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高尾山-東京都の山
高尾山-東京都の山
高尾の冬の花咲きました
高尾の冬の花咲きました
【シモバシラの群落】
○山行情報 | ||||
日程 | 2022年1月2日(日) | |||
山名(山域) | 高尾山(高尾山稜) | |||
入/下山地 | 大垂水峠/高尾山口 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 2時間39分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
7.6km | 454m | 652m | --歩 |
○コース(タイム)
大垂水峠(08:57)-(09:52)一丁平-(10:31)高尾山-(11:36)高尾山口駅
《山概略》
冬の高尾山と言えばシモバシラである。シソ科の多年草で、茎からしみ出した水分が凍って花のような造形を見せてくれる。草の名前でもありその現象の名前でもあるのだ。12月下旬から1月上旬にかけて高尾山の登山道で見ることができるが、必ずしも見られるわけではなく、タイミングが重要である。
《アプローチ編》
前回のシモバシラを目的とした高尾山行では、全く見つけることが出なかった。そこで今回は日程を少し変えて正月明け早々に出かけることにした。相模湖駅までJRで行き、8:39発八王子駅行きのバスに乗る。一日数本しかないバスだが、混むことはなく、15分ほど乗車し標高約390mの大垂水峠で下車する。
《高尾山へ》
峠からスロープを上り、山道へと入っていく。少し上った涸れ沢のあたりで早速シモバシラを見つけた。いままで見たことがない場所だった。けっこうな群落で、これは幸先が良い。先に進み、ケルンに埋もれた地蔵を通過し、鉄塔下の広場に出る。
一息ついてから一丁平に向かう尾根を上るが、この尾根がシモバシラのよく見られる場所である。この日は今まで見たことがないほど純白のシモバシラが百花繚乱であった。どれ一つとして同じ形はなく、輪のような形や8の字の形、ひだのようにかたまった形などがある。防火帯の尾根で昼間は日当たりの良い場所だが、道の左右にいくらでも見ることができた。写真を撮りながら、ゆっくりと尾根を上った。
一丁平の展望デッキに出て、富士山を望むがあいにく雲が多くその姿は見られない。しかしながらこの日の主役はシモバシラなので、良しとする。
一丁平園地のトイレの裏手から北面の道を進む。主要道から外れているので人通りが少ない道である。ここは右の山側の斜面にシモバシラが多く見ることができる。
5号路に合流し、石段を登っていく。ひと登りすると、人があふれる大見晴台に到着する。丹沢の山並みは見えるが、富士は相変わらず雲がかかって見えない。三角点のある高尾山超を通過し、京王高尾口の方へ降りていく。人の流れと逆流するように、次々と登ってくる人たちとすれ違う。皆一様にマスクを付けているのには感心する。世界広しといえども山登りでほぼ全ての人たちがマスクを付けているのは、ここ高尾山くらいなものだろう。
舗装道を進んでいく。薬王院周辺は初詣客が加わりさらに混雑してくる。拝殿の前では長蛇の列ができ、行列に並んでまでお参りをするつもりはないので、素通りする。
タコ杉のあたりの斜面にもシモバシラを見ることができた。この日はどこでもシモバシラが発生しているようだ。周りのほとんどの人は感心なく通り過ぎているようだが。
ケーブル乗り場を通過し、1号路を降りていく。この道を下るのは久しぶりだ。けっこうの急傾斜を気をつけながら降りていく。
東海自然歩道起点まで下ると、駅まではすぐである。新しくなった高尾山口駅に到着し、二時間半の充実した山行を終了する。
毎年、冬の高尾山でシモバシラを見に来ているが、今回は今までで一番多くのシモバシラを見ることができた。昨年は全く見つけることができず、温暖化の影響か、とも思ったがどうやらそうでもないらしく、やはり訪れるタイミングが重要なようだ。
《登山道の花》
【1.シモバシラ1】 |
【2.シモバシラ2】 |
【3.シモバシラ3】 |
【4.シモバシラ4】 |
【5.シモバシラ5】 |
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Camera:CANON EOS M6