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南嶺-高知県の山 南嶺-高知県の山 市街を見下ろし脱藩の道へ 市街を見下ろし脱藩の道へ 【市街の先に五台山を望む】
コース(タイム)高知パレスホテル(6:52)-(7:32)筆山-(9:21)烏帽子山-(10:04)和霊神社-(10:45)上町五丁目
《山概略》
《南嶺へ》 ビルに囲まれた路地を南の方へ進み、路面電車の通りを渡る。板垣退助誕生地を通過し、さらに後藤象二郎誕生地を通過する。後者の方が立派な石碑が建っていた。目の前に赤い天神大橋が見えてくる。その先に山が見えるが筆山(ひつざん)だろう。橋の上からは東の空に朝焼けが見えていた。まだ日がでてまもない時間である。 天神大橋を渡ると直ぐ右手に潮江天満宮の長い参道がある。天満宮には寄らずに、そのまま直進して交差点を渡ると右手に筆山の登山口がある。筆山は公園であり、墓地でもある。入り口の史跡案内図によると、多くの歴史上の人物の墓があるようだ。
筆山入り口からは階段を登る。雑木林の薄暗い中を進み、ときどき左右に墓地が出現する。遊歩道を上りきると駐車場でトイレもある。車ならここを拠点に歩くこともできるようだ。車道はさらに上の方まで伸びているようだが、遊歩道はトイレの裏手に続いている。そこを登っていくとさらに駐車場があり、高地の市街を見下ろす展望台となっている。大して登っていないが、眺望はすばらしい。車ならここで夜景を撮っても良さそうだ。 展望駐車場からさらに遊歩道を歩いて行き、高いところを目指していくと、山頂らしきところに展望台がある。その上に登っていこうとすると、一匹の猫が近づいてきて、展望台の上まで上がってきた。ずいぶん馴れ馴れしい猫だが、人間はエサをくれるものだと思っているのだろうか、この山から離れるまでまとわりついてきた。展望台からの眺めであるが、高地市街をぐるりと一周見渡すことができる。
筆山の展望台から山を縦走する。このあたりは道標もなく分かりにくいが、見当つけて歩き進んだ。ようやく猫を振り切り、階段を下っていくと、南嶺ハイキングコースの大きな案内板がある。これは分かりやすく、印刷物でほしいところだ。南嶺という言葉もここで初めて目にすることになる(高知の観光マップには個々の山は載っていても南嶺とは書かれていないのである)。 案内板からの縦走路は、いきなり墓地で始まる。墓石群の通路を道なりに進んだ。通路はモルタルで固められているが、しっかりと猫の足型が付いていた。このあたりはやたら猫が暗躍しているのだろう。高台にある墓地なので、このあたりは終始眺めが良い。
道はときどき二俣に分かれたりするのだが、指導標があるものの、何が書かれているのか判読不明なので適当に進んで行くしかない。墓地は筆山全体に散在しているようで、山道になっても所々で古い墓標が立っている。そのためか、樹林帯が少なく眺めの良いところが多い。五台山を中心にビルや住宅が建ち並ぶ景色を見ることができる。 判別不能の指導標を見誤って皿ヶ峰のピークをを巻いてしまった。次に現れた指導標でそれに気づき、そこからピストンでピークに行くことになった。標高差はそれほど無いので、ひと登りで広い皿ヶ峰のピークに到着する。山頂は360度の眺望で気持ちの良い場所だ。ただ墓標が点在するのが気になるところだ。 登ってきた眺めの良いパノラマ坂を下り、分岐から縦走を続ける。幕末の志士である三原兎弥太の墓地を通過し、樹林帯に入る。指導標は鷲尾山を示している。樹林帯の細道を進むと車道に突き当たる。山越えの車道だがやけに交通量が多く、横断歩道を渡る。山道は車道の先の階段に続いているが、目の前にはマンションのような建物が建っている。そこを回り込むようにして進んだ。 車道に交通量が多かったのは山の上に高校(土佐塾中高)があったからのようだ。送迎のために家族がせっせと送り迎えしているのだろうか。車道を歩いている生徒も見られた。山道は高校から離れ、用水池のような壁に沿って続く。再び樹林帯に入り、下り坂となる。深谷分岐から登り返しとなり、雑木林の中を登っていくと鷲尾山の山頂(306m)に到着する。
鷲尾山の山頂の眺めが良く、土佐湾を目の前に眺望が広がる。桂浜も見えているようだ。山頂には三角点があるはずだが見つけることはできなかった。コンクリートの四角い台と丸い穴があるが用途は不明だ。西の方には隣の山が見え、山頂にはアンテナが立っている。烏帽子山で、今回はそこまで行く予定となっている。鷲尾山の山頂には地元の年寄り達も登ってきていた。彼らは毎日のように登ってきていて、この時間帯で登っている人たちは皆お仲間のようだ。 鷲尾山を後にして烏帽子山へと向かった。すでに周りには墓地はなく里山らしくなっている。吉野分岐からは登り返しとなる。頂上直下は今回のコース一番の急坂である。息を切らせながら登りきると鳥居が見えてくる。鳥居をくぐるとあずま屋があり、その先の小高いところが烏帽子山のピーク(359m)である。
烏帽子山のピークには一等三角点があるが、周りは樹林に囲まれ眺望はない。先ほどの東屋に戻り、そこで休憩した。あずま屋の前にはバードフィーダーあり、野鳥がやって来てはエサのヒマワリの種を食べている。帰ってから調べるとヤマガラであった。あずま屋には二人の地元の登山者が来ており、彼らと下ることになる。
烏帽子山からの下りは直ぐにコンクリートの道となり、神社をかすめて降りていく。しばらく荒れた舗装道を下り、ショートカットの山道を歩く。車道を下ると牧場の私設があり、道は左右に分かれるので、右の方へ進む。民家の路地のようなと頃を歩き、再び山道に入る。その先に分岐があり、山頂で出会った二人組と別れ、右の方へ進む。このあたりの道は彼らに教えてもらった。このあたりは道標もなく、自力で予定通り歩くのは困難である。次に自分が目指しているのは和霊神社である。 細い山道を歩き、分岐があるので見当つけて左に進んだ。しばらく下ると左手に瓦屋根のあずま屋が見えてくる。鳥居や狛犬があるので、それが、和霊神社なのだろう。このあたりは坂本家所領の土地で、神社も坂本家の先祖が祀られている神社である。龍馬はここを訪れてから脱藩したと言われている。 和霊神社からさらに下っていくと梅の花が咲いていて、坂本龍馬飛騰の地の案内板がある。そこからの道は龍馬脱藩の道となっているようだ。道は住宅地に続き、ドラックストアの前の通りに出る。そこからはiPhone のマップを頼りに、市電のある通りを目指した。鏡川は新月橋を渡り、土佐電鉄伊野線の上町五丁目駅に到着。路面電車に乗り、市街の中心地へ向かった。午後は市内観光へとさらに歩きは続いた。
Camera:CANON EOS 6D
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