週末は野山にいます


三浦半島の山

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鷹取山-神奈川県の山

鷹取山-神奈川県の山

駅から登る石切の山

駅から登る石切の山

【山頂展望台からの眺望】

山頂展望台からの眺望

○山行情報
日程 2021年11月7日(日)
山名(山域) 鷹取山(三浦半島
入/下山地 神武寺駅/追浜駅
メンバー 単独行
行動時間 2時間4分
歩行 距離登り下り歩数
6.2km320m324m18300歩

■■■マップ

○コース(タイム)

神武寺駅(08:17)-神武寺-(09:14)鷹取山-(10:21)追浜駅

 《山概略》
 鷹取山は神奈川県逗子市と横須賀市の境にある標高139mの山である。凝灰質砂岩の岩山で、かつて石の切り出しが行われたため、至る所でその痕跡が確認できる山である。

 《アプローチ編》
 三浦半島の山へ行くのは電車が便利である。鷹取山は駅から登ることができる山である。京浜急行で逗子行きに乗り、終点一つ前の神武寺駅で下車する。今回は駅名の示す神武寺を経由して鷹取り山へ行くコースである。  
 《鷹取山へ》
 駅の改札を出るとハイキングコースの案内板がある。住宅地を抜け出るまではこの地図のコースを覚えておかなければならない。案内板には遭難事故が多発しているので注意せよと書かれている。標高100mあまりの山でも油断は禁物である。
 駅前から県道を左に進み、線路に平行した歩道を歩く。しばらく歩くと逗子中学校の看板と鷹取山登山口バス停が見えるので、右に曲がる。左側に中学校を見ながら進むが、このあたりは人の気配が全くない。廃校だろうか、土曜の朝はこれが普通なのだろうか。




 道なりに進んでいくと老人ホームせせらぎがある。そこを通り過ぎると山道となる。このあたりは池子石の石切場跡だったらしく、石を切り出した跡が残る。老人ホームの敷地の中には石室の回廊があるようだが、ハイキングコースは老人ホームの柵の外を歩くようになっている。
 うっそうとした山の中に入り、雨上がりの道で滑りこけないように気をつけて歩く。周りに登山者はいないが、時々トレランの人が通り過ぎていく。ひと登りするとJR東逗子駅との分岐が有り、その先に神武寺の山門がある。
 山門をくぐると何やらトレランのイベントがあるらしく準備が行われている。奥へと進むと晩鐘が有り、三浦半島八景の一つらしい。この八景という考え方は、単なる八つの景観というわけではなく、夜雨・帰帆・秋月・夕照・晩鐘・晴嵐・落雁・暮雪というそれぞれ八つの情景を表すものと言うことらしい。案内板に書いてあり、初めて知った。



 石段を登っていくと、仁王門が有り、その先が薬師堂の本殿である。中には秘仏の薬師三尊像が祀られ、33年に一度ご開帳されるという。前回は2017年なので、次は2050年だ。薬師堂の前には、かながわ名木百選である樹齢四百年のなんじゃもんじゃの木(ホルトの木)がある。この木だけ柵に囲まれているので、ご神木なのだろうか。
 神武寺から再び山道に入る。ほとんどアップダウンはなく歩きやすい。十州望を通過し、登山道に岩が目立つようになる。鉄塔の下に出ると眺めが良く、みなとみらいの高層ビル群が見える。
 岩の間を通り抜けていくと、鷹取山の山頂直下の広場に出る。垂直の岩の壁が立ちはだかり、壁には無数の穴が空いている。登攀の際のハーケンを打った跡だろうが、岩登り禁止の看板が至る所にある。岩を回り込むと上るための階段が有るので、そこを上っていく。岩の上の展望台まで階段が続き、そこに立つと360度の展望である。この日は雲が多く見通しは良くなかったが、富士山は見ることができた。



 展望台を下り、早速下山である。広場からの階段を下り、舗装道に出るので、下りの右手の方へ進んだ。鷹取山公園の看板があるところまで下ると、磨崖仏を見るのを忘れていた事に気づく。来た道を引き換えし先ほど左に下った所をさらに上っていくと、トイレのある広場で出る。そこからは横須賀の街並みや東京湾がよく見える。広場の奥には、磨崖仏の指導標があるので、その方へ進む。このあたりも石切場だったらしく、垂直の岩の壁に沿って進む。


 山道を下ったところに、突然磨崖仏は現れる。弥勒菩薩で地元の彫刻家により昭和40年頃に彫られたものらしい。周りに人はおらず、ひっそりと佇んでいる。軽く拝んでから磨崖仏の脇を通り抜けていく。岩の壁はなおも続き、登攀の練習をしている人たちもいる。
 道なりに進むと、追浜駅と書かれた指導標がある。細い通路を通り、階段を下ると住宅地に出る。人気のない住宅地をしばらく歩区と国道16号に出るので、右に進むと追浜駅に到着する。今回のコースは23年前にも歩いていて、今回3回目なのだが、改めて見所が多く良いコースだと思った。





Camera:CANON EOS M6