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山梨県の山

西御殿岩


MAP予定
山頂の岩場にちょっと難儀
日程 2004年03月28日(日)
山名 西御殿岩
山域 山梨県
入/下山地 三ノ瀬
メンバー 伊達、大山、石川、城村、福島


横浜(5:00)=(7:30)三ノ瀬(見晴らし屋前)(10:00)−(11:49)将監小屋−(12:28)山ノ神土−(13:35)西御殿岩(14:27)−七ツ石尾根−(16:34)三ノ瀬(見晴らし屋前)=のめこいの湯(18:40)=(21:50)横浜

 仲間の企画した山行に便乗することにした。行くのは西御殿岩。聞いたことがない。集合場所が奥多摩駅なので、その周辺を地図で探したが見つけることができなかった。インターネットで検索するといくつか記録があり、どうやらもっと西の方にあるようだ。笠取山の少し西にその山があった。
 横浜から16号線を北上、相模湖経由で20号に入り、上野原から小菅村につながる道を走る。道が狭いが、ほとんど車は走っていない。鶴峠を越えた小菅村は山あい奥深くにあり、都会からは隔絶の感がある。一番大きな看板は、「小菅温泉」だった。その小菅村を越えて丹波山村に入る。国道411号の青梅街道を西に走り、市ノ瀬川を横切った後、左に急カーブするところで右手の林道に入っていく。ここも狭く落石が転がる道を登っていく。キャンプ場を越え、三ノ瀬の集落に見晴らし屋という民宿があり、その駐車場が今日の登山口となる。
 道中全く渋滞がなかったため、2時間半で来ることができた。奥多摩駅で集まった皆が来るまでは、あと2時間ほどある。一眠りして皆を待った。
 ふと気づいたらすでに皆集まっていた。今回の山行は雪を楽しむのが目的で、スキー板やワカンを皆準備していた。しかしながらどうも雪は無さそうだ。2人だけワカンを持っていくことになった。

【三ノ瀬の登山口】

 人里離れた山奥に人里があった。車は民家の前に停めさせてもらった。


 民家の脇の林道を歩く。この林道はすぐに車止めがあり、車での進入はできない。林道には雪が10cmほど積もっており、車のわだちができている。この先にある将監小屋の車だろうから、そこまで林道が続いていることになる。道はゆっくりとした上り坂のため距離は長くなる。途中何回か小休止をとりながら、2時間弱で将監小屋に着く。

【林道を歩く】

 将監小屋まで続く林道。本来ならここはワカンやスキーで進むはずだったが、積雪は5cm程度。それもところどころ地面が現れている。


 小屋の脇に水場があり、コップも置いてあったので、喉を潤す。小屋から峠までは防火帯の急坂で、ゲレンデ上になっており雪でまっ白だ。それでも昨年よりは雪は少ないらしい。
 防火帯の急坂は雪の少なそうな左端を登っていく。雪に光が反射してまぶしい。サングラスを持ってこなかったので、薄目を開けて前を見る。雪原の将監峠に到着する。このあたりが一番雪が多い。深いところで30cmくらい。

【将監小屋横のゲレンデ】

 防火帯がゲレンデのようになっている。しかし雪は少ない。ここを登ると将監峠になる。


 将監峠から左の方へ西御殿岩を目指す。再び登りが始まり、少し下ったところに七ツ石尾根への分岐がある。帰りはこちらの方へ下っていくことになる。このあたりは牛王院平というらしい。わりとすぐに山ノ神土という分岐点まで来る。地図上には1872mの標高マークがある。
 山ノ神土から日本二百名山の和名倉山へのルートと西の方へトラバーススするルート、そして、その間に唐松尾山に向かう稜線コースがある。西御殿岩へはその間のコースをたどることになる。13年前のエリアマップでは唐松尾山に到るまでは波線コースで難路となっているが、最近のマップでは一般路となっていた。山ノ神土から30分ほどで西御殿岩へ向かう分岐に出る。当初はその分岐を見つけるのは難しいと思われていたが、しっかりと標識が立っていた。しかしそこからは、踏みあともなく、中途半端な雪で道が隠れていたため道を探しながら歩くことになる。東の方へ戻るように歩いているうちに、目印のビニールテープも見られるようになったので、それを頼りに進んでいった。

【西御殿岩】

 西御殿岩の頂上からの眺めはいい。


 ピークが西御殿岩というだけに、山頂直下は岩登りをすることになった。張り付いた雪をかき分けつつ、よじ登っていくと、これまでほとんど見られなかった眺望が広がった。岩の山頂は広いものではなく、遮るものがないので、360度を見渡すことができる。皆が集まったところで昼食とする。そういえば記念写真を撮っていなかった。
 来るときは何とか登った岩場であったが、下りは慎重を要した。しかし5人登ったあとだったので嫌らしい雪はあらかた取れていて、思ったより楽に下ることができた。帰りは結構速いペースで歩く。七ツ石尾根ルートも道がはっきりしており林道と違って一気に下る。登り3時間半に対し、下りは2時間で駐車場まで行き着くことができた。

【のめこい湯】

 駐車場から、坂を下り、吊り橋を渡り、ようやく温泉の建物にたどり着く。


 温泉は丹波山村の丹波山温泉「のめこい湯」へ。国道411号線の丹波山村役場の近くにある。駐車場は東京方面のナンバーが多かった。車から降り、温泉までは吊り橋を渡って少し歩く。最近立て替えられたらしく、建物は真新しく風呂も大きい。和風風呂とローマ風呂があるが、この日の男湯は和風風呂だった。源泉が44.3度と言うからかけ流しだろうか。少しぬるっとしたいい湯であった。
 風呂から上がって食事をしたかったが、食堂は18時で閉まってしまった。来たときと同じ小菅村経由の峠道を通って横浜へ戻った。

温泉情報
丹波山温泉「のめこい湯」★★★★
単純硫黄温泉、PH9.6、泉温44.3度、湧出量214g/分
入場:600円(3時間),休館日:水曜日
4月〜10月10:00〜20:00,11月〜3月10:00〜19:00

Camera:SONY DSC-U30

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