばれる仏教文化が形成され、多くの寺が残されている。両子山の中腹にある両子寺は山岳修行の根本道場で、六郷満山の総寺院としての役割を果たしてきた。

 《アプローチ編》
 Gotoトラベルを利用して一泊二日の大分別府の旅で、両子山を登ることにした。大分空港からレンタカーで両子寺を目指し、40分ほどのドライブで両子寺に到着。そこから少し奥に入り、走水観音の駐車場に車を止めた。駐車場はほかに利用者はおらず、周りに人のの気配は全くなかった。

 《両子山へ》
 駐車場を出発し、登り坂の車道を進むと左手にあずま屋やトイレがある。人気はない場所だが登山口としては完璧である。そして右手には走水観音の社殿が見えてくる。その建物の反対側の山肌に石仏が何体か鎮座しているのが見える。水場もそこにあり、ひしゃくが置かれているので飲むこともできるのだろう。




 舗装道は走水観音までで、そこから先は山道となる。国東半島峯道ロングトレイルと書かれた指導標があり、両子山頂へと書かれた方へ進む。山道はいきなりの悪路である。倒木や枝が落ち、道はなきに等しい。とりあえず見当をつけて進む。今回は飛行機で来たのでハイカットの登山靴ではなく、ローカットのウォーキングシューズで来ているので歩きにくい。
 荒れた道を進むと次の指導標が現れ安心するが、なぜか並石ダムと言うところに向かっているようだ。気にせずそのまま進む。道はやがて林道に出て歩きやすくなる。林道を道なりに進むと、林道を塞ぐ倒木の前に車が止まっている。なぜか湘南ナンバーだ。
 林道は倒木の先で車止めがあり、結局は車では通り抜けられないようだ。車止めの先の左手に両子尾根入口がある。そこからが本格的な登りとなる。



 低山だからと侮っていたわけではないが、かなりの急勾配な登りである。道沿いにトラロープがあるが、これをつかんで登るには心許ない。コロナ禍で運動不足の足にはつらい登りである。急登が落ち着いた頃、人が山の中でくつろいでいるのが見えた。近づいてしばらく会話を交わした。どうやら先ほどの車の持ち主らしい。神奈川から大分に単身赴任で来て、この日はここまで歩いて引き返すらしい。なんとも不思議な行動だ。
 その彼と別れて先に進む。再び急坂を登り切りピークに到着。三角点もあり、当初はそこが両子山山頂と思っていたが、どうやらそうではないようだ。600mピークという名もなき山頂だ。両子山は721mである。まだひと登りしなければならないようだ。



 気を取り直してそのピークを下る。急な下りである。そして登り返し。次のピークはトンガリ山670mと手書きで書かれた道標がある。そこは先ほどのピークと違い眺望が全くないので、そのまま通過する。そして再び急坂を登り切り、次なるピークに立つも、北峰700mの道標。まだもう少し先である。
 その北峰を下ると、なんと林道に出る。両子山は難なく車で来られる山だったのかと愕然とする。その林道を進むと巨大なアンテナ群が見えてくる。資材搬入用の道路のようだ。林道の左手の草地に一等三角点があり、その横には展望台が建っていた。
 山頂展望台からは360度の眺望で、曇っていて視界が良くなかったものの、北東方面の国東半島の山並みや、周防灘を見渡すことができた。



 山頂からは両子寺方面へ降りていく。舗装道は数十メートルだけ続き、森の中の山道となる。落ち葉が敷き詰められ道はわかりにくいが、赤テープとトラロープが頼りとなる。 急斜面を下っていくと、巨岩が割れたような、鬼の背割がある。岩の間は狭いがそこを通るわけではなく、道は反対側に続く。
続いて針の耳という岩の洞穴が現れる。人が一人どうにか通り抜けられるような、下に向かった穴で、鎖が穴の中を通っている。岩の左右を見たが、この穴を通らなければ先には進めないようだ。穴の中に入り、滑り降りるようにその場を通過した。穴の反対側に出ると、多くの石像が並んでいる。百体観音と呼ばれている。



 道なりに山を下り、いくつか分岐が現れるが、奥ノ院の方へ行くことにする。岩に挟まれた斜面を下ると舗装道に出て、左手に行くと奥ノ院がある。奥ノ院の後ろ半分は岩屋の中にあるようだ。奥ノ院で軽くお参りし、両子寺本堂へ向かう。
 両子寺本堂では御朱印をいただく。毎度のことだが御朱印帳は忘れてきたが、ここではすでに出来上がったものの提供なので、御朱印帳は必要ない。



 両子寺を通過する際には、入山料の200円を支払う。参道の階段を下ると仁王像が立っている。ここは以前にも写真を撮りにに来ている。苔むした階段とともに写真映えする場所である。あまり人も来ないので写真は撮りやすい。
 車道を10数分歩いて、走水観音に戻る。車は相変わらず自分が乗ってきた車だけである。ちょうど三時間の周遊で手頃な山歩きだった。車に乗り、別府の鉄輪温泉を目指した。この日の宿は温泉宿である。


○付近の山

田原山(2008.5.1))

○立ち寄り湯情報
別府鉄輪温泉 かんなわ荘★★
準備中 場所:大分県別府市井田 鉄輪大平井141-3(TEL:0977-66-5811)
泉質:-
料金:28,200円(羽田-大分往復、レンタカー、一泊二日二食)
休館:-
Camera:CANON EOS M6