|
大山(大ノ沢)-神奈川県の山 大山(大ノ沢)-神奈川県の山 大ノ沢から北尾根へ 大ノ沢から北尾根へ 【大ノ沢のナメ滝】
コース(タイム)本厚木=広沢寺(8:45)-(10:33)唐沢峠-大ノ沢-(14:17)大山-(15:57)大山ケーブル
《山概略》
《大ノ沢へ》 まずは不動尻方面へ向かう。無料駐車場の前のアスファルト道をしばらく歩いた。右手に鐘ヶ岳が見えるが、山肌は黄色に色づき、まだ紅葉が続いている。空は快晴でまさに雲一つ無い好天気だ。最近できた立派な橋を渡り、左手にはこれまた立派な真新しいコンクリートの壁のえん堤が見える。平成22年完成とあるから前回ここを通ったときには無かったはずだ。 舗装の林道を歩いて行くと車両通行止めの門がある。その手前は数台分の駐車スペースがあるがすでに埋まっている。そのうちの一台は仲間の車だった。あとから確認したところ、彼は我々より数分先行していて、ついに会うことはなかった。
車両通行止めの門を越えても舗装道路は続いた。落ち葉で埋まった道を歩き、トンネルが見えてくる。トンネルの中は真っ暗で、足もとが全く見えない。穴でもあれば無防備に落ちてしまうだろう。目の前の出口の明かりに向かって進んでいく。 トンネルを越え道路脇に駐車場があるが、車が入ってこないので一台も駐まっていない。歩き始めから50分ほどで不動尻に到着する。不動尻といっても特に何かあるわけではなく、大山・三峰への指導標がある。ここからようやく山道になり階段状の坂の尾根を登っていく。大山まで2.5kmの指導標が現れると、アンテナが林立する大山の山頂が見えてくる。そして間もなくあずま屋がある唐沢峠に到着する。 唐沢峠で同じバスに乗っていた女性に追いついた。声をかけると大山へ行くそうだ。我々は唐沢川の方へ降りていった。
唐沢川までは登山道が続いているが、そのあと道はない。川に沿って少し下り、左手にある大ノ沢入口を探した。GPSでその位置を確認し、幅1mほどの小さな流れ口にたどり着いた。まわりではシカがキョンキョン鳴いているが、その姿は見えない。ムラサキシキブの木の近くで沢靴に履き替え沢登りを開始した。
大ノ沢はそれほど長くはなく、いくつかの簡単な小滝がある。谷も深くないため明るく、GPSのログも乱れることなく取れていた。 沢歩き自体は40分ほどである。水流の無くなったガレ場を歩いて行くと、人工的な石組みの壁がある。中途半端な石組みで意味不明である。石組みの先に二俣があり、左手に進む。 涸れ滝の岩場があり。登ろうとすると足の筋肉が引きつった。すっかり体が硬くなり、情けないことである。右側の斜面を巻いて涸れ滝の上に出た。今回この場面が一番緊張するところであった。 谷間の傾斜が厳しくなり、左手の斜面を這いつくばって登った。ずるずると滑ってなかなか登れないが、岩や木の根につかまりながら体を持ち上げていった。もう稜線は近いはずである。
《大山へ》 なんとか登りつめた北尾根はヤセ尾根だった。ここまで来れば一安心である。休憩場所を探しながら大山方面へ向かった。しばらく歩くと尾根は広くなり、右手に富士が見える斜面で昼食休憩にした。今回の昼食はちょっと贅沢に、スーパーで買ったアルミ箔の鍋とボージョレワイン。最近のワインはペットボトルなので、山に持って行くのに重くなくて良い。 北尾根はめったに人が通ることはないが、休憩している間にひと組だけ北の方へと通り過ぎた。食事を終えた我々は南の大山へ向かった。北尾根はモノレールや鹿よけの柵など人工物は多い。それほど広くない尾根なので迷うことなく大山方面へ進むことができる。 山頂のアンテナ群が近づき、柵を越えるための脚立を登って降りた。近くでは工事が行われているが、また新たなアンテナが立とうとしているようだ。北尾根のモノレールは、この工事の資材運搬の為のものかもしれない。 閑散とした北尾根とは裏腹に、大山山頂(1251.7m)付近は多くの登山者で賑わっている。この日も眺望が素晴らしく、東京や横浜の高層ビルがくっきりと見えた。ここからの眺めは「かながわの景勝50」のひとつである。大山山頂はスルーで、阿夫利神社の方へ下った。
阿夫利神社からは男坂を下る。この時間でもまだ登ってくる登山客は多い。紅葉もまだ残っていて、景色を楽しみつつも足早に下り続けた。 日の落ちかかった頃、大山ケーブルのバス停に到着する。ちょうどバスが来ていて、それに乗り込むと、それほど混んでは無く、座ることができた。バスは伊勢原駅まで行き、この日は定番の温泉には入らずに帰宅した。
Camera:NIKON COOLPIX P300
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |