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福建省世界遺産の旅-中華圏放浪 福建省世界遺産の旅-中華圏放浪 厦門から武夷山と客家土楼へ... 厦門から武夷山と客家土楼へ... 【武夷山九曲渓】
【武夷山風景区入口】 武夷山へ入場する料金はツアー料金に含まれているが、入り口の料金表を見ると意外とお高い。 1日券:140元 2日券:240元 3日券:160元 いかだ下り:100元 今回はいかだも乗る予定なので、計240元で3,600円くらいである。何でも安い中国だが入場料だけは割高である。 風景区へのゲートを通過し、石張りの通路を進んでいくと電気カート乗り場がある。風景区の中は広いので主要地点までは電気カートを使うことになる。その料金は別途料金で20元払うことになる(高い!市中のバスの10倍である)。歩くと相当な距離になるので、このカートは使った方が良い。 カートの座席は随時埋まり、満員となったところで出発する。風を切って走るカートの中は吹きさらしで、風雨避けのビニールのすだれもあまり役には立たない。寒いし濡れるしさんざんな目に遭う。ようやく到着したところは、緑に囲まれ奇岩が林立している。引き続きアスファルト道を歩いて奥へと進む。 途中、橋を渡るが川面を見ると、さっそくいかだ下りが行われている。本当にいかだで、竹でできているのが分かる。二人の船頭が長い竹の棒を巧みに操り、橋の下をくぐって行った。
徒歩は続き、道標によると天游景区に向かっているようだ。ちゃんと漢字にひらがなも振ってある。やがてゲートが現れる。天游峰登山の入り口で、ここでチケットを示して入場することになる。ゲートの横では駕籠が控えている。足腰の悪い人が利用するようだ。二人がかりで運搬することになり、料金は200元+チップと言うことだった。我々のツアーメンバーから2人が利用していた。
岩登りは階段が続く。標高は400mと言っていたので大したことはない。登り口がすでに高度を稼いでいるはずだ。 登りは一方通行のはずだが、逆流してくる人民が多い。狭いのですれ違いに手間がかかる。登っているとさすがに汗が出てくるので、上着を脱いで登り続ける。階段道にはときどきテラスがあり、写真を撮るチャンスがある。目の前には日本では見かけない光景が広がる。曲がりくねった川の両脇には巨大な岩がひしめいている感じだ。遠くに角のような双次鋒の岩が見える。名前があるのだろうが、ここでは分からない。川では筏が豆粒の大きさで流れていくのが見える。 天游峰という山頂があるのか無いのか分からないが、ツアー一行はそこへは行かなかった。展望台のようなところに二階建ての建物があり、そこがゴールのようだ。周りでは梅の花が咲いている。ここでしばらく、駕籠組を待った。勇ましく進んでいった駕籠組だが、徒歩の方が早かったようだ。
下りは建物の反対側を下った。登りとは違って緩やかな下り坂である。その代わり景色は見えない。駕籠もこのコースを上ってきたようだ。登り返したピークのところには売店がある。売店の店員は必ず若い女の子だ。飲料水中心の売店だが、定番の?ゆで卵もある。 石段をずずずと下っていくと武夷岩茶の畑があり、その先に広場がある。天気が良いとさぞ気持ちが良さそうなところである。岩には赤いペンキでやたらと文字が書かれている。来たときの道と合流し、九曲渓の橋を渡り、今度はバスに乗り込む。バスが行った先にはレストランがあり、昼食となった。これで武夷山前半戦は終了。 《午後はいかだ下り》 食事を終えると、いかだ下りの船着き場へ向かった。途中建物がいくつかあるが、ほとんどがテナント募集中の空き家だった。まだできたばかりの施設なのだろうか。川下りでは雨合羽を着た方が良いと言うことで、売店で5元でかった。薄いビニール生地でいかにも使い捨ての代物である。着ようとしたらボタンのあたりがさっそく破けた。 川辺に出ると、多くのいかだが並んでいる。それらのいかだが乗客を乗せて次々に出て行く。一台のいかだは一日に何度もローテーションできないだろうから、相当な数が準備されているのだろう。いかだはイスも含めて全て竹でできている。各イスには救命胴着が置かれているのでそれを着込むと出発である。いかだは一台6人乗りで、一人10元出し合って漕ぎ手にチップを渡すようガイドに言われた。何か裏があるような気がしないでもないが、一応言われたようにした。
川はそれほど流れが速いわけではないので、漕ぎ手が棒で川底を突きながら進む必要があった。漕ぎ手は乗客が言葉が通じない日本人だと思ってか、ほとんど説明をしてくれない。漕ぎ手の相方がまだ新人なのか、やたらと怒鳴りつけている。流れがカーブにさしかかったとき、いかだが一回転しそうになったときにはすごい剣幕で怒っていた。 九曲渓下りと言うだけに、九つの曲がりがあるのだが、岩には赤いペンキで大きく一曲、二曲と書かれている。最初の三つ四つまでは風景を楽しむ余裕もあったのだが、それ以上になると段々飽きてくる。しかも寒いし、雨に濡れるし、下の方ももよおしてくる。早くこの川下りが終わらないかと願うばかりだ。
それでもこの日は川が増水していたので、いつもより速いペースでいかだは進んでいたそうだ。二時間ほどかけてようやく川下りは終了した。上陸地点で5元の合羽を捨て、上に上がると土産物屋街がある、そこに無料の博物館(のようなところ)に入り、遅れているツアー仲間のいかだが到着するのを待った。遅れた理由は、六人組が重量オーバーで途中でいかだを乗り換えたためらしい。 武夷山風景区を出ると、マイクロバスに乗りいったんホテルへ戻った。部屋はチェックアウトしているので、一階のロビーでしばらく時間待ちとなり、再び隣の超市で買い物をする。 バスに乗り夕食会場へ向かった。バスを降りて、レストランの入り口までは土の上をしばらく歩く。広いレストランで煉瓦づくりの平屋の個室にちょうど10人が収まって食事をした。
《寝台列車で漳州へ》 食後は武夷山駅へ。20:22発の厦門行きK8745へ乗ることになる。降りる駅は終点の厦門ではなく、その手前の漳州東駅になる。536kmの距離を10時間55分かけてゆっくり走る。中国の鉄道駅はどこでも混雑しているが、この武夷山駅も多くの人民が待合室で待機している。我々は軟臥という寝台車なので、先を争って乗り込む必要はなく、最後尾で改札が始まるのを待った。 出発20分ほど前になるとようやく改札が始まり、ホームへと進んだ。厦門行きの車両は20両以上あるかと思えるほど長く、指定の車両までかなり歩いた。寝台は一部屋四人乗りで二段ベットになっている。我々は三人組であと一人は別の乗客になると言うことだった。武夷山駅ではその乗客は現れず、夜中に停車した駅で一人の人民が加わったがすでに寝静まっていて、その気配を感じただけだった。 K8745/K8748 武夷山-厦门 (快速)
武夷山(20:22)-(21:19)建阳(21:24)-(22:09)建瓯(22:14)-(23:20)南平(23:25)-(00:10)来舟(00:27)-(01:50)三明(01:54)-(02:48)永安(02:53)-(04:54)漳平(04:58)-(05:55)华安(05:57)-(07:17)漳州东(07:21)-(08:19)厦门
Camera:EOS KISS X2,SONY DSC-WX1
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