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新茅ノ沢-丹沢の沢

新茅ノ沢-丹沢の沢

今シーズンの沢登りスタート

今シーズンの沢登りスタート

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山行情報
日程 2011年07月24日(日)
山名(山域) 烏尾山(丹沢・大倉周辺
入/下山地 大倉
メンバー 大山、キム、福島
行動時間 8時間30分
歩行
距離
登り
下り
歩数
14.9km 1,615m 1,615m 20,835歩
新茅ノ沢マップ

コース(タイム)

大倉(8:38)-(9:52)新萱橋-懸垂岩(11:32)-新茅ノ沢-(14:40)烏尾山(15:04)-烏尾尾根-新茅荘-(17:09)大倉

 《山概略》
 水無川支流の新茅ノ沢は滝が連続する初心者向けのコースということだが、中には難しい滝もあり巻かざるを得ない部分もある。ザイルは必須で十分に注意して登りたい沢だ。シャワークライムの場面も多く、カメラにも注意が必要である。

 《アプローチ編》
 渋沢駅前のバス停には張り紙があり、台風の影響で戸沢出合いまでの林道が通行止めと書いてある。しかしよく見ると、復旧の予定日が今日になっていたので一安心である。数日前に去った台風は直撃は避けられたものの大雨をもたらし各地で土砂崩れが発生したようだ。今回の沢も水量が多いことが予想された。
 8:20発のバスで大倉へ向かった。大倉のバス停から風の釣橋を渡って、戸川林道に向かう。この日は暑さも和らぎ、上空には雲が出ていた。
 戸川林道は新茅ノ沢に架かる新萱橋の辺りまでの長い林道を歩くことになる。車で来た方が便利なのだが、帰りの渋滞や、最後に生ビールを飲むことを考えると、林道歩きも気にならない。戸川林道では季節によって様々な花を見ることもできるのも楽しみのひとつだ。


風の釣橋を渡る
【風の釣橋を渡る】
   竜神の泉で水分補給
【竜神の泉で水分補給】

 《新茅ノ沢へ》
 戸川林道を黙々と歩き、途中花を見つけては写真に撮るが、あまり咲いていない。途中、竜神の泉で水分補給をする。ここで林道歩きの約半分である。林道歩きは1時間15分ほど続き、新萱橋に到着する。
 新萱橋の上から見る新茅ノ沢は薄暗く陰気な感じだ。林道を少し戻って沢の方へ降りて行った。降り口はいつも1~2台の車が止まっている。ここから新茅ノ沢やモミソ沢へ行くことができる。

新萱橋の少し下流から入渓
【新萱橋の少し下流から入渓】
   懸垂岩
【懸垂岩】

 入渓地は水無川に新茅の沢やモミソ沢が合流するあたりである。沢装備を準備し、いざ出発と思いきや、まずは懸垂岩でトレーニングすることになった。この日は45mロープを持ってきていたが、実はそのためだったらしい。丹沢の沢は20mもあれば十分である。岩登りではヌンチャクなどの持ち合わせが少なかったためリードでは登れず、右に回り込んで岩の上に行き、トップロープで登り降りの練習をすることになった。1時間あまり岩トレを行い、ようやく沢登りが開始される。

新萱橋をくぐる
【新萱橋をくぐる】
   F1
【F1】

 先ほど引き返した新萱橋をくぐり、しばらく薄暗い渓谷を歩いた。新茅ノ沢は滝ごとにプレートがあり、Fいくつと書かれ、緊急連絡先も書かれている。最初のF1は7m、激しく水が流れているが、今回が初めての沢なのでいつもより水量が多いのかは分からない。左側の岩を難なく登って滝の上に出る。途中、お助けロープがかかっている。
 F2は右側を巻く。滝は連続して続き、ずぶ濡れになりながらこなしていく。

F4
【F4】
   F5大滝
【F5大滝】

 F5の大滝は左に大きく遠巻く。踏み跡は無く、滑りやすい急斜面でこの巻きもなかなか苦労する。何とかF5の上部に出て、ひと休みする。
 F9を越えると石組みの堰堤がある。こんな谷深いところで工事が行われているのは意外である。プレートのある滝はF10まで続き、上流に行くほど水は冷たくなる。最後は手が痛くなるほどの冷たさで、あわてて小滝を登り切る。

石組みの滝
【石組みの滝】
   F10
【F10】

 水流が無くなり、最後の難関がルンゼの涸滝である。先頭のリーダーは難なく登っていったが、自分は登れそうにない。ザイルを出して、ザイルの先に岩を結びつけて涸滝の上に放り投げた。トップロープだと安心して登ることができた。涸滝の途中には、お助け紐が隠れていた。
 狭いガレ場の落石危険地帯が続き、ツメは右の斜面を登って、烏尾尾根の登山道にでる。登山道を登ると10分ほどで烏尾山の山頂(1136m)に到着する。山頂付近はガスで覆われ、展望は何もない。テーブルに腰掛け、沢装備を外すと、ヒルが一匹出てきた。しかし、今回の沢ではヒルにやられることはなかった。

最後の涸滝
【最後の涸滝】
   狭いガレを登る
【狭いガレを登る】


 《下山》
 当初の予定では烏尾山からヤビツ峠へ降りるつもりだったが、時間切れで烏尾尾根を下ることになった。この尾根は下ったことがないので、むしろその方がありがたい。GPSの軌跡が取れるからである。烏尾尾根はほとんど植林で、下るにつれガスは晴れてくる。この尾根を下る登山者は多く、いかにも山初心者という風体の人たちもいる。あまり整備されていない尾根なので、荒れた道も多く滑りやすい。
 尾根を下りきったところは新茅荘の駐車スペースで、朝泊まっていた車はすっかり帰っている。山側に綺麗なヤマユリが咲いていた。大倉までの長い林道を再び歩き、風の釣橋を渡ってバス停に到着する。
 帰りは東海大学前駅で途中下車し、温泉施設の”さざんか”へ立ち寄った。ちょうど風呂の日の割引セールが行われていて、入浴料や生ビールが安くなっていたのは幸運だった。いつもより多く生ビールを飲み、帰りの電車は熟睡した。

烏尾山頂はガスの中
【烏尾山頂はガスの中】
   烏尾尾根を下る
【烏尾尾根を下る】


《登山道の花》
144x108 ■■ ヤブミョウガ
 【1.■■】
 【2.■■】
 【3.ヤブミョウガ】
ヤマユリ アキノタムラソウ イワタバコ
 【4.ヤマユリ】
 【5.アキノタムラソウ】
 【6.イワタバコ】


立ち寄り湯情報
秦野天然温泉 さざんか★★★★
場所:神奈川県秦野市南矢名2-13-13(TEL:0463-78-0026)
料金:600円(風呂の日特別)
定休日:第3火曜日(祝日の場合は第4火曜日)
時間:10:00~23:00・その他:食堂有り
http://www.onsen-sazanka.com/index.html
Camera:NIKON COOLPIX P300

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