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仙丈ヶ岳-日本百名山 仙丈ヶ岳-日本百名山 何度も山頂にだまされ絶景の山頂へ 何度も山頂にだまされ絶景の山頂へ 【小仙丈ヶ岳からの仙丈】
コース(タイム)北沢峠(5:41)-小仙丈岳-(10:53)仙丈岳(12:24)-馬ノ背ヒュッテ-(16:05)北沢峠
《山概略》
《仙丈ヶ岳へ》 北沢テン場から林道の方へ歩き、林道を横切るような形で山に入る。沢に簡単な橋が架かっているのでそれを渡る。橋の手前にはホースで水が流れるようになっていて、飲むことができる。橋の先には仙丈岳二合目コース入口と道標がある。 しばらくシラビソの樹林帯が続き、北岳みはらし台というところで北岳の山頂がちょこっと見える。まだ標高が低いので、これから登っていくともっと大きく見えるはずだ。 我々のペースはすこぶるゆっくりで、後ろから来る登山者に次々と抜かれていく。この日も北沢テン場に泊まる予定なので、あまり時間を気にしなくても大丈夫だ。この日のうちに下山しようと思ったら、北沢峠15:30発のバスに間に合わなければならない。強者は日帰りで往復することも可能なようだ。 樹林帯の中からはときどき遠くの山が見えている。四合目の道標の所では再び北岳が見え、肩の小屋も見えてくる。なぜか北岳の方しか見えないのは偶然だろうか。
大滝頭まで2時間近くかけて登り、ひと休みする。馬ノ背との分岐となり、ここからは周回コースとなる。まずは小仙丈岳を目指してまっすぐ尾根を登り続ける。足もとに岩が増える頃には樹林も背が低くなり、ハイマツ帯となる。徐々に大展望が広がってくる。初め頭の先しか見えなかった富士山も、登るにつれて大きくなっていく。 小仙丈岳(2855m)に到着し、改めて360度の眺望を楽しむ。岩場の山頂は多くの人が休んでいるが、大パノラマの写真を撮ることができる。仙丈岳の山頂はまだまだ遠く、小仙丈カールの綺麗な斜面が見える。うねうねと続く登山道に多くの人が歩いているのも一望できる。
小仙丈岳だけから仙丈ヶ岳の山頂にかけては、高山植物の花々も咲き誇り、眺望を楽しんだり花を見たりと忙しい。何度も偽ピークにだまされながらも黙々と登り、もう山頂かと思う頃にようやく遠くに人だかりの山頂が見えてくる。 白い岩の積み重なる道を登ると、登り初めから5時間ほどでようやく仙丈ヶ岳の山頂(3032m)に到着する。国内で17番目の高峰である。山頂には二等三角点があり、山頂の標識の前では順番に記念撮影が行われている。一通り眺望を楽しんでから、休憩は大仙丈ヶ岳方面へ少し行ったところで取ることにした。大仙丈ヶ岳まで縦走する人はほとんどいない。軽く食事をし、昼寝までして1時間半ほど過ごし、山頂から馬ノ背の方へ下った。
《北沢テン場へ》 仙丈小屋までは藪沢カールのザレ場の下りが続き、花もよく見られる。この時間になるとガスも出始め、見通しの良い眺めもときどきホワイトアウトする。仙丈小屋は休憩地となっていて、多くの人が休憩している。今回のコースでここが初めてのトイレ場となり、女性には貴重なようだ。
仙丈小屋でひと休みしてから少し下ると水場がある。水源自体は遠くにあるようだが、ホースで引いて登山客のために提供しているようだ。この周辺も花が多く、クロユリも見られた。 丹渓新道分岐のあたりから鹿よけの囲いが目立つようになる。近年鹿の被害で植物が食い荒らされているので、囲いは無粋だが仕方のない処置である。囲いの中はには多くの花が咲いている。 立派なログハウスの馬ノ背ヒュッテを通過する。この辺りは山小屋が続く。藪沢に下り、水量の少ない沢を渡渉する。この辺りから沢の左岸沿いの道に分岐するが、そちらは通行止めのようだ。大滝頭に向かって樹林帯の中を歩き、途中藪沢小屋を通過する。小さな沢を渡るが、上の方には少し雪渓が残っていた。
大滝頭からは登ってきた道を下る。この時間でも登ってくる人がちらほらと見かける。小屋に泊まるのだろうか。北沢峠まで一気に下ってテン場へ戻った。
《自宅へ》 三日目は帰るだけである。しかし連休最終日に帰りは一日がかりである。北沢峠のバス停には早めに着いたため、朝一の7:25発に乗ることができた。広河原からは乗り合いのタクシーに乗り(バスと同料金)、芦安の駐車場に着いたのは8:40。まずは温泉へ向かった。芦安の温泉はパスして、少し足を伸ばして、ゆ~ぷるにらさきへ向かった。ここは初めてである。開館時間まで時間があったので、ハイジ村の偵察をしてから温泉へ入った。 ゆ~ぷるにらさきは、プールと温泉があり、プール目当てで家族連れが多い。料金はプールも入れるので700円と高めだ。しかし、3日ぶりに汗を流すことができ、極楽気分を味わった。この温泉には食事の施設がなく、車で移動して駅前のそば屋に入った。今回は運転手ではないので、生ビールを堪能したことは言うまでもないことだ。 帰りの中央自動車道登りは昼過ぎから早くも渋滞が始まっていた。笹子トンネルの手前からノロノロ運転で、八王子までの予想時間は測定限界の3時間以上となっていた。これはたまらず、大月から分岐しいつもの道志経由のエスケープルートで帰ることになった。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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