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日本三百名山−山伏 日本三百名山−山伏 安部奥の最高峰を登る... 安部奥の最高峰を登る... 【山伏頂上】
コース(タイム)駐車場(8:50)−(12:13)山伏(13:02)−(15:23)駐車場
《山概略》
正月休み直前の梅ヶ島キャンプ場で朝を迎え、朝食やらテント撤収を行っていると、意外と時間がかかり、車で登山口に移動すると9時近くになっていた。 【登山者用駐車場入口】 西日影沢沿いの林道は途中からダートになる。車止めの手前に登山者用の駐車場があり、そこに車を止めた。トイレ等の施設はないので、梅ヶ島の道路沿いにある公衆トイレを利用しておく必要がある。 山伏に向けて歩き始める。我々より遅く到着して登山準備をしていた単独の爺さんに挨拶をすると無視された。車止めの先をさらに続く林道をしばらく歩き、やがて工事のため道はとぎれるが、その手前右手に登山口がある。 登山口から山に入ると、道に平行して軌道が引かれている。この先に果樹園でもあるのかと思ったが、あとでワサビ畑があることがわかる。地面から50cmほど浮いた一本のレールが登山道に沿って続いている。沢には板の橋が架かっていてそこを渡る。岩にはつららが生えていて、大山さんが写真を撮りまくっている。 杉林の中を登っていくと水場がある。塩ビパイプからちょろちょろと水が流れ出ている。この先にも水場があるが、ここの水場が一番うまいようだ。上流はあまり濾されてなく鉄分が多いらしい。 右手後方から軽快なエンジンの音が聞こえて来る。先ほどの軌道をトロッコが上ってきた。一本のレールの上を走るトロッコは運転手が立ってバランスを取っているようだ。人が乗らないとトロッコは走れないのだろうか。このあたりはワサビの段々畑が続いているが、もう生産は行われていないのか、かなり荒れている。 【荒れたワサビ棚】 登山道のすぐ脇にはワサビの段々畑跡が続いている。 その段々畑跡で休憩しワサビの残骸を観察していると、先ほど駐車場で無視した爺さんが現れ、突然怒り出した。さんざん悪態をついて山伏山頂方面へ去っていった。我々一同は唖然としただけであった。 沢沿いの急坂が続き、頭上に大きな岩が見えてくる。その名も大岩で、岩の左手にはワサビ小屋がある。巨岩は斜面に腰を据えているが、落ちてきたらひとたまりもない。それを支えるかのように何本かの木で支えているのは一興か。 【巨岩の下を通る】 今にも落ちてきそうな崖っぷちに大岩があり、その根元に向かって急坂を登る。 高度が高くなると徐々に足もとには雪が目立ってくる。地面も凍って滑りやすくなり、下りにはアイゼンをつける必要がありそうだ。 黄色いコップが置かれた水場を通過する。道は尾根に向かって登っていくがしばらくトラバースの道が続く。足もとの悪いところにはロープがかけられている。 ベンチのあるちょっとした広場で休憩。ここから尾根の登りになる。右手には梢の間から富士山の姿が見え隠れする。昨日と変わらずこの日も快晴だ。 牛首峠との分岐を通過する。すでに雪が数センチ積もっている。 【足もとには雪】 左に行くと牛首峠。まっすぐ行くとやがて樹林帯から出て、視界が広がる。 【青空の下には富士】 山頂付近は高原のようになっている。ヤナギランなどの高山植物を保護するための柵が張り巡らされている。ようやく樹林帯から抜けて、右手にはササ原越しに富士山がしっかり見える。富士を西からみることは滅多にないが、どこからみてもその姿は変わらない。富士の手前には日本一と言われる大谷崩れが見える。 山伏の山頂(2013.7m)に到着する。登ってくる間に何人もの下山者とすれ違ったので、すでに山頂にはほとんど人がいない。我々がこの日最後の登山者となったようだ。 山頂はその部分だけ笹が刈り取られているようで、そこは雪に覆われている。奥の方へ行くと、南アルプスの眺望が見えた。3000メートル級の山々は雪で真っ白だ。山頂の雪の上で車座になり、昼食を食べてから下山した。 下山後は梅ヶ島新田温泉黄金の湯へ向かった。山奥の温泉のため早く閉じる心配があったが、受付時間は16:30までだった。16時少し前に着いたので、のんびり入ることができた。湯は強いアルカリで、入った瞬間に肌がぬるぬるになった。 湯上り後は温泉の食堂で夕食にするつもりだったが、すでに終了していた。この日はこの近辺で泊まる予定なので、ここで夕食にありつけないとなると万事休すである。係りの人に訪ねると、キャンプ場近くの食堂が遅くまで開いているとのことだった。さっそく車で移動しその食堂に飛び込むと、もう終わっているような雰囲気だったが、麺類ならば出せるという。山芋そばを注文した。 閉鎖したキャンプ場の駐車場で車中泊し、翌日は実家の福岡に向けて西へ向かった。途中、奈良県の三輪山を訪れた。
Camera:Canon IXY 910is,EOS KISS X2
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