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石仏山-兵庫県の山
石仏山-兵庫県の山
国生み神話のしま山へ
国生み神話のしま山へ
【神立上岩】
○山行情報 | ||||
日程 | 2022年2月20日(日) | |||
山名(山域) | 石仏山(西日本) | |||
入/下山地 | 沼島港 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 2時間52分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
7.8km | 428m | 428m | -歩 |
○コース(タイム)
沼島港(08:00)-(08:39)石仏山-上立神岩展望所ーおのころ神社-(10:52)沼島港
《山概略》
石仏山は兵庫県南淡路市の沼島にある標高125mの山である。沼島は淡路島の南西にある小さな島で人口は400人ほどである。国生み神話の「おのころ島」伝説の島と言われ、島には伝説の史跡が多い。石仏山は、しま山100選に指定されている。
《アプローチ編》
車で福岡の帰省途中に立ち寄ることにした。淡路市の宿に一泊し、洲本城へ立ち寄ってから土生港へ向かった。港の駐車場は一日500円で、時間制ではないので料金を気にしないで島へ渡ることができる。港からは堤防越しに沼島が見えるのだが、平べった島で左側に目指す山が見えている。
ターミナルで往復のチケットを買い、沼島のパンフレットを入手した。このパンフレットは島歩きのコースマップが記載されているので重宝する。
《石仏山へ》
渡船は10分ほどで沼島港に入港する。船に乗っている間はデッキ等には出られないので、おとなしく座っているしかなく、写真が撮れなかった。
沼島に上陸し、さっそく歩き始める。港から島の中心の方へ進み、左に曲がって島の外周を歩く。海側は背丈より高い防波堤があるので、海の様子がわからない。右側は住宅が並び、その背後はすぐ山である。道は左に回り込むように続き、やがて右手に上り坂が現れ、指導標が沼島灯台を示しているので、そこを登っていく。
明神神社を通過し、舗装道と別れて右手の山道へ入っていく。早速、左手に二対の石仏が現れる。この後も短い間隔で石仏が現れるのだが、ほとんど二対の石仏で、屋根付きの祠に納められているものも多い。これらの石仏は、明治時代に戦争や疫病で亡くなった人の慰霊のためだそうだ。石仏の光背には四国八十八か所の寺の名前が書かれている。
山道はよく整備され歩きやすい。道の脇にはゲージ状のイノシシの罠が仕掛けてある。島にはもともと野生の獣類はいなかったが、泳いで渡ってきて畑を荒らしているようだ。
車が通れるような山道は続き、やがて白い灯台が見えてくる。昭和33年に起きた海難事故を契機に建てられた灯台である。この灯台を通り過ぎてから、石仏山の山頂が灯台のある場所であることを思いだし、引き返して再び灯台の所へ戻った。石仏山の標識を探したのだが、見つけることができなかった。三角点も見つけられなかった。
山頂のしるしを諦め、先に進んだ。沼島港への分岐が有るが、直進して上立神岩の方へ進む。平坦な道が続き、オレンジの鳥居が並んでいるのが見えてくる。壊れているものが多い。連続鳥居の先には山ノ大神社がある。山の神社だが、航海の安全を祈願しているようだ。神社を過ぎてもしばらく鳥居は続いた。
道なりに下りが続き、少し登り返すと展望台に出て海を見渡すことができる。眼下には上立神岩が見える。海岸線へ下る道があるのでさらに下っていくと海岸線の岩場へ出る。そこからは真横から上立神岩が150mほど先に見える。高さ30mほどの槍の穂先のようか巨岩は、国生み神話の天の御柱といわれている。
展望台に戻り、そこのベンチで少し休憩してから、沼島港の方へ戻った。途中、沼島小中学校の前を通るが、小さい島の割には四階建ての大きな校舎だった。島で一番大きな建物ではないだろうか。
住宅地の中を通り抜けて、沼島八幡宮へ立ち寄った。本殿の正面には賤ヶ岳合戦の大きな絵馬がかかっている。そのわけが長々と書かれている。神社の後ろの森は神域で原生林が残されている。八ツ又の木という巨木があるというので見に行ったが、それらしきものは見つけられなかった。植物学者の牧野富太郎も当地を訪れているようだ。
沼島八幡宮から海岸線の方へ行き、昼食でも取ろうと当てにしていた店に行ったが、休業中であった。がっかりである。島でお金を使うことはなかった。時間があるので、おのころ神社の方へ行ってみる。しばらく海岸線の道を歩き、再び山登りが始まる。長い石段を登った先におのころ神社はある。自凝神社とも書くようだ。イザナギ・イザナミを祀っているようで、裏手に行くとその像がある。
最後に港にある弁財天神社へ立ち寄り、船着き場へ戻った。すでに船は来ており、そのまま船内に入った。船が出ると、寝てしまい、気づくともう土生港に着くところだった。
Camera:CANON EOS 90D