凍った雪は危険!静かな山梨百名山
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日程 |
2004年1月3日(土) |
山名 |
飛竜山 |
山域 |
山梨県 |
入/下山地 |
後山林道終点 |
メンバー |
単独行 |
横浜(4:45)=(7:00)後山林道終点(7:20)−(7:41)三条の湯−北天ノタル−(10:11)飛竜山−前飛竜−サオラ峠−(14:06)後山林道終点=もえぎの湯=横浜
飛竜山というのは名前がいい。しかしあまり著名でないこの山はガイドブックも少なくその名の由来は分からない。別名で大洞山と言うらしい。場所は雲取山の西方にあり、登山口も雲取山の登山口と同じである。後山林道を車で行ける所まで行くと駐車スペースがある。このあたりの地面は凍っていてツルツルに滑る。
林道終点から、三条の湯方面に行く。歩いている登山者は皆、雲取山が目的のようだ。私が飛竜山の方へ行くというと、あっちはがちがちに凍っているでしょうね。と不安な事を言う。この日はアイゼンを持ってきていなかった。
【三条の湯】
湯と言うからには温泉があるのでしょうが、以前来たときも温泉には入っていない。
(7:41)
左下に三条沢を見ながら歩いていると、三条ノ湯の小屋が見上げる位置に建っている。小屋まではつづらの急坂を上る。三条ノ湯から雲取山と飛竜山の道が分かれる。小屋の裏手の斜面を登る。稜線の北天のタルまでなおも急坂が続き一気に登る。
【北天のタルから】
明るく気持ちがいい。雲取り方面はすぐ手前の山が邪魔で見えない。
(9:22)
道には所々残雪がある。日の当たる部分の方が凍り付いて滑りやすい。日陰の方がむしろ雪がサクサクしてグリップが効くので危険はない。
登山道の残雪にはどう見ても熊の足跡。しかも登山道に沿って歩いているようだ。 山頂へは半分ほど回り込んでから折り返すような形で登っていく。山頂への分岐の所では飛竜権現の小さな祠がある。
飛竜権現から山頂へはすぐかと思われたが結構歩いた。山頂は木々に覆われた中にあるが、東面の方はかろうじて眺望があり、山頂の標識も眺望の方を向いている。三角点の標石も近くにある。
【飛竜山山頂】
標高2069m
(10:17)
山頂から飛竜権現まで戻る。地図上ではこのあたりにハゲ岩というのがあるようで、探したのだが見つからなかった。前飛竜方面への稜線を歩いた。
前飛竜の少し先の岩岳尾根への分岐は、今回のルートで一番眺めが良かった。岩の上に登ると360度の展望が広がる。
【唯一の好展望地】
岩の上に立つと、ぐるりと360度の展望が広がる。
(11:14)
ミサカ尾根を下っていくと熊倉山の山頂に到る。ここにも三角点があり、その標石に寄りかかるように山頂の標識が可愛く置いてある。更に尾根を下っていくとサオラ峠に出る。三条ノ湯を過ぎてからここまでほとんど人に会わなかったが、峠では私の進行方向に背を向けて座っている一人の女性がいた。狭い登山道だったため私がちょうどその女性の背後から近づく形になったので、びっくりしたようだった。熊とでも思ったのだろうか。その女性は丹波の方から登ってきたそうだ。
サオラ峠から左手前の方へ進路を取り、駐車場へ向かう。ここからはほとんどアップダウンはなく山腹をトラバースすることになる。距離は長く、ところどころには雪もある。 3度ほど沢を横切るが、いずれも夏場には憩いの水場となりそうなところだ。今は冬なので寒々しいだけであるが。最後の方で駐車場へのショートカット道があるはずだったが気づかなかったので、けっきょく三条ノ湯まで来てしまった。そこからは来た道を駐車場まで戻った。
山行後の温泉は奥多摩駅の方へ車を走らせ、何度か行ったことのある、もえぎの湯へ向かった。駐車待ちの列ができており、8分ほど待って駐車場に入ることができた。人気の温泉だ。湯自体は天然温泉ではない(源泉19度)が、首都圏から近いので訪れる人は多い。
温泉情報
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奥多摩温泉「もえぎの湯」★★★
入場:750円(2時間),休館日:月曜日
3月〜11月9:30〜21:30,12月〜2月9:30〜19:00
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Camera:CANON EOS 10D,SONY DSC-U30
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