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宝登山−埼玉県の山

宝登山−埼玉県の山

山頂はロウバイ目当てで人だかり

山頂はロウバイ目当てで人だかり

【山頂付近の蝋梅はちょうど満開】

山頂付近の蝋梅はちょうど満開

山行情報
日程 2011年01月29日(土)
山名(山域) 宝登山(奥秩父周辺
入/下山地 野上駅/宝登山駐車場
メンバー 福島
行動時間 3時間15分
歩行
距離
登り
下り
歩数
9.5km 610m 610m 18,000歩
宝登山マップ

コース(タイム)

宝登山駐車場−長瀞駅(9:42)=野上駅(9:44)−(10:26)御嶽山−(11:23)宝登山(11:44)−宝登山神社−(12:41)宝登山駐車場

 《山概略》
 埼玉の山を登るべく、地図を眺めていたら宝登山という山が目に入った。”たからとざん”とは良い名前ではないか、この山に行くことにした。詳しく調べてみると、”ほどさん”と読むらしく、この時期が蝋梅の見頃であることも分かった。車でアプローチするが、電車も利用して長瀞アルプスを縦走することにした。

 《アプローチ編》
 横浜の自宅を5:30に出発したものの、関越自動車道の渋滞のため、9時をまわった頃に宝登山駐車場に到着した。料金所で電車の時間を訪ねると(車で来て電車の時間を訪ねる客も珍しいのだろうが)、42分に上り方面の電車があることが分かった。駅までは徒歩15分ほどなので、ちょうど良い時間である。
 長瀞駅までの直線の下り道は宝登山神社の参道らしく、土産物屋などが並んでいる。国道140号と交差する道には大鳥居が立っている。国道を渡ると正面が長瀞駅である。長瀞駅は関東の駅百選に認定されているらしい。駅前広場には松の木など立ち、のんびりとした雰囲気である。駅舎の右の方には、関東ふれあいの道の案内板がある。
 秩父鉄道は単線で、この長瀞駅で上下線がすれ違う。下り線が到着すると間もなく上り線もやって来てそれに乗り込んだ。隣の野上駅までは2分で到着する。特に観光地でもない野上駅では多くの降車客がいたが、ほとんどハイカー達であった。駅前に出ると先ほどの下り線で降りた客だろうか、さらに多くのハイカー達がたむろしていた。


長瀞駅前
【長瀞駅前】
   野上駅を出発して振り返る
【野上駅を出発して振り返る】

 《長瀞アルプスへ》
 野上駅の前の道をまっすぐ歩くと国道140号に出る。横断歩道を渡って道なりに進む。前後には同じようなハイカーが歩いているが、皆コースは同じなのだろう。次々に彼らを追い抜いていく。宝登山まで歩く長瀞アルプス縦走は人気のコースであるようだが、この時期だけだろうか。何匹もの犬を連れたハイカーの姿も見られた。
 住宅地の道は大きく右にカーブしながら続き、北上していく。やがて左手に宝登山を示す指導標があり、左折する。右手には早くも登山口休憩所があるが、民家の庭先だ。黒文字細工の無人販売が行われていた。宝登山まで2時間の道標がある。
 道がようやく山道となり、登りが始まる。雑木林の小道が続き、前を歩くハイカー集団を追い抜いていく。前方には次から次へとハイカーが現れるが、総じて年配のメンバーが多い。道が二手に分かれ、右が宝登山、左が御嶽山・天狗山となっている。左手の御嶽山に立ち寄ってみることにした。

雑木林の小道を進む
【雑木林の小道を進む】
   御嶽神社
【御嶽神社】

 アップダウンを繰り返す脇道を進むがなかなか標識がない。もう引き返そうかと思ったところで、小山があり、そこを登ってみると御嶽山だった。御嶽大神の岩の後ろ側から登ったことになる。正面に回り込むと鳥居があり、麓から登ってくる道もあるようだ。鳥居の隣には火渡り四十五周年と刻まれた石柱がある。毎年3月第一日曜日に宝登山神社で火祭りが行われるが、それと関係があるのだろうか。御嶽山からの眺望は樹林に囲まれあまり良くない。御嶽山の先は下り坂が続いているので、そのまま下山しそうである。宝登山への分岐へ戻った。
 先ほどまで大勢のハイカー達が前後を歩いていたが、御嶽山に立ち寄る人はほとんどおらず、宝登山へ向かってアルプス縦走路をひた進んでいた。再び彼らを追い抜くことになる。道は左手に氷池と書かれた分岐があるが、かまわずまっすぐ進む。小鳥峠を通過すると、車道に合流する。車道を右手に進み、静かなスギの木に囲まれた舗装道路をしばらく歩く。
 しばらく車道を歩くと、左手に山道の入口がある。ここからは関東ふれあいの道となり、案内板も関東ふれあいの道モードとなる。関東ふれあいの道は、反対側の車道の先の根古屋から宝登山へ続いているようだ。

車道に合流
【車道に合流】
   山頂直下の長い階段
【山頂直下の長い階段】

 《宝登山へ》
 植林帯の山道は一直線の急な階段となる。約200段あるそうだ。その階段を登り切ると山頂は近い。傾斜のゆるくなった尾根を少し進むと宝登山山頂(497.1m)である。山頂はびっしり人で埋まっている。その中心に山頂を示す標識があるのだが、その前では各パーティーが順番に記念撮影をしている。
 山頂の南西斜面が蝋梅園となっている。一面黄色に色づき、まさに見頃である。蝋梅の向こうに見える山は武甲山だろうか。ここから見る武甲山は綺麗な三角錐の形をしている。
 蝋梅園は、ロープウエイで登ってきた人たちも加わり、まさに観光地と化している。彼らに交じって遊歩道を歩くと一面黄色で彩られた蝋梅の花を間近に見ることができる。花を近づけるとほんのりと甘い香りも漂ってくる。ひととおり写真も取り終え、駐車場のある長瀞駅方面へ下ることにした。

宝登山山頂
【宝登山山頂】
   山頂の蝋梅
【山頂の蝋梅】

 下り道は、ロープウエイ駅方面と宝登山神社方面に分かれるが、神社の方へ行く。それほど歩かずに宝登山神社奥宮に到着する。宝登山神社は神武天皇などを祀り、秩父三社のひとつとして知られていれ、古くは日本武尊ともゆかりがある。奥宮の前には二匹の狛犬が阿吽の様子で見守っている。
 奥宮の前の階段を下りながら正面に山並みが見える。道は車が通れる幅の林道となり、つづらの下りとなる。この辺りは植林が伐採され、眺めが良くなっている。伐採した後は企業の森として再び植林されるようだ。様々な企業の名前の看板が立っている。

宝登山神社奥宮
【宝登山神社奥宮】
   森林伐採で眺めが良い
【森林伐採で眺めが良い】

 左手奥の道の先に宝登山小動物公園の入口が見える。先ほど山頂で山羊の鳴き声が聞こえていたのは、この動物園の主だったのだろう。動物園には寄らずにそのまま林道を下った。林道を下りきると宝登山神社の下社がある。これも立派な神社で、社殿は改装したばかりなのだろうか、まだぴかぴかで真新しい。屋根の下の装飾も綺麗だ。
 神社から宝登山駐車場までは5分ほど歩いて到着する。山頂では人が多くて食べられなかった昼食(おにぎり)を車内で食べてから温泉へ向かった。温泉は宝登山の反対側にある、「水と緑のふれあい館」である。そこのすぐ隣には「満願の湯」があるが、そこは人が多く料金も高い。ふれあい館はこじんまりとしているがゆったり入ることができた。

宝登山神社
【宝登山神社】
   駐車場へ下山
【駐車場へ下山】

付近の山 武甲山(2005.04.17)、伊豆ヶ岳(2008.03.09)

立ち寄り湯情報
皆野町 水と緑のふれあい館★★★
場所:埼玉県秩父郡皆野町下日野沢3993-3 (TEL:0494-62-5227)
泉質:単純硫黄冷鉱泉
料金:500円・休館:火曜日、12/28〜1/1
時間:10:00〜20:00・その他:露天無し、食堂有り
Camera:SONY DSC-WX1

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