金山-ぐんま百名山
金山-ぐんま百名山
関東を一望する山城周遊
関東を一望する山城周遊
【金山城大手虎口】
○山行情報 | ||||
日程 | 2021年1月9日(土) | |||
山名(山域) | 金山(関東) | |||
入/下山地 | 親水広場 | |||
メンバー | 単独行 | |||
行動時間 | 2時間47分 | |||
歩行 | 距離 | 登り | 下り | 歩数 |
7.8km | 353m | 348m | --歩 |
○コース(タイム)
東山公園親水広場(07:53)-新田神社-(09:00)新田金山-(09:47)展望台-(10:32)東山公園親水広場
《山概略》
群馬県太田市にある金山は、足尾山地の南に位置する標高236mの独立峰である。文明元年(1469)、山頂を中心に金山城として築城され、その遺構が現在も残り、国の史跡指定を受けている。市の中心に位置するため、休日には多くの市民や観光客で賑わう山である。金山城は日本百名城に指定されている。
登山で行く日本百名城:大野城(福岡県)、高取城(奈良県)、等々
《アプローチ編》
マイカーで横浜を早朝に出発。圏央道から関越道に入り東松山ICを降り、国道407号で太田市へ入る。太田駅のすぐ北にある山が金山である。コンビニで食料を調達して、東山公園親水広場の駐車場に車を止める。この駐車場はキャパが少なく、日中はすぐ満車になるようだが、8時前の朝は空いていた。金山周辺には市営の無料駐車場が多いので、他にも駐める場所はある。
《金山へ》
東山公園親水広場の駐車場からは道がいくつも分かれて分かりにくいが、車止めのある水道専用道路に入る。はじめは舗装道だったその道は土道に変わり、落ち葉が降り積もっている。地元の散歩道になっているようで、犬の散歩などで歩いている一が散見される。
水道専用道路から車道に出る。けっこう車が走っているが歩道は無く、道路の隅を歩いて下っていく。道は山から離れていくように続くが、最初の左道に入り、住宅地の中を進む。玉厳寺という看板があり、その寺に立ち寄ってみる。上州太田七福神巡りの寺で、新田義貞公の守り本尊を祀っているらしい。地形が鎌倉にある建長寺の玉厳窟に似ていることにちなんで名付けられたようだ。
玉厳寺から永福寺に立ち寄る。このあたりは寺が多い。道の途中に金山に入る道があるはずなのだが、道標も無く住宅地の中で遭難しそうだった。iPhoneで調べまくると、玉厳寺の一本隣の道に入れば良いようだ。その道に入り、ラブホの前の道を左に入ると、神明宮という大日堂がある。その裏手に山道が続いている。
ようやく金山に取り付くことができ、雑木林の山道を登っていと本城東北郭というテラスのような場所に出る。木々の枝越しに街並みを見下ろすことができる。その郭から左へトラバースすると見晴台がある。関東平野が広がり、奥に筑波山が見えている。テラスのすぐ後ろ側は山頂広場のようになっていて、クスノキだろうか巨木が立っている。右手の小高いところに鳥居が見えたので、スロープを使って上っていく。
新田神社は本丸跡に建つ新田義貞を祀る神社で、このあたりが金山(239m)の山頂と言うことになる。三角点は無く、山頂を示す道標も無かった。新田神社の隣には御嶽神社も建っている。
金山からはぐんまこどもの国側へ降りて周遊する予定だったが、イノシシ侵入防止による登山口閉鎖で通行できないようなので、そのルートは諦めた。山頂直下の裏手に回り込むと石垣がある。金山城で当時のまま残された石垣はここだけのようだ。
先ほどのケヤキの巨木を通り抜け、西の尾根に向かって遊歩道を歩く。右手に円形の貯水池が見えてくる。日の池と言い、城の生活用水や儀式の場所としても使われていたそうだ。
日の池の奥にある南曲輪からは関東平野の西側を眺望でき、秩父の山並みの奥に富士山が顔を出している。富士山までの直線距離は120km程度なのでそれほど離れていない。眺望を堪能し、石畳を歩いていよいよ大手虎口へ。金山城跡のベストスポットである。観光案内の写真で必ず使われる場所である。石垣に囲まれた通路となっている。
西の尾根を進むと物見台がある。実際に築城当時に物見台があったようで、ここも眺望抜群な場所である。現代も展望台ができており、その上に建つと赤城山や榛名山が見渡せ、富士と見まがうような白い円錐形の山である浅間山も見える。物見台のその少し手前には二等三角点(222.3m)がある。新田神社のある山頂よりは少し低い位置にある。
尾根をさらに西に進み、西矢倉台通路を歩く。道は石畳で当時の通路が再現されているようだ。堀切を通過し、道なりに下っていくと金山城跡の入口に出る。今歩いてきた城跡マップのわかりやすい掲示板がある。車道と並行した遊歩道を歩いて行くと、広い駐車場がある。そこにも展望台がある。
さて、駐車場からガイダンス施設の方へ降りていきたいのだが、案内板の類が無く、どこへ進んで良いのかわからない。車道を下っていけば確実なのだろうが、それでは味気ない。駐車場の奥に山道が続いていたのでそこを下ることにした。
【物見台からの眺望】
しばらくその山道を下ると、あずま屋があり、地元と思われる人たちが休んでいた。ガイダンス施設への道を尋ねると誰も知らなかった。あずま屋からは二本の下り道が分かれていたが、左の道を進むことにした。しばらくその道を下っていくと、ようやくガイダンス施設を示す指導標が現れた。その先に現代風な建物のガイダンス施設が見えてくる。隈研吾の設計によるものである。
ガイダンス施設は、金山城跡の歴史を紹介する場で、入場は無料。大スクリーンでは金山城の歴史を紹介する映像が流れるはずなのだが現在休止中。この施設の面白みが半減である。
ガイダンス施設を出て、谷筋の遊歩道を下っていく。左手の車道に出てその少し先の左の道に入る。道は上り坂となる。中学生の部活だろうか、この坂を走って往復し練習している。坂を登っていくと、車を止めている親水公園である。水飲み場があり、ライオンの口から水が出ている。太田のマーライオンと言われているものだ。その反対側には渦巻き状の小山みたいなものがあり、回りながら登っていったが大したものでは無かった。夏場は噴水にでもなるのだろうか。
駐車場に戻り金山の周遊を終える。3時間弱の行動時間でなかなか楽しめた山行であった。このあと伊勢崎の知人の焼き芋屋に立ち寄り、太田市内のビジネスホテルに泊まり、翌朝横浜へと帰った。最近は夕方の大渋滞を避けて、現地に泊まり翌朝の帰宅というパターンが増えてきた。金はかかるがその方が精神的に優しいのである。
○今夜のお宿 | |
ホテルルートイン太田南 ★★★★ | |
場所:群馬県太田市飯塚町1712 (TEL:0276-60-2600) | |
大浴場:ラジウム人工温泉 | |
料金:5,900円(JAF割引) |