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西棚ノ沢から鳥ノ胸山へ-丹沢 西棚ノ沢から鳥ノ胸山へ-丹沢 西棚の沢から富士の眺望へ 西棚の沢から富士の眺望へ 【山頂から富士と道志を一望】
コース(タイム)的様(8:26)-西棚ノ沢-(11:24)鳥ノ胸山(12:39)-平指山-浦安峠-(14:53)的様
《山概略》
《西棚ノ沢へ》 的様(まとさま)は地名ではない。川床に現れた文様が的のように見え、そこで頼朝公が弓の練習のため矢を射ったと伝えられた場所である。道志側支流のノマノ沢をのぞき込むとなるほど的のようなものが見える。道から的様に下る階段を下りていくと沢に入ることができる。 ノマノ沢を濡れないように少し下ると左手の高いところにあずま屋が見えてくる。この辺りが西棚ノ沢との出合いである。あずまやの方へ登り、そこで沢靴に履き替え沢登りの準備をした。
西棚ノ沢は3mほどの小滝で始まるが左の方から濡れずに登ることができる。この沢は滝がほとんど無いので、最初のこの滝は大きい部類に入る。その後は浅い水深のナメが続くが、ナメといってもギザギザした岩が多い。この時期は水に入るとひやりとするが、岸を歩けばあまり濡れることはない。
紅葉は始まったばかりだが下の方はまだ緑が多く、登って行くにつれて赤や黄色の葉が目立つようになる。静かで誰にも会うことのない川床をしばらく歩くと最大の5m滝が見えてくる。濡れたくない場合は左の方から巻くことができる。 滝を越えると大きな岩が増えやや歩きにくくなる。やがて先ほどと同じようなあずま屋が見えてくる。人が来そうもないところにどうしてあずま屋が建っているのかと思ったら、すぐ近くに林道が通っていた。その林道はかなり荒れていて車は通れそうにない。あずま屋で小休止した。
《鳥ノ胸山へ》 あずま屋から林道を横切り再び沢に入る。この辺りは紅葉も盛りで、暗い沢から光を浴びた木々の葉が綺麗に見える。沢は徐々に荒れてきて細くなる。V字型の底を這い上がるように登り、最後は急登の藪をかき分け進んでいくと稜線のコルに出る。稜線は一般登山道となっている。
稜線に出れば一安心で、右手に進む。植林の急登が続き、鳥ノ胸山を示す指導標も現れる。地図上で南陵とされるところは眺望もなく、ピークという感じもしない。木々の隙間から真っ白な富士山は見えている。 南陵から若干の登り返しで鳥ノ胸山(1207.8m)の山頂に到着する。すでにひとり休憩していたが、その後続々とハイカーが訪れ、なかなかの人気の山だと感心する。山頂からは道志の集落の先に半分ほど雪をかぶった富士山を見ることができる。このくらいの雪の付き具合が富士を一番美しく見ることができる。
居心地の良い山頂で1時間あまり過ごし下山に取りかかる。来た道を戻り、先ほど沢から這い登ってきたコルを通過する。登り返しの先は雑木ノ頭で、鳥ノ胸山を振り返ると相耳峰の形をした山頂が見える。鶏の胸とはこのような形なのだろうか。 雑木ノ頭から道は二手に分かれるが、左手の道志の湯方面へ進む。いったん下って登り返すと眺望のない平指山(1146m)だ。小さな板に平指山と書かれているのが目印だ。 平指す山から南面の斜面を下ると林道の浦安峠にでる。林道はどちらに行っても道志道に出ることができるが、車を駐めているのは左手の方だ。浦安峠の近くには丹沢稜線の大界木山への登り口がある。
林道を歩いて行くと横浜市水道局のゲートがある。横浜市の水源の森なので車が入れないのだろう。我々はゲートの中から外に出ることになる。さらに林道を歩き続けると、右手に野外活動センターのキャンプ場が見えてくる。一面落ち葉に覆われたキャンプ地で、ここでテントを張ると気持ちが良さそうだ。林道沿いには2匹の犬が飼われていて、我々が近づくと激しく吠えだした。一応鎖につながれているが、それが引きちぎれんばかりに威嚇している。危険な犬様を後にして左手に室久保川が見えてくると車を駐めた的様にたどり着く。
Camera:CANON PowerShot S100
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