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丹沢の山−蛭ヶ岳

丹沢の山−蛭ヶ岳

踏み跡しっかりマイナールート

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【蛭ヶ岳山頂からの富士】

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山行情報
日程 2008年11月23日(日)
山名(山域) 蛭ヶ岳(丹沢)
入/下山地 伝道
メンバー 大山、Chifu、福島
行動時間 7時間24分
歩行
距離
登り
下り
歩数
10.8km 1,630m 1,630m 21,408歩

コース(タイム)

横浜(5:40)=魚止橋(8:08)−(11:39)蛭ヶ岳(12:43)−(15:25)魚止橋=(21:40)横浜

 《山概略》
 今年の2月に姫次へ行く途中、車の中から蛭ヶ岳の山腹に馬の形をした雪形が見えていた。その名も白馬尾根の白馬で、登山ルートもあるという。それならばとそのルートでいつか歩いてみたいと思っていた。それが今回実現した。目指すは神奈川県最高峰の蛭ヶ岳である。

 《アプローチ編》
 いつものメンバーを橋本駅で拾い、早戸川上流の登山口へ向かう。川に沿った林道はひっそりとして人の気配がないが、ある一画に来ると路上駐車や河川敷に大量に駐められた車が見えてくる。川をせき止めて作った釣り堀に来ている人たちだそうだが、数百人かの人たちが来ているようだ。何かイベントでも行われているのだろうか。
 釣り堀地点よりさらに奥へ進み、丹沢観光センター(平成16年9月に廃業)の横を通過する。魚止橋の手前に車幅の広いところがあり、そこへ車を駐める。この先の林道は未舗装になっている。

 《蛭ヶ岳へ》
 魚止橋を渡ってすぐに左手の藪の中に入っていく、あたりは車の部品が散乱しており不法投棄の場所になっている。歩きにくい道無き道を落ち葉を踏みしめながらざくざくと歩き、先が思いやられたが、迂回した林道をショートカットしただけで、間もなく未舗装の林道に出た。そのまま林道を700mほど歩くと終点で少し広い場所になる。地図では伝道という場所になっている。ここまでは車で来られそうだ。

廃屋  登山口はわかりにくいが、林道終点から右斜面を登っていく。よく見ると登山道には赤テープやリボンでマーキングしてある。伝道沢に出て徒渉する。細いので石伝いに渡ることができる。道は谷筋をトラバース気味にしばらく続く。廃屋となった小屋の前を通過し、崖に架かった橋を何度か通過する。

 登山道は早戸川にぶつかり沢沿いの道になる。何度か徒渉するが木橋があるので渡りやすいし、道の目印にもなっている。雷平に到着すると、二人組の男性が地図を広げて道を探しているようだ。蛭ヶ岳の周回ルートでちょうど我々と逆のコースをたどるとのことだった。

雷滝  雷平で少し休憩して、右手の原小屋沢沿いに進む。巨岩を避けたり越えながら上流へと進む。尾根に取り付くところで突然大きな滝が現れる。地図には載っていないが雷滝というそうだ。滝は高さが20mほどで水量は多い。滝の下でしばらく写真を撮りつつ休憩する。
 沢から離れて蛭ヶ岳に直登する尾根に取り付く。急な斜面を登るとすぐ右手に先ほどの雷滝の上部に出る。その先に皿の道標がある。白い皿に旧道中ノ沢と蛭ヶ岳への方向が示されている。なぜ皿なのだろうか。欠けてない皿はここだけで、下には欠けた皿が枝にぶら下がっていた。

 しばらく急な登りが続いたが、ブナの森にはいると傾斜は緩やかになり歩きやすくなる。ブナに囲まれたところで休憩をとる。地面は落ち葉に覆われ気持ちの良い場所だ。この日は天候に恵まれ、周りの景色がよく見える。すぐ隣には三ツ峰のピークが三つ綺麗に見え、相模原の町並みも一望できる。
 白い綿状になったマルバダケブキがそこかしこに見られる。アセビ、もみの木
 尾根の登りを再開し、ブナの森を抜けると眺望を遮るものがなくなり、見通しが良くなり遠くの山なみがよく見えるようになる。関東平野が一望でき、筑波山の姿も見える。丹沢にきてこれほど眺望が良いのは初めてのことだ。
 草原の斜面の上の方に蛭ヶ岳山荘の屋根が見えてきた。山頂はもうすぐである。小屋の手前には小さな追悼碑がある。1950年に墜落した米軍機の操縦士の子息が06年に建てたようだ。

蛭ヶ岳山頂  蛭ヶ岳山頂(1673m)に着いて驚いたのは、人が多いことだった。この山頂に立つのは4度目だがこれまで人っ子ひとり見かけることはなかった。そして、富士山が綺麗に見えたことである。これまでは常に雲に覆われていたのである。今回は最高に好展望に恵まれた。富士山から左に目を転じると、愛鷹山、金時山と箱根の山、伊豆半島の天城山、大島の三原山などが見渡すことができた。

 山頂で昼食休憩(といってもすでに途中の休憩で食べ終えている)を小一時間ほどとり、下ることになった。下りは白馬尾根だ。まずは主稜線を鬼ヶ岩の頭まで移動する。途中振り返ると、蛭ヶ岳の丸い山頂の左に富士山が見えている。スーちゃんとすれ違う

鬼ヶ岩の頭へ向かって  鬼ヶ岩の頭(1608m)から北東に延びる尾根が白馬尾根のようだ。鹿よけの柵に沿って下っていったが、少し下るのが早すぎたようだしばらく行くと、明瞭な踏み跡が稜線から伸びている所と合流した。地図には波線すらない道ではあるが、踏み跡はしっかりと登山道になっていて、迷うことは無さそうだ。

白馬の頭  樹林帯を抜けると開けた場所に出て視界が広がる。このあたりが白馬の頭の部分になるそうだ。ススキの原になっていて正面には相模原の町並みが見える。ここで少し休憩する。
 踏み跡は尾根から少し左寄りに下っている。大山さんは以前ここを尾根づたいに降りて行き、遭難しかかったそうだ。その頃は踏み跡もほとんど無かったようだ。
 道はスギの植林帯に続き、シカ柵に沿って下る。シカ柵のゲートを2回くぐると沢に出る。今朝通った雷平である。

 雷平から大滝をピストンで見学しようかとの案もあったが、往復1時間余りかかり、途中暗くなるおそれもあったので、おとなしく下山することになった。早戸川沿いに来た道を戻り、駐車スペースに帰還。魚止橋付近ではもう暗くなろうかと言うのに、あたりをうろうろしている車が何台かあった。いったい何をしに来ているのだろうか。
 今回は温泉無しでまっすぐ帰る。新小倉橋手前の信号までは酷く渋滞したが、その後は順調で、橋本駅を経由し通常渋滞の16号線で自宅へ帰った。

Camera:Canon IXY 910is

NOYAMA
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