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井原山-福岡県の山 井原山-福岡県の山 思いがけず花の大群落に遭遇 思いがけず花の大群落に遭遇 【オオキツネノカミソリの大群落】
コース(タイム)水無登山口(7:12)-(8:22)井原山(8:35)-(9:33)水無登山口
《山概略》
《井原山へ》 野河内から決死の思いで林道を車で走ったが、実は瑞巌寺のほうからの道もあり、その方が広く安全だったようだ。野河内から上ってくる車はまずいないだろう。登山口の駐車場には7時ですでに2台止まっていた。この時期はすぐに満車になるようだ。駐車場には水無鍾乳洞の説明や登山歩道の案内板などがある。 駐車場から歩き始め、まずは野河内渓谷に架かる橋を渡る。川幅は2mほどだろうか。登山道は渓谷沿いに続いている。橋を渡って山頂は右だが、左に少し行くと水無鍾乳洞の入口がある。そこを見に行くと鍾乳洞の入口は鉄柵で塞がれていた。穴からは冷気が流れ出てきて天然のクーラーとなっている。 山頂方面に引き返し、登山道を歩き始めた。登山道脇にはオレンジ色のオオキツネノカミソリがちらほらと咲いている。ここに来て気づいたのだが、ちょうどこの時期がこの花の見頃で、しかも希少種らしい。さらにこの井原山のこの地域の群生は西日本随一となっているようだ。
少し歩くと水無鍾乳洞第2洞への分岐があり、そこにも立ち寄ってみる。学生時代にこの第2洞を探検している。山の斜面を登ると縦2m、横1mほどの口があり、ここも塞がれたあとがあるが、その木組みは崩れていた。いまでも入る人はいるのだろうか。 登山道に戻り、再び山頂を目指す。アンノ滝との分岐にはオオキツネノカミソリの説明がある。ヒガンバナ科の多年草で高さは30cm~50cm、花の見頃は7月下旬~8月下旬ということだった。 ゆるやかな登りの登山道を歩いていくと、突然オオキツネノカミソリの大群落が登場する。ここまでもちょこちょこ咲いていたのだが、辺り一面のオレンジ色の大群落で唖然としつつも感動する。群落はいつまでも続いた。
群落が途切れるころ、井原山まで30分の指導標がある。道は急坂となり、お助けロープのある場所もある。急坂を登り切ると稜線に出る。左が三瀬峠で右が井原山である。稜線は笹に覆われ足もとが見えないほどである。笹の葉についた水滴で下半身がずぶぬれになる。 稜線歩きは250mほどで、笹藪から抜け出て開けたところが井原山の山頂(983m)である。山頂からは遮るものが無く360度の展望が楽しめるはずだが、この日はガスに覆われ何も見えない。晴れれば英彦山や熊本の阿蘇、佐賀の多良岳、長崎の雲仙、玄界灘などを望むことができるらしい。山頂に岩に腰掛け、10分程休憩して来た道を下山した。
水無登山口までの下山では多くの登山者とすれ違った。皆花を目当てに来たのだろうか。下山はちょうど1時間ほどで、駐車場は満車にはなっていないが10台ほどが駐まっていた。帰り道は野河内ではなく、遠回りになるが瑞梅寺方面へ車を走らせた。こちらの方が道が舗装されているので安心だ。分かりにくい分岐もあるが、「帰り道はこちら」の案内板に従い糸島の方へ出て、日向峠を越えて福岡へ戻った。実家に到着してもまだ午前中で、充実した半日だった。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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