|
13号鉄塔から大山・鐘ヶ岳−神奈川県の山 13号鉄塔から大山・鐘ヶ岳−神奈川県の山 足慣らし山行がえらい長丁場に 足慣らし山行がえらい長丁場に 【北尾根から富士を望む】
コース(タイム)秦野駅(8:55)=ヤビツ峠(9:39)−13号鉄塔−大山−鐘ヶ岳−広沢寺温泉入口(16:16)=本厚木駅
《山概略》
《大山へ》 ヤビツ峠でGPSの電源を入れるがなかなか衛星を捕捉しない。数分かかって準備が完了したが、歩き始めから30分ほどは、トラッキング情報がかなりずれていた。GPSは必要となるかなり前から電源を入れていた方が良いのだろうか。 ヤビツ峠からは札掛方面へ降りていく。何度も歩いた谷間の荒れ地だが、ここで人とすれ違ったことは一度もない。喫茶店の裏手に出ると、車道を道なりに歩く。沿道はミツマタの鮮やかな黄色い花が咲いている。右手の山から下りてきた女性陣があそこはミツマタが綺麗だったと教えてくれたが、我々が山にはいるのはもう少し先だ。しかしながらその女性陣はどこから降りてきたのだろうか、下山するにはまだ早い時間だが。 車道を歩き続け、諸戸山山林事務所の所から右手の山に入っていく、少し先に鳥居が見えているのでわかりやすい。電力会社の作業道の様な道をたどると、12号鉄塔への分岐があり、その先に「13号に至る」という道標がある。 道は尾根の急坂になり、途中上着を脱いで登っていくと、突然鉄塔が見えてくる。鉄塔の土台の周りの土はかなり流れていて、土台の根本が露出している。この鉄塔はいつか倒れるんじゃないかと心配になる。メンテナンス費用が原発に流れ、いよいよ危ないと大山さんが冗談を言っている。
鉄塔の下で小休止してから、さらに尾根を登り続ける。しばらくするとモノレールの軌道と合流し、その軌道に沿って歩くことになる。以前来たときはなかった軌道である。ヤセ尾根を登り詰めると大山の北尾根と合流する。この辺りまで来ると周りの山なみが綺麗に見えてくる。西の方には富士の姿も確認できる。 13号鉄塔への下り口には関係者以外立入禁止の真新しい立て札があった。大山まで行くと人が多いので、北尾根合流地点で昼食休憩とした。目の前の富士を眺めながらおにぎり2個の昼食を手早く済ませた。
北尾根から大山山頂へ行く途中、鹿よけの柵がある。それを越えるための脚立があるので、乗り越える。扉を設置するより安上がりなのだろう。脚立の先には大山山頂のアンテナ施設が見えている。大山山頂付近は予想通り多くの人が休憩していた。ここは素通りして東の尾根を下った。 《鐘ヶ岳へ》 尾根を下ると10分足らずで大山の肩という場所に出る。眺望はなくわずかな平地で、すぐに下りに変わる。下りながら厚木の町並みが見えてくる。天気は良いが、東京の高層ビル群は霞んで見えない。眺望の良い冬山シーズンはすでに終わっている。電信柱が立つ場所を通過し、広沢寺温泉バス停まで6.5km地点のテーブルで休憩する。
ヤセ尾根が続き、P893手前の梅の木尾根方面への分岐に到着。梅の木尾根方面はロープで塞がれているのは以前からだが、指導標に手書きで書かれた梅の木尾根という文字が消されていた。よほど歩かせたくないのだろうか。しかし、梅の木尾根から登ってくる道は特に入山を阻むような事はない。 道ばたにはアセビやスミレ、ヤマザクラなどの花が多く、写真を撮りながら進む。木の花は風で揺れて撮りにくい。カメラを向けると風が吹くのが不思議だ。大沢分岐で鐘ヶ岳方面へ進む。ここからは初めて歩く道である。 スリルのあるヤセ尾根を下り、植林帯の中にはいるとあずま屋が見えてくる。雨どいのある珍しいあずま屋と思ったが、雨水を集めてテーブルの下のタンクに水を溜める仕掛けになっていた。熊注意の看板がある。このあずま屋で小休止する。
柵に沿って植林の中を歩き、すり鉢広場という場所を通過する。この辺りは公園のように整備されていたようだが、今では訪れる人もほとんどいないようだ。今回は鐘ヶ岳から降りてきたひと組の男女とすれ違っただけだ。 尾根からはときどき鐘ヶ岳が見えてくる。山頂は今いるところより低く、登り返して山頂に行くまで尚体力が必要である。ようやく鞍部まで下ると鐘ヶ岳山頂まで30分の指導標がある。ほぼ一直線の尾根を20分ほど歩いて山頂に到着する。 鐘ヶ岳山頂(561.1m)には以前にはなかった案内板があり、七沢城址の概要が記されていた。以前からある二体の石像は健在である。 下りは登ってきたのとは反対側の尾根を下る。少し下ると浅間神社の立派な社殿があり、その先には展望台がある。石に彫られた簡単な鳥瞰図が設置されていたが、東京スカイツリーが載っていたので最近作られたようだ。ここから東京スカイツリーが見えるのは冬場で空気が澄んだときで、なおかつよほど目が良くないと見えないだろう。
石段の奥行きが狭い階段を下り、明治の頃に建てられた石碑や石仏をやり過ごす。かつては参拝客でにぎわった山であることが分かる。電気柵に突き当たり、扉を入っても良かったのだが、左に回り込んで車道に出た。車止めの扉を開いて通過し、そのまま舗装道を道なりに進む。 広沢寺からの道と合流したところでバス停があるがダイヤの本数が少なく、県道64号まで歩いた。県道に突き当たり、少し右手に広沢寺温泉入口のバス停がある。バスは伊勢原駅行きと厚木バスセンター行きがあり、合わせて1時間に2〜3本である。次は厚木バスセンター行きで10分後だった。 このバス停は始発なのか、空のバスが定刻にやって来た。バスは途中の停留所でも登山者を拾い上げ、市街地に入る頃には満員となる。厚木バスセンターは厚木駅から離れているので、終点手前でほとんどの乗客が下車することになる。厚木駅から小田急線に乗り、海老名駅で大山さんと別れた。
Camera:NIKON COOLPIX P300
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |