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野伏ヶ岳-日本三百名山 野伏ヶ岳-日本三百名山 残雪時期が登山時期 残雪時期が登山時期 【急登の尾根を登る】
コース(タイム)白山中居神社(8:00)-(12:17)野伏ヶ岳(13:09)-(15:35)白山中居神社
《山概略》
《野伏ヶ岳へ》 この時期にしか登れないという山だけあって、朝早くから登山者が集まっている。そのほとんどがスキーでの滑降を目的としているようだ。登山靴で臨むいわゆるツボ足は少数派だ。スキー組も30分ほどで準備を済ませいざ出発。 初めは舗装道を歩くが、それは除雪されている道だ。1本目の橋を渡り、2本目の橋は除雪されておらず雪が欄干よりも高く積もっていた。その上を歩くのは不思議な感じだ。あまり端を歩くと雪が崩れて川の方へ落ちてしまう恐れがある。慎重に進んだ。 道は雪で覆われた林道となる。多くの人が歩いているので、雪はある程度締まっているが、ときどき踏み抜く事がある。普通の道よりは体力を消耗する雪道である。 林道歩きは結構長く、つづらの林道をショートカットしようとし、急斜面に取り付いた。しかしそれがかなりの傾斜で苦労して登る事になる。しかもそれは失敗し、普通に林道を歩いていた仲間に追い抜かれる事になった。
樹林帯の林道を抜けると、急に目の前に雪原が広がる。以前は牧場があった場所だ。目の前に野伏ヶ岳の山頂が見えている。まだ距離はありそうだ。 はぐれた仲間から電話がかかってきたが、風が強く声が聞き取れない。前を歩いているのかまだ後ろにいるのか分からなかったが、しばらく待っても来なかったので、先に進む事にした。 雪原はアップダウンが少なく楽に進む事ができる。この辺りはキャンプをする人もちらほら見かける。すでにラッセルをするほどの雪ではないので十分に日帰りが可能な山だが、連日登っているのだろうか。雪原のキャンプは気持ちが良さそうだ。
雪原で楽な歩きをした後は、尾根の登が待っている。尾根といっても尾根筋に沿って登るのではなく、側面から尾根に取り付くためかなりの急登である。そこはだいぶ手前から見えていたのだが、苦労して登っている登山者の姿が見えていた。実はそれは仲間の姿だったのだが、その急登を登っていくと仲間に追いつく事ができた。急登はスキーよりもツボ足の方がはるかに早く登る事ができる。
尾根に出て少し休憩してから尾根筋を歩き始めた。そこも急な登りだが、先ほどの登りよりは楽だ。山頂付近には豆粒が並んでいるような多くの団体登山者の姿が見えている。あそこまで行くにはまだまだ苦労しなくてはならない。 尾根はまばらにしか木が生えていないため見通しが良い。ときおり上の方からスキーで降りてくるが、あっという間に過ぎ去っていく。山頂直下には雪の大きな割れ目があり、そこを越えるために少し平行移動して歩きやすい場所に移動した。雪崩が起きないとも限らない危険なところだ。
急坂は山頂まで続く。周り一面雪なので山頂までは一直線に歩けばよい。まわりにそれ以上高いところが無く、人が集まっているのが野伏ヶ岳山頂である。標高は1674.3m。山頂を示す標識はなく、積雪が何メートルあるのかも分からない。雪の下には三角点があるはずだ。 山頂からは360度の大展望で四方を山に囲まれている。しかし山頂は広いのでパノラマ写真を撮るのは不適であった。すぐ近くに白山が見え、道のようなものが続いているのが分かる。山頂は多少の風は吹いているが、寒いという事はなく、気持ちよく休憩できる。 あとからスキーの仲間が登ってきて、少し休憩してから記念写真を撮り下山する事になった。スキー組は遠回りで下るらしく、自分は来た道を戻る事にした。傾斜があるところではヒップソリでを使う事ができるので、多少は時間短縮はできる。 スキー組より一足早く下り始め、尾根の側面の下りまでは急斜面が多いので、ヒップソリが活躍した。下りながらもまだ登ってくる人たちが何人か見られた。雪上キャンプでもするのだろうか。下りの林道はやけに長く感じ、へとへとに疲れた頃に駐車場に到着した。スキー組はすでに戻っていて、全員無事に下山を果たした。 下山後は帰り道にある満天の湯へ立ち寄った。聞いた事がある名前と思ったが、我が家の近くにある天然温泉と同じ名前で、全国チェーンの温泉のようだ。こちらの料金は高めで800円。案外混み合っていた。食事は豊川まで移動してから取る事になった。 夜は豊川の仲間の家にお世話になり、翌日は新城市の比丘尼城址へ行き桜を見に行った。まだあまり咲いていなかったが。中部地方で充実の週末を過ごし、横浜へと帰った。
Camera:CANON PowerShot S100
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