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山梨県の山甘利山・千頭星山 |
【広域図】 横浜(4:15)−(6:48)広河原(7:10)−(7:28)甘利山−(8:35)千頭星山−甘利山−(10:25)広河原−太陽館−(17:30)横浜 レンゲツツジで有名な山梨県の甘利山は、シーズンともなると駐車場が大混雑するというので、気合いを入れて朝早く4時に出発した。外は当然暗いが、徐々に明るくなってくる。国道20号まで来て、いつもならそのまま一般道を走るのだが、この日は早く、早くと言うことで、相模湖ICから高速に乗る。それでもコストパフォーマンスを考えて、勝沼ICで下りる。ここからの国道20号は渋滞もなく快適である。あまり快適すぎて、食料調達のためにコンビニへ立ち寄る機会を逸し、けっきょく登山口までで最後のコンビニと思われる、船山橋の店でお茶とおにぎりを買い求めることになった。これを逃していたら、朝食と昼食を抜きになるところであった。 甘利山への林道は思いのほか長い。そしてかなり上の方まで続いている。道標がありいつの間にか1000mを突破していた。この先の駐車場の標高は1638mあり、丹沢山の最高峰とさほど変わらない高さだ。更に意外だったのが、朝6時台の時間にもかかわらず、下ってくる車の多いこと。離合するのに苦労する場面もあった。 【広河原登山口】 シーズン中の駐車場は大混雑するので覚悟が必要だ。 広河原駐車場は思った通りほぼ満車であった。第一駐車場の一番奥にかろうじて空きスペースがあった。第二駐車場は見ていないが、そちらの方はもっと空いていたのかも知れない。駐車場から甘利山に向かう人は皆、三脚を方に担いでいる。やはりレンゲツツジを撮るのが目的なのだろう。 駐車場の入口にハイキングコースの案内板があるので、それを見てだいたいのコースを確認する。今回は甘利山を経由して千頭星山までを往復するコースだ。登山道はロープで仕切られていて、植物を保護しているようだ。花が咲きそうなところには写真付きでその花を紹介しているカードが、ロープにぶら下がっている。この時期で咲いていたのは、マイズルソウ、シロバナノヘビイチゴ等。レンゲツツジも咲いているが、満開ではなくぽつぽつと咲いている程度だ。いつの間にか富士山が見えてきた。広い場所になり、路は木道となる。このあたりもレンゲツツジの群落なのだが、花付きが悪い。よく見ると葉の付いていない株が多い。残念ながら今年ははずれ年のようだ。後に売店で知ったのは、去年からの日照不足と冷夏、今年の五月の遅霜の影響で不良ということであった。 【甘利山頂上】 駐車場との標高差はわずか。 【甘利山頂上からのパノラマ】 木道の先が甘利山の頂上である。まだ15分くらいしか歩いていない。山頂は広く、見通しがいい。富士山や八ヶ岳、奥秩父の山々が見渡せる。鳳凰山はすぐ近くにあるのだが、それは前衛の千頭星山が邪魔して見えない。 続いて、千頭星山へ向かう。何とも意味ありげな山名だが、干頭とは動物がたくさん住んでいる所、星は山の形が法師に見えることから千頭星山と言う説もあるようだ。甘利山の山頂から少し下って、すぐに急坂の登りになる。道の脇にはレンゲ色の花がちらほらと咲いている。道は奥甘利山のピークを左に巻いているが、ピークに寄ってみた。ほんの数十b先にピークはあったが、樹林に囲まれ眺めはなく、何ということもない。また元の道に戻って、千頭星へ向かった。 【富士とレンゲツツジ】 今年のレンゲツツジは不良で、一面のオレンジ色は期待できない。 振り返ると富士山のよく見え、花の写真などを撮っているうちに大西峰という尾根に出る。右手に行くと御所山経由の青木鉱泉。左手が千頭星山となる。しばらく笹原ののんびりした歩きとなる。その道なき笹原から何人もの登山者が、こちらの方にやってきた。何かあるんですかと訪ねたら、別に何も、と言う答えが返ってきた。あとから考えると、鳳凰三山の眺めを探していたのだろう。樹林が邪魔していなければ、眼前に迫る鳳凰の岩波が見えるはずだったのだ。この尾根からでは、鳳凰山の姿はちらっとしか見られない。 千頭星の山頂直下は急坂となる。それを登るとカラマツ林に囲まれた千頭星山山頂(2138m)に着く。山頂と言っても、林の中の一地点で、眺望がないので山の頂という感じがしない。山梨百名山の道標と三角点の石柱があり、それが唯一の山頂としての証だ。その石柱が腰掛けて休むのにちょうど良い。誰もいないのでそこに座って休んだ。 【千頭星山頂上】 標高2138m。カラマツ林に囲まれ眺望はない。それでも一応、山梨百名山。 千頭星山の先は苺平経由で鳳凰三山縦走ができる。青木鉱泉から大西峰に戻る周回コースも考えられるのだが、少なくとも一泊は必要になってくる。しかしこの日はお気楽日帰り準備しかしていないので、来た道を戻ることにする。 帰りは、何とか鳳凰三山の姿を見てやろうと思い、多少コースを外れて藪こぎをしたが、ついに樹林帯が開けたところを見つけることはできなかった。ちらっと見える地蔵岳のオベリスクは以前その上に立ったことを思いおこさせた。大西峰を越えて甘利山の頂上まで戻ると、ハイカーの姿がかなり増えていた。全員がカメラマンだ。こちらも頂上付近を少し散策し、富士山とレンゲツツジが写る場所を探した。 駐車場まで戻り、いつものようにガイドブックで温泉を探すがあまり良さそうな所を見つけることができなかった。以前よく行った明野村の太陽館に行くことにした。そこからなら鳳凰三山が見えることが分かっていたからである。
Camera:SONY DSC-U30 |
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