TOP > 日本三百名山 > 医王山   

医王山-日本三百名山

医王山-日本三百名山

雪解けの北陸の花の山へ

雪解けの北陸の花の山へ

【医王山山頂】

■■

山行情報
日程 2016年4月16日(土)
山名(山域) 奥医王山(北陸
入/下山地 医王の里駐車場
メンバー 単独行
行動時間 3時間50分
歩行
距離
登り
下り
歩数
10.6km 787m 787m --歩
医王山マップ

コース(タイム)

医王の里駐車場(11:00)ー(12:15)白兀山-夕霧峠-(13:08)奥医王山-夕霧峠-(14:19)西尾平-(14:50)医王の里駐車場

 《山概略》
 医王山(いおうぜん)は富山県と石川県の境にある山で、日本三百名山の一つである。金沢市の郊外にあり、アクセスも良く市民にとっては憩いの場となっている。山頂付近まで道が通じ、駐車場も多いため、体力にあわせて登山口を選ぶことができる。市内からは医王山スポーツセンターまでバスが出ている。
 首都圏からは北陸新幹線の開業により、日帰り山行も可能となった。しかし、せっかく金沢まで行くので二日間は滞在したいところである。新幹線+宿泊のパックもネットで簡単に購入できるので、週末を利用して医王山を訪れた。
 当初は二日目にバスで行くつもりであったが、直前に雨の予報となったので、急遽初日に行くことにした。その代わり、バスは利用でず、金沢駅前からレンタカーで行くことになった。


新幹線でアプローチ
【新幹線でアプローチ】
   車窓からは北アルプス
【車窓からは北アルプス】

 《アプローチ編》
 東京駅7:20発のかがやき503号で金沢へ向かった。天気が良く、車窓からは北アルプスの勇壮な姿を見ることができた。浅間山も見えたのだろうが、座席の位置が反対側だったので見られなかった。かがやきは定刻通りに金沢駅に到着。改札を出て観光案内所があったので、医王山の資料を求めたが、そのようなものは置いてないとのことだった。
 駅前の店であらかじめ予約しておいたレンタカーを受け取り、カーナビで目的地をセットしてから日産ノーツを走らせた。駅から離れるまで道は混んでいたが、45分ほどで医王の里駐車場に到着。駐車場は意外と空いていたが、多くの車はもっと上の方の駐車場に駐められていたことを後で知る。

医王里から歩き始める
【医王里から歩き始める】
   登山口が現れる
【登山口が現れる】

 《医王山へ》
 新幹線に乗っていたときからすでに登山靴だったので、車から降りるとすぐに出発可能な状態だった。トイレをすませ、車で走ってきた車道をさらに奥の方へと歩き始めた。少し歩くと左手に登山口が見えてくる。特に案内板のようなものはなかったが、倒れた標柱に白兀山65分と書かれていたので、間違いないのだろう。山道に入り、道なりに進んだ。
 この時期山の雪は溶けたばかりで、山頂付近は雪が残っているはずだが、登りはじめは残雪の気配は全くない。春の陽気に誘われた花々がたくさん咲いていた。ひと登りすると鉄塔がある。鉄塔の周辺は眺めが良く、日本海を望むことができる。
 道は緩やかな登りで、登りきったところが西尾平である。ここに駐車場があり、かなり埋まっていた。医王山のコースマップの掲示板があり分かりやすい。林道の方はこの先にも駐車場はあるようだ。

西尾平
【西尾平】
   白兀山直下の展望台
【白兀山直下の展望台】

 登山道と平行した林道は続き、眼下の林道にはベンチやテーブルがあるようだが、登山道の方は休む場所が無く、ひたすら歩くしかない。花や眺望を楽しみながら歩く。道が急登となり、樹林帯から抜け出ると眺望が開ける。岩場の展望台で金沢の町並みと日本海を眺めながら休憩する。
 岩場の展望台から少し登ると、白兀山の山頂(896m)である。山頂には祠があり、その奥に高さ2mほどの小さな展望台がある。ハシゴを伝ってその展望台に登ると360度の展望が広がる。南の方にある真っ白い山が白山なのだろう。

白兀山山頂
【白兀山山頂】
   奥医王山が見えてくる
【奥医王山が見えてくる】

 白兀山から下りの道は、ところどころ雪が残っている。ナカオ新道との分岐を通過し、少し進むとようやく奥医王山の山頂が見えてくる。まだ距離があるように感じるが、それほど時間はかからないだろう。林道はかなり下の方にあり、雪が積もっているので奥医王山の方には行かれないようになっている。
 登山道の方もすっかり雪で覆われ、登山靴の中まで濡れてきた。ゴアの登山靴だが年期ものなので防水は全く効いていない。雪のため道も分かりにくく、トレースに沿って進む。稜線の上ではなく左斜面を進んでいく。稜線に復帰すると雪はなくなり、登山道が復活する。階段状の坂を下っていくと舗装道に出て、目の前に巨大なあずま屋が見えてくる。あずま屋の下に小屋があり、不思議な形状だ。

白兀山の下りから雪道となる
【白兀山の下りから雪道となる】
   夕霧峠
【夕霧峠】

 舗装道を下っていくと夕霧峠で、東の斜面はスキー場となっているようだ。ゴンドラの山頂駅がある。夕霧峠からいよいよ奥医王山に向けての登り返しとなる。階段状の登りで、浄土坂288段と書かれている。その浄土坂を登り切るとベンチと見返りの大杉がある。休むまでもなく先へ進む。
 急坂のピークは去ったので、残りは緩やかなアップダウンである。少し下ると左手に龍神池がある。池のあたりは雪で覆われているので、水があるのかどうか分からない。朽ちた道標には龍神池の謂れが書かれている。

288段ある浄土坂
【288段ある浄土坂】
   また雪道になる
【また雪道になる】

 山頂直下も雪が多く残っている。登山靴の中がずぶ濡れなのが気になるところだ。トレースに従い、最後の階段を登ると奥医王山の山頂(939m)に到着する。山頂には高さ4mほどの展望台がある。まずはこの展望台に登り周囲を見渡す。関東の人間にとって日本海が見える山というのは特別な感じがする。
 展望台から降り、展望台の下に一等三角点があるのに気がついた。やはり医王山はこの地域にはランドマーク的な山なのだろう。山頂のベンチに腰掛け、コンビニで買った昼食を食べた。

白山方面の眺め
【白山方面の眺め】
   奥医王山山頂の一等三角点
【奥医王山山頂の一等三角点】

 下山は夕霧峠までは来た道を歩き、そこからは林道を歩いた。アップダウンがない分、林道歩きはかなり楽である。途中雪で覆われているが谷側はすでに溶けているのでこれ以上登山靴を濡らすことはなかった。西尾平を経て、楽な林道を歩き続けると駐車場のある医王の里に到着する。右手にスゲ池という緑色の池があり、その湖畔にあずま屋があるのでそこで少し休憩した。草地にはやたらとツクシが生えていて、池を覗くと大きな鯉だかフナが悠然と泳いでいた。

林道は雪でふさがれている
【林道は雪でふさがれている】
   駐車場に戻る
【駐車場に戻る】

 駐車場に戻り、金沢駅近でレンタカーを返却する。この日は大浴場付きのビジネスホテルに宿泊するので、特に温泉には立ち寄らなかった。翌日は勝山へ行くつもりだったが、金沢駅から乗った特急サンダーバードが途中で強風のため立ち往生し、引き返すハメになった。仕方がないので、金沢市内を散策することにした。兼六園へ行くと強風のため閉園となっていた。金沢城もダメ。室内ものなら良かろうと、歴史博物館へ行き時間をつぶした。帰りの新幹線も運休が危ぶまれたが、何とか風も収まり無事に横浜まで帰ることができた。

《登山道の花》
タチツボスミレ ショウジョウバカマ キクザキイチゲ
 【1.タチツボスミレ】
 【2.ショウジョウバカマ】
 【3.キクザキイチゲ】
キクザキイチゲ ウマノアシガタ ツバキ
 【4.キクザキイチゲ】
 【5.ウマノアシガタ】
 【6.ツバキ】
192x144→144x108 ヤマザクラ ミヤマキケマン
 【7.コブシ】
 【8.ヤマザクラ】
 【9.ミヤマキケマン】
ヤマエンゴサク ツクシ
 【10.ヤマエンゴサク】
 【11.ツクシ】

付近の山 白山(2008.8.17)、鉢伏山(2015.3.21)

Camera:CANON EOS 80D

NOYAMA
   ホームに戻る   
NOHOU